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今回の岸田首相による内閣改造、色々問題があるのですが、うちの高校から西村康稔くん(経産相に留任)に続いて歴史上2人めの大臣になった人物について、リテラに思いっきり
岸田内閣改造で統一教会癒着政治家が入閣! 文科大臣は統一教会との関係隠し、教科書問題で灘校に圧力の盛山正仁
という特集記事を書かれてしまいました(-_-;)。
私も盛山という先輩がかつて和田校長に圧力を加えた人物だということは覚えていて、別の記事のコメント欄に申し訳程度にちょこっと書いていたのですが、うちのコメント欄も丁寧に見てくださっているkojitakenさんに発見され、そちらで力一杯私のコメントを引用されてしまいました。
盛山先輩!もう逃げられませんよ!!www
『岸田内閣改造に関して、文部科学大臣に盛山正仁という人が入閣するらしいことと、東大法学部卒のこの人物が自らの出身中学である兵庫県の灘中学(中高一貫教育の有名私立学校)の歴史教科書採択問題に関して、同中学の校長に圧力の電話をかけていたことを知った。
後者は「知った」というより、そういう人物がいたことは覚えていたものの「盛山正仁」という固有名詞はすっかり失念していた。知ったきっかけは宮武嶺さんのブログ記事のコメント欄だった。以下引用する。』
Unknown (raymiyatake)
2023-09-13 05:41:54
灘校→東大のイケスカナイ学歴だということは西村くん絡みで何度となく書いてきたんですが🤣
そして、なんと、今日の内閣改造でもう一人、文科相も灘→東大の先輩がやるらしいです。
たぶんうちの高校から2人目の大臣です。
選挙に弱いパッとしない、あとなんで慰安婦が載ってる教科書を採用したんだと灘校の校長に文句を言いに行ったというダメダメは人みたいですが笑笑、岸田派なので、安倍派に文科相のポストが戻って統一教会への解散命令請求が立ち消えになる、というシナリオは無くなったようです。
それだけは良かったです。』
この盛山という議員はあんまり大物じゃなくてですね、選挙でもよく負けるし、69歳でやっと入閣という人物。
だから、kojitakenさんが忘れてしまっていても無理がないのですが、実はkojitakenさんは
灘中に「教科書なぜ採択」盛山衆院議員ら問い合わせ(神戸新聞)
という、リテラの特集以上にコッテリとした記事を6年も前に書いておられるんです。
まず灘校出身者全般について痛烈な一撃。
『灘や麻布や筑駒だってろくでもない奴らをたくさん排出してるだろうと思ってちょっと調べてみました(ソースはWikipedia)。
まず灘。西村康稔については既に書きましたが、他に有名な右派政治家として神奈川県知事の黒岩祐治(元フジテレビ)がいます。しかし政治家は概して小粒ですね。
それよりも突出して邪悪なのはあの勝谷誠彦です。こいつが灘の出身であることは私も知ってました。
なぜならこいつは、出身大学の早稲田より出身高校の灘を誇りとしていて、「灘校」に関する文章をいくつも書いていたのを読んだ記憶があるからです。こいつが兵庫県知事選挙に落選したのは当然ですが、獲得票数が異様に多かったことが私には大いに不満でした。
せっかく灘で「考える力」を教えてもらっても、生徒が勝谷のようなやつではどうしようもないということでしょうか。』
同じ和田でも気骨ある和田校長ではなく、右翼精神科医の和田秀樹氏と右翼コメンテーターだった勝谷誠彦両氏は6年間一貫校の少し上の先輩で同じ釜の飯を食ったことがあるのですが、ともに我が校の恥です。
勝谷さんはアルコール依存症をこじらせて、もう亡くなってしまいましたが。
さらにkojitakenさんは盛山正仁議員については、まず神戸新聞の記事のご紹介をされまして。
『やっと神戸新聞の記事にたどり着いた。
神戸新聞NEXT|社会|灘中に「教科書なぜ採択」盛山衆院議員ら問い合わせ
灘中に「教科書なぜ採択」盛山衆院議員ら問い合わせ
