原子力規制委員会は2016年8月31日、原発の廃炉で出る放射性廃棄物のうち、原子炉の制御棒など放射能レベルが比較的高い廃棄物(L1)の処分の基本方針を決定しました。
その中身が仰天で、まず、地震や火山の影響を受けにくい場所で70メートルより深い地中に埋め、電力会社に300~400年間管理させる。
その後は国が引きつぎ、10万年間、国が掘削を制限するというのです。
10万年前って、まだネアンデルタール人もいた時代ですよ。10年先のこともわからない今の人類に、10万年も先のことなんて約束できるわけがありません。
大手電力会社でつくる電気事業連合会は、国内の原発57基が廃炉になれば、L1だけで約8千トンの廃棄物が出ると試算しています。いずれはそれだけの廃棄物を10万年間管理しないといけないということです。
そのうえ、使用済み核燃料はもっと深いところに、やはり10万年間の管理です。
規制委はL1について、コンクリートなどで覆って70メートルより深い岩盤内に少なくとも10万年間は埋める必要があると結論づけましたが、電力会社が管理する期間については
「数万年とするのは現実的でない」
として、300~400年間として、その後は、国が立ち入りや掘削がされないように対策を取るとしました。
しかし、一企業が400年間も管理できるというのも現実的でないし、国が10万年も管理できるというのも空想でしかありません。
処分地はL1~L3とも、電力会社が確保する必要があるのですが、すでに廃炉作業が始まっている日本原子力発電東海原発(茨城県)では、最も放射能レベルの低いL3に限って原発の敷地内に埋めることを今年1月、地元が容認しました。
しかし、これが受け入れが決まった全国で唯一の例で、L2やL1の受け入れを容認した自治体はありません。
原発のことを「トイレのないマンション」と良く言いますが、使用済み核燃料だけでなくさまざまな核廃棄物が事実上野ざらしになることを直視すれば、もう原発の再稼働などありえないはずです。
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検証 福島第一原発事故 | |
原子力資料情報室 (編集) | |
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福島第一原発事故から5年。原発再稼動と福島の避難指示解除が進む今日、事故をどこまで教訓にできているのでしょうか? 本書では、事故の原因、原発震災がもたらしたもの、いま起きていることを考えます。そして、事故の全体像を検証して、私たちが何をしたらよいか、を考えます。
一寸先は闇というのに400年だとか、10万年だとか、自分たちを全能だとでも思っているのでしょうか。
それに10万年の管理に必要な費用とエネルギーは原発のコストとして考えられていませんが、これは莫大なもので、原発が割に合わないのは明らかです。
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地下70m以深に10万年埋設
廃炉廃棄物の処分基準案
原子力規制委員会は31日、定例会合を開き、原発の廃炉で出る放射性廃棄物のうち、制御棒など放射性物質濃度が高い廃棄物の処分基準の原案を了承した。放射性物質の影響が減少する10万年後まで、地下70メートルより深い所への埋設を求めるのが柱。原案を踏まえ、基準の骨子を来春まとめる。
更田豊志委員は「いくつかの原発で廃炉が進みつつあり、先延ばしできる話ではない」と述べ、処分基準などの策定を早急に進める必要があるとの認識を示した。
原案では、埋設から300~400年は放射性物質の漏えい監視を事業者に要求。
本気で言ってるの!?廃炉原発「放射性廃棄物」電力会社が400年、国が10万年管理
原子力規制委員会はきのう31日(2016年8月)、廃炉となる四国電力・伊方原発1号機から出る放射性廃棄物のなかでも、制御棒など比較的放射能レベルが高いもの(L1)の扱いを決めた。地震や火山の影響を受けにくい場所を選び、70メートルより深い地中に埋めて、電力会社が300~400年間管理する。そのあとは国が引き継いで、10万年間掘削を制限するという。
もうほら話にしか聞こえない。
400年前は大坂夏の陣
原発の廃炉で出る放射性廃棄物は4段階に分けられる。使用済み核燃料など極めて放射能レベルが高い高レベル廃棄物がトップで、L1、L2、L3と下がっていく。高レベル廃棄物は地下300メートルより深くに10万年。L2は地下十数メートル、L3は地下数メートルと決まっている。電気事業連合会によると、国内の原発57が廃炉になると、L1だけで8000トンが出るという。
司会の羽鳥慎一「期間が長すぎでよく分からないですよね」
玉川徹(テレビ朝日ディレクター)「400年前というと、大坂夏の陣の翌年です」
羽鳥「この間、電力会社が管理するというのですね」
10万年後に人類生き残ってる?