私立灘中学校(神戸市東灘区)が採択した歴史教科書を巡り、自民党の盛山正仁衆院議員(63)=比例近畿=や和田有一朗・兵庫県議(52)=神戸市垂水区=が同校に「なぜ採択したのか」などと問い合わせていたことが3日、分かった。インターネット上でも「政治圧力ではないか」と問題視する声が上がっている。
同校が採択したのは、「学び舎(しゃ)」の歴史教科書「ともに学ぶ人間の歴史」。教科書は現役教員やOBらが執筆し、他社で記述がない慰安婦問題に言及。1993年に河野洋平官房長官(当時)が元慰安婦へのおわびと反省を表明した「河野談話」を載せ、併せて「軍や官憲によるいわゆる強制連行を直接示すような資料は発見されていない」と現在の政府見解も取り上げている。
県教育委員会などによると、同校は2016年度から同社の歴史教科書を使用。同教科書を使っているのは県内では同校だけという。同委員会義務教育課は「(教科書の使用は)適正に行われている」としている。
同校の和田孫博校長が昨年、同人誌に寄稿した「謂(いわ)れのない圧力の中で」と題した文章で「自民党の一県会議員から『なぜあの教科書を採用したのか』と詰問された」「本校出身の自民党衆議院議員から電話がかかり、『政府筋からの問い合わせなのだが』と断った上で同様の質問を投げかけてきた」と明かした。
また、採択を批判する「文面が全く同一」のはがきが200通以上届いたといい、和田校長は「はがきはすでにやんだが、圧力を感じた」と振り返る。現在も和田校長の文書がネット上で引用され、論争となっている。
盛山、和田両議員は神戸新聞社の取材に、批判のはがきとの関連を否定。その上で、盛山議員は「灘中の教科書について、OBとして周囲から疑問の声を聞いたので、校長に伝えただけだ」と強調。「『政府筋からの問い合わせ』と言った覚えは全くない」とする。
和田議員も会合で校長に採択理由を尋ねたことを認め、「私個人は学び舎の歴史教科書に疑問があり、さまざまな会合で口にしている」と主張。「私立学校の特色ある教育は理解しており、圧力などではない」と話している。
(神戸新聞NEXT 2017/8/4 06:40)』
学び舎中学歴史教科書ともに学ぶ人間の歴史 |
そのうえで、kojitakenさんはこう書いておられます。
『和田校長に電話をかけた自民党衆院議員は盛山正仁という人だった。この人の名前を私は知らなかったが、先に参照したWikipediaの「灘中学校・高等学校の人物一覧」には「政治家」の欄に名前が出ている(筆頭は西村康稔)。
私は以前として「西村康稔が盛山議員に電話をかけさせたのではないか」と疑っているが、その理由は下記の通り。
西村康稔(1962年生まれの54歳)は盛山正仁(1953年生まれの63歳)より9歳も若いが、国会議員としての経歴は西村の方が長いし(西村は2003年初当選、盛山は2005年の郵政総選挙で初当選)、2009年の政権交代選挙でも西村は選挙区で当選したのに対し、盛山は比例復活もならず落選した(これは選挙区のせいもある。盛山が神戸市中心部の兵庫1区で激戦区であるのに対し、西村は明石市、淡路市、洲本市、南あわじ市の兵庫9区で自民党有利の選挙区である。兵庫県は神戸市と阪神間以外は保守的な県だ)。
盛山は2014年の衆院選でも維新の党の井坂信彦(みんなの党系。現民進党江田憲司グループ)に敗れて比例復活した。
Wikipediaによると、盛山は派閥の所属も岸田派であり、2014年に朝日新聞と東大の共同調査の問いに「選択的夫婦別姓制度の導入にどちらかといえば賛成」と答えたことや著書一覧から判断して、極右思想とはあまり縁のなさそうな人だ。日本会議に所属しているとの情報もない*3。つまり自らの意思で和田校長に圧力の電話をかける動機はない。
とすると、誰かに頼まれて電話をかけたと推測するほかない。母校に圧力をかける動機をもっとも強く持つ人間は西村康稔だ。こういう推理である。
しかも、盛山議員は和田校長と年齢が近い。これは、昨日たまたま下記サイトの動画を視聴して知ったのだが、和田校長は1952年6月生まれで、盛山議員の1年先輩に当たる。
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若き日の和田先生。
一方の西村康稔は和田校長より10歳年下だ。西村の命令が通じる「灘高の後輩」がいたとしても、和田校長との年齢差はさらに大きくなる。
はるか年下の自民党の政治家から圧力をかけられたのでは、和田校長の態度はさらに硬化するに違いない。そう思った西村は、和田校長と年齢の近い盛山議員に電話をかけさせたのではなかろうか。
一昨日書いた記事に、
西村は安倍の側近中の側近ともいえる大物だから、さすがに自分では直接動かず、「灘高の後輩」の自民党議員(どうせいるだろ、そんな奴)に電話をかけさせたのではないかとも疑っている。
和田校長の反論に対して、「確かにそうですな」などと引き下がったあたり、西村本人がかけた電話とは思えないものがある。だが、西村が少なくとも一枚噛んでいた可能性は相当に高いだろう。
と書いたが、西村が「灘高の後輩」の自民党議員に電話をかけさせたのではないか、との推測は間違っていた。
しかし、「和田校長の反論に対して、『確かにそうですな』などと引き下がったあたり」は、盛山議員の思想信条に照らし合わせて「さもありなん」と思われる。
盛山議員は神戸新聞の取材に対して
「灘中の教科書について、OBとして周囲から疑問の声を聞いたので、校長に伝えただけだ」と強調。「『政府筋からの問い合わせ』と言った覚えは全くない」
と言ったとのことだが、前者の「周囲」というのは西村康稔のことだろうと私は推測するし、後者の「『政府筋からの問い合わせ』と言った覚えは全くない」と言っているのは虚言か、さもなくば現在流行している「記憶にございません」の類だろう。
繰り返して書くが盛山議員にはそんな電話をかける動機はなく、電話をかけたとしても「私の本意ではないのだが、政府筋が問い合わせろと言うのでね」という意図を和田校長に匂わせたかったであろうことは想像に難くない。
つまり、敵の本丸はあくまで官邸(安倍晋三)なのだ。
安倍晋三のパシリたる西村康稔は、今回の内閣改造で内閣官房副長官に就任したが(安倍晋三も経験したポストだ)、「将を射んと欲すれば先ず馬を射よ」の諺に従って、徹底的に叩かなければならない。』
これは灘校卒業生から見ても驚くべき推理です。
灘中学校・高等学校校長。昭和27年大阪市生まれ。灘中学校、高等学校出身。京都大学卒業後、昭和51年より灘中学校・高等学校に英語科教諭として就職・平成19年より現職。「精力善用」「自他共栄」の校是のもと「生徒が主役の学校であり続けよう」というスローガンを掲げる
灘校出身者から付言しますと、我々が中学2年生に在学中に、和田孫博校長は20代の若さでうちらの次の学年に赴任されてきたのですが、当時は灘には名物社会派教師が何人もいて、和田先生がそんなに気骨のある方だとは全然噂にならなかったんです。
英語の先生でしたし。
だから、和田校長が灘の歴史教科書として「慰安婦」についても記述のある「学び舎」の教科書を採択した、というニュースには快哉を叫んで、うちでも記事にしました。
他方、西村君は私と違って高校からの編入組なので(当時は高校から入ってくる生徒の方が競争で揉まれていてさらに勉強ができたw)、和田校長とは全く接点がないし、西村くんの方がかなり年下なので、確かに和田校長に直接連絡をして
「なんであんな教科書を採択したんだ」
と圧力を加えることはしにくかったと思います。
しかし、とにかく西村くんは安倍さんの言うことなら何でも聞く人だったので、西村くんがかつて「慰安婦」に関する番組についてNHKに乗り込んでいって圧力をかけた安倍晋三氏の意を受けて、盛山先輩に自分は行きにくいからお願いします、と灘に乗り込ませた可能性は私も感じますね。
【朗報】灘・筑駒・麻布など進学校40校が、日本で唯一「慰安婦」を扱う「学び舎」歴史教科書を採用!