玉川「ちなみに、10万年前というと、人類はいたと思いますか」
羽鳥「10万年というと、なんとか原人の時代かな」
玉川「現生人類はいました。でも、氷河期より前です。ネアンデルタール人が絶滅したのが3万年前」
羽鳥「そこまで、政府が管理するの?」
玉川「まさに負の遺産。ほんとにどう考えたらいいですかね」
10万年間の地殻変動を考えたら、300メートル下のものだっていつ地表に出てくるかわからない。人類が放射線を発見してたかだか100年ちょっと。やっぱり狂ってるとしか思えない。
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まず、地震や火山の影響を受けにくい場所で70mより深い地中に埋めるとしているが、まずこのような場所自体が日本には殆ど無い。また、内部もコンクリートでまずは空間確保するのだろうが、早ければ数年もすればコンクリートにはヒビが入る。地下水が近くあれば、そうで無くても降雨などにより地下に浸透した水がコンクリートを侵食する。そうなれば、廃棄物を侵食していくのは容易いことで、放射能漏れを防ぐ事などはっきりいって無理。
それに、そんな危険な物を保管すう最終処分場を受け入れる自治体など有るはずが無い。政府はどうせ金をばらまき、金の力で何とか確保しようとするだろう。いくつかの金に困った自治体は手を挙げるのかもしれないが、余程能天気な住民で無い限りは猛反対をするはずだ。少なくともすんなり決まる事は無い。
そうこうしている内に時間だけが過ぎ、廃棄物を原発の敷地内では抱えきれなくなり政府は途方に暮れる・・・。
金も時間も人の労力も消耗して、結果、何も事態が進展しないシナリオが目に浮かぶようだ。
原発を作り始めた頃は、一般の人々には核のゴミやトータルコストは却って火力発電より高く付くなど、都合の悪い事は知らせず、決めるべき事は先送りで左団扇で良かったかもしれない。でも、この情報化社会では、もはやそんな一般の人々を騙し切るなど無理な事であり、もはや決めるべき事を決める時に来ている。長い夏休みを遊びまくって、明日から登校日なのに何も宿題に手を付けておらず困り果てている馬鹿なガキと同じだ、政府は。
原発を稼働しても良いが、如何なる天変地異及び自然災害が有っても、あるいは如何なる軍事攻撃を受けても放射能漏れ事故を一切起こさず、核廃棄物を未来永劫、一切発電所敷地外に出さず一切の放射能漏れ及び汚染を引き起こさない事が絶対条件だ。
すると、2 番目に 2 ちゃんが出てきたので、読んでみました。
2 ちゃんってネトウヨの巣だと思っていたけど、交わされている会話は揶揄調ながらこの「埋め捨て」案に対する批判のオンパレードでした。
あまりにバカバカしすぎて、さすがのネトウヨすらも湧いてこないらしい。
> 【原発】放射性廃棄物(L1)処分の基本方針を決定 制御棒処分、70m以深 国の管理10万年 原子力規制委 [無断転載禁止]©2ch.net
http://itest.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1472695965/&tid=1354847483
それで、結局 L 1 については分からなかった。
原発が低コストな発電とか、今後一切死んでも言わないでもらいたいですね。
平成27年2月12日 電気事業連合会
PDF
■廃止措置に伴い発生する廃棄物(東海発電所の例)
・・・3頁
総放射能量:6.0×[10の15乗] [Bq]
内訳:L1 62.26%
■廃止措置に伴い発生する廃棄物(浜岡1,2号の例)
・・・4頁
総放射能量:2.0×[10の16乗] [Bq]
内訳:L1 99.60%
そんなに保管できます?既にSFの世界です。もう原発稼動は止めるべきです。責任なんてとれるわけがない。
欧州では言語が違う可能性があるので、後世の知的生命体に保管した放射能物質の危険をどう伝えるか、ここには危険物質があるから近寄るなという神話でも作るか思案してるそうです。日本はどうする?このままだと安倍と安倍支持者はホモ・サピエンスを滅ぼした大悪人、お馬鹿集団という神話がつくられるかも。
この国が存在していなかったら責任はどうなるんだろう。
世界政府のようなものができる時に日本人だけ移行について莫大な費用を払うようなことにならないですかね?