今回はほとんどkojitakenさんの記事におんぶにだっこになりましたが、いいたいことはですね。
1 歴史修正主義丸出しで、母校に「慰安婦」について教えるなと言いに行ったような盛山正仁氏をよりによって文部科学大臣に任命した岸田首相の任命責任はこの時点で重大で許されない
2 しかも、後掲のリテラの記事にあるように、統一教会との癒着関係があり、しかもそれを誤魔化していたような盛山氏を、これから統一教会に対して文科省・文化庁が解散命令請求をしないといけない時に文科大臣に任命するとは、センスが悪すぎる(万一、解散命令請求をしなかった場合には大問題となる)。
3 盛山大臣の就任記者会見でも教員不足問題についても、教育問題についても全く識見がないところを見せつけていて、不適所不適材もいいところ。
というわけで、古くて新しい我が校の恥、盛山大臣が岸田内閣のアキレス腱になるのは間違いない、というか、
#岸田やめろ
ということです。
参考記事 kojitakenの日記さんより
プロ野球・阪神タイガースが18年ぶりリーグ優勝。ヤクルトは野村克也「弱者の野球」の負の遺産である死球禍を引き起こした痛恨の一年
記事と全然関係ないんですが、阪神タイガース優勝!。私も後ろのみんなも感無量(笑)。
ヤクルトファンのkojitakenさんほどの野球狂でも博覧強記でもないのですが、1回だけ書かせてください。
実はわたくし、愛校心よりはタイガースファン魂のほうがむしろ強いんです。
まあ、私のヒーローは江夏、バース、藤川球児で、藤川引退後はとんと関心が薄れましたが。。。
とにかくわたくし、あの日はもう絶対今日「アレ」を決める!と確信して渋谷のスポーツバーに行って、若者たちと喜びを分かち合ってきました。
だいたいセ・リーグに6チームしかないのに、18年間優勝せんとかありえんでしょ!www
そして私、1985年のバース・掛布・岡田3連発のタイガースが、イケすかない広岡監督の西武を破って日本一になったときに、当時の所沢球場の3塁側内野席にいたんです。
ぜひ今年は、クライマックスシリーズは横浜に、日本シリーズでは千葉ロッテに勝ちあがってきていただいて、関東の球場でもう一回タイガースを見たいもんです。
(このスポーツバー、甲子園球場の浜風か!?というくらい強風が室内に吹いていまして、おまけに大歓声なのに窓も開けているので、コロナクラスター発生の危険性は少ないと判断しての参戦でしたので、ご安心ください)
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教員不足どうする?盛山文科大臣「名案はない」 発言に波紋「他人事」「頼りない」「正直で刷新的」
内閣改造で初入閣した盛山正仁(まさひと)文部科学相(衆院、比例近畿)の就任会見での発言が波紋を呼んでいる。教員のなり手不足の解決策を問われた際に「正直、名案はございません」とズバリ。ネットでは「なぜスペシャリストを起用しない」などと、人事を疑問視する声などが挙がった。
■「教員増どうしたらいい」と問われ
盛山大臣は兵庫県の激戦区である1区から2005年に初当選。以降、比例復活も含めて5選を重ね、今回の改造で初入閣した。14日にあった就任会見にはやや緊張した様子で登壇。記者から「学校はブラック職場と言われ、教員採用試験の倍率も低迷が続いている。教員のなり手を増やすためにどのようにしたらいいのか、考えをお聞かせください」と問われ「あの、正直、名案はございません」と答えた。
法学と商学の博士号を持つものの、文科には明るくないとされる盛山大臣。会見でも意気込みを問われ「社会人になりまして国交省、環境省とかにいたが、文部科学の分野とはそれほど近くなかった。これから勉強しながら一生懸命取り組んでいきたい」。科学技術で注力したい政策を聞かれた際も「私、文系でございましたので、具体的な内容というのはなかなか詳しくない」ともこぼした。
ネットでは「名案はございません」という発言に「よく言えば『正直』、悪く言えば『他人事』」「何とも頼りない」など批判的なコメントが目立った。
一方、この発言に続き「教員の長時間労働を減らしていくことはやっていきたい」「具体的にこれという名案が今ある訳ではないですが、立派な先生方に今後も教育を支えてもらい、自分が教員になって子どもを育てていこうと思えるような職場環境を作っていければ、と思っています。ご希望の答えにはなってないかも知れませんが」などと自身の考えを述べた。
コメントでも「特効薬みたいなものはないだろう。発言は一定理解できる」「いかにも全力で取り組んでいるような姿勢を見せるよりかは正直にお答えいただき、刷新感を感じる場面もありました」と擁護、評価する声も。印象的な強い発言がやや一人歩きしてしまい、ほろ苦い大臣デビューとなってしまったようだ。
岸田内閣改造で統一教会癒着政治家が入閣! 文科大臣は統一教会との関係隠し、教科書問題で灘校に圧力の盛山正仁
リテラ
2023年09月14日(木)14:30
昨日9月13日、岸田文雄首相が内閣改造と自民党役員人事をおこなった。岸田首相は会見で「変化を力にする内閣」などとアピールしたが、本サイトに言わせれば、その実態は、派閥や長老に目配せした結果、不祥事&問題議員が雁首を揃えた「魔改造」人事でしかない。
まず、党役員人事で選挙対策委員長に選ばれ“目玉”と言われている小渕優子氏。ご存知のとおり、小渕氏は安倍政権下の2014年に重要閣僚の経産相に就任するも、関係政治団体をめぐって政治資金規正法違反問題が浮上。パソコンのハードディスクをドリルで破壊するなどの証拠隠蔽までおこなったことでも話題を呼んだが、結局、小渕氏は立件されず、秘書2名が有罪判決を受けた。ちなみに、小渕氏が立件されなかったのは、当時、法務省の官房長だった黒川弘務・元東京高検検事長がはねつけた結果だといわれている。
「ドリル優子」が目玉人事とはその程度の低さが窺い知れるというものだが、小渕本人は会見で涙目になりながら過去の問題を釈明。しかし、そんななかで「文春オンライン」が、小渕氏が2015年からの7年間に1400万円以上を自身のファミリー企業に支出していたと報道。
しかも、有罪判決を受けた元秘書が取締役を務める不動産会社にも総額1260万円も還流しているというのだ。党4役に抜擢されたその日のうちに、過去の政治資金問題をまったく反省していないことが明らかになったというわけだ。
もちろん、問題人事は小渕氏だけではない。トラブルが相次いでいるマイナンバーカード問題をめぐって無責任さを露呈させた河野太郎・デジタル担当相が続投。これはマイナトラブルを河野大臣に押し付けようという岸田首相の“責任押し付け人事”だと思われるが、酷いのが高市早苗・経済安保担当相の留任だ。高市大臣は、放送法の解釈変更をめぐる総務省の行政文書問題で“捏造でなければ議員辞職する”と啖呵を切ったにもかかわらず、見苦しい嘘と言い逃れ答弁を繰り返して自己正当化。しかし、そんな問題などなかったかのように、高市大臣を続投させるというのである。
しかも、今回の内閣改造と党役員人事では、統一教会問題も「なかったこと」にした。
実際、党役員人事では萩生田光一氏が政調会長で続投が決まったが、言わずもがな、萩生田政調会長といえば、昨夏の参院選公示前に生稲晃子氏とともに統一教会施設を訪問していたことをはじめ、「萩生田さんは教祖のことを“ご父母様”と言っていた」「“一緒に日本を神様の国にしましょう”と話していた」といった証言が続出。自民党のなかでも、もっとも統一教会との関係が深い議員のひとりだ。
しかし、萩生田氏は「反省している」と口にしただけで、政調会長を辞任することもなし。そればかりか、萩生田氏は各メディアの番記者を通じて報道に圧力までかけたと言われている。そうした結果、萩生田氏と統一教会の関係について追及する動きはフェードアウト。逆に政調会長として存在感を高めるような報道が強まり、本日の会見でも「詳細な説明はしてきた」「現段階で説明不足だという指摘は当たらない」などと平然と言い放ったのである。
さらに、統一教会との関係がわかっていながら、初入閣を果たした人物までいる。
厚労大臣となった武見敬三氏は、ジャーナリストの鈴木エイト氏が〈2013年の参院選において教団内部文書に東京選挙区の推薦候補として記載があった〉と指摘。
2019年の参院選でも、演説会に統一教会関係者が関与していたと報告している。だが、自民党による「点検」結果に武見氏の名前はない。ようするに、いまだに統一教会との関係についてダンマリを決め込んでいるのだ。
また、防衛大臣として初入閣を果たした木原稔氏は、2021年に統一教会の関連団体イベントである「ピースロード2021 in熊本」実行委員を務めていたことが判明。環境大臣で初入閣した伊藤信太郎氏も「国際勝共連合創立50周年記念大会」に秘書が出席し、会費を支出していたことがわかっている。
しかも、看過することができないのは、文科大臣に起用され初入閣を果たした盛山正仁氏だ。
現在、文科省の外局である文化庁は、統一教会をめぐり、来月にも裁判所に解散命令を請求する方針だと伝えられている。ところが、その文科省のトップとなった盛山氏は、よりにもよって統一教会と関係を持ってきた議員のひとりなのだ。
実際、盛山氏は昨年7~8月に共同通信が全国会議員におこなった統一教会との接点を問うアンケートに対し、〈統一教会とおつきあいがなかった〉と回答。ところが、自民党が同年9月に公表した「点検」結果では、統一教会関連団体の会合に出席し、盛山氏本人が挨拶をおこなっていたことを認めたのだ。つまり、統一教会と関係を持っていただけではなく、それを隠して、共同通信に虚偽の報告をおこなっていたのである。
それだけではない。統一教会との深い関係が指摘されながら野党側が求めてきた記者会見を拒否し紙ペラ合計3枚の報告だけで逃げてきた安倍派前会長の細田博之・衆院議長が今年1月、衆院議院運営委員会の各会派代表による質疑に応じた際、盛山氏は与党側筆頭理事として出席。その会談後、盛山氏は記者団に「(野党は)なぜこれほど(統一教会問題を)争点にして聞いてくるのか、正直、疑問に感じている」と述べたのだ。
つまり、統一教会との関係について報道機関に虚偽の回答をおこなったうえ、自民党と統一教会問題のキーマンのひとりである細田議長への追及に対しても「正直、疑問」などと言い、野党の追及が不当なものであるかのように印象付けようとした人物が、あろうことか、解散命令請求を進める省庁のトップに立ってしまったのである。
しかも、統一教会問題を抜きにしても、盛山氏は文科相にまったくふさわしくない。
というのも盛山氏は、母校の教科書採択をめぐって“圧力”をかけるという蛮行を働いたことがある人物なのだ。
当時、本サイトでもお伝えしたが(既報参照→https://lite-ra.com/2017/08/post-3360.html)、2017年に受験最難関クラスである私立灘中学校・灘高等学校(神戸市)の和田孫博校長が、歴史教科書の採択をめぐり、政治権力や右派勢力による具体的かつ組織的な“圧力”があったことを告白。灘中は2016年度から「学び舎」という出版社がつくる新規の歴史教科書「ともに学ぶ人間の歴史」を採択したのだが、和田校長によると、2015年末に〈ある会合で、自民党の一県会議員から「なぜあの教科書を採用したのか」と詰問〉され、さらに年明けには〈本校出身の自民党衆議院議員から電話がかかり、「政府筋からの問い合わせなのだが」と断った上で同様の質問を投げかけてきた〉という。
じつは、この〈本校出身の自民党衆議院議員〉というのが、盛山氏なのだ。
実際、2017年8月4日付の神戸新聞は「なぜ採択したのか」と問い合わせをおこなったのは、自民党の盛山議員と和田有一朗・兵庫県議(当時。現在は日本維新の会所属の衆院議員)だったと報道。同紙の取材に対し、盛山氏は「灘中の教科書について、OBとして周囲から疑問の声を聞いたので、校長に伝えただけだ」「『政府筋からの問い合わせ』と言った覚えは全くない」と回答。ちなみに、同年8月19日にはこの問題を朝日新聞も報じたが、その際の盛山氏の回答は「『政府筋からの問い合わせ』と言ったかどうかは覚えていない」とやや変化している。
学び舎教科書は平成16年度検定以降、この教科書が他の中学校教科各社が一切採用しなかった慰安婦に言及し、河野談話も取り上げていたため、歴史修正主義の極右連中から強く敵視されていた。つまり、盛山氏が「政府筋の問い合わせ」として、灘中の校長に対し「なぜあの教科書を採択したのか」などとわざわざ問い合わせた行為は、歴史修正主義の立場からプレッシャーをかけるという、完全な「政治的圧力」にほかならない。
しかも、盛山氏からの「問い合わせ」の翌月からは、「何処の国の教科書か」「共産党の宣伝か」などと誹謗する匿名のハガキが灘中に次々と届きだすという事態に発展。この事件は毎日放送のディレクター・斉加尚代氏によるドキュメンタリー映画『教育と愛国』および同名タイトルの書籍(岩波書店)が詳しく伝えているが、ともかく盛山氏は、教育現場の自主性を奪おうという、おおよそ国会議員にあるまじき卑劣な行動をおこなったのだ。そんな教育現場に直接、政治的圧力を加えた盛山氏を、教育行政を担う文科大臣に抜擢するとは──。まったく信じがたい暴挙としか言いようがないだろう。
そもそも、前述の防衛大臣となった木原稔氏にしても、統一教会との関係だけではなく、2015年には百田尚樹氏の「沖縄の二つの新聞は潰さなあかん」をはじめ、言論弾圧発言が飛び出し問題となった自民党の「文化芸術懇談会」の代表を務めたことでも知られている。また、2017年には“「子供たちを戦場に送るな」と主張することは偏向教育、特定のイデオロギーだ”と糾弾、自民党HP上にそうした学校や教員の情報を投稿できる“密告フォーム”を設置したが、これを実施した自民党文部科学部会の会長も木原議員だった。
ちなみに、この“密告フォーム”問題を木原議員に取材した毎日新聞の記事には〈木原さんの事務所には「教育勅語」全文を記した額が掲げられていた〉と書いてある(2016年7月28日付)。ようするに、「危急の大事が起きたら一身を捧げて皇室国家のために尽くせ」とする教育勅語を掲げるような人物を、防衛大臣の座に就かせてしまったのである。
統一教会との関係を検証することを放棄した岸田政権が、統一教会とも軌を一にする極右思想に共鳴する議員を、事もあろうに教育・防衛行政のトップに据える──。このように恐ろしい事態となっているにもかかわらず、テレビや新聞の大手メディアではこれらの問題が取り上げられていないどころか、統一教会との関係問題にさえ踏み込まないメディアまである。
統一教会との関係の検証・清算を放棄し、歴史修正主義や戦前回帰など安倍政権を継承する岸田政権。内閣改造で明らかになった閣僚・党役員の問題について、臨時国会ではしっかり追及をおこなわれることに期待したい。
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畏友より恥ずかしい人の方が数が多くて情け無い😆
続加藤の乱は・・ないでしょうねえ。
自分の出身高、ま、大した人間はいないかと・・善かれ悪しかれ。
昔、防衛大学校出身者の述べた自慢
戦後でも、東大卒には、人の命を奪った者、人の命を奪う命令を出した者がいるが、防衛大卒にはいない、公私ともに。この自慢が受け継がれますよう。