しかし、10万年とはすごい。
日本の国の歴史なんてハナクソみたいなもんですな。
1.原発には途方もない日本の税金がかかり、無駄に消えていきます。
2.原発稼働で、日本の農水産物は危ないって風評加害、ばらまき放題です。
3.工業製品にも応用できます。日本国内でもあったくらいですから。
4.日本人の健康と遺伝子が損なわれます。
5.東京オリンピックに向けてのネガテヴキャンペーンにも使えます。
6.日本国内のABEが原発推進してた間、中国の日光パネル、売れましたねー。この調子で、日本から雇用も技術も金も外国へ流しましょう。
7.原発に日本人労働者が奪われると、その分、外国人の雇用が生まれます。
8.放射性物質は一路アメリカへ…。
9.日本人の家計を圧迫します。
10.再生可能エネルギーを圧迫して、日本の支出が増えます。
まだあったと思いますが、これだけでも、
ABEだったら原発支持!
ABEと実在の首相は違いますので、念のため。
10万年前…ホモサピエンス、アフリカから出てたのかなあ…?世界最古の民族はいたとは思いますが。
早見表を貼っておきます。
http://capm-network.com/?tag=%E6%95%B0%E5%AD%97%E3%81%AE%E5%8D%98%E4%BD%8D%EF%BC%88%E6%95%B0%E8%A9%9E%EF%BC%89
1億 =10の8乗 = 0が8個 = 1000万の10倍
1兆 = 10の12乗 = 0が12個 = 1億の千倍
1京 = 10の16乗 = 0が16個 = 1億の1億倍
本当かな、、、
自信ないな(笑うな!)。
そして単位は何なのだろう?
廃棄物のキロあたりではあるまい。
トンあたり?
総量で? (総量かな)
しかも L 1 の上に、もっと放射線量の高い「高レベル放射性廃棄物」がありますし。 一応安全の目安として、「10半減期」の厳重な保管が言われています。
核兵器の原料、プルトニウム238 は半減期2万4000年。だから24万年の隔離された保管を、と。 この核種は α 線しか出さないので外部被曝はないが、吸気で体内に取り込むと、確実に肺がんを発症するそうです。
原子力村の連中こそ、脳内お花畑の住民だわ。
「方針を決めた人たちに「じゃあまず、あんたらが住んでみろよ」と言いたくなる。:鈴木 耕氏」 原子力・核問題
https://twitter.com/kou_1970
本日(3日)東京新聞「仏で原発の圧力容器の強度不足の疑い。それと同じ設備を製造した『日本鋳鍛鋼』社製のものが日本国内の13基*の原発で使用されている」と報道。
(* 13基となっているが、46基全てと判明)
朝日、毎日も掲載していたがメーカー名を出したのは東京のみ。
稼働中の川内原発でも使用。
九電は「運転止めずメーカーに確認」と。
伊方2号機で9月1日、一次冷却水を循環させる設備で汚染水漏れが発覚。
「漏洩量は10ミリリットルと微量で環境に影響はない」と四国電力はいつもの説明。
だが伊方3号機では再稼働直前に一次冷却水ポンプの不具合や配管からの汚染水漏れが発覚している。
とても「安全」といえる状態ではない。
日本学術会議で「核のゴミ問題」の取りまとめ役だった今田高俊東工大名誉教授が「地下で10万年保管する」という経産省の方針を真っ向から批判。
「10万年前はネアンデルタール人。経産省の議論の進め方は拙速。核のゴミの行き場が決まらないままの原発再稼働は国民の不信を招く」と指摘(東京新聞)
政府は福島の帰還困難区域(約2万4千人)の一部について、2022年までに避難指示を解除する方針で、そのために除染を本格的に開始するという。
言い方は古いが、方針を決めた人たちに「じゃあまず、あんたらが住んでみろよ」と言いたくなる。
もう、なりふり構わなくなった日本政府。
11.原発、警備が大変なことこの上なし、です。
【 廃炉ごみ管理、非現実的 】
> 原子力資料情報室の伴英幸共同代表:
電力会社も電力自由化の波にさらわれ、三百〜四百年間の事業継続の保証はない。
放射性廃棄物の管理を任せるのは非現実的だ。
地下70mという埋設場所の厳密な根拠もない。
高レベル廃棄物と同様、地層処分がコスト削減にもなり合理的ではないか。 //
>> 「高レベル廃棄物と同様、地層処分が合理的」!????
地層処分こそ、L 1 レベル、および高レベル放射性廃棄物処分方法として、危険且つ無責任な方法じゃないか!?
地下300メートルに穴を掘って「埋め捨て」が最適、って、、、
日本では数メートルも掘ればすぐ水が上がってくる。地盤は緩く、国内中活断層、伏在断層がビッシリだし、地殻の変動で海底が山頂になったりするのだ。
フィンランドのオンカロのような数億年落ち着いている地盤などない。
ゴミ穴を掘るー出水ー汲みあげるー地盤沈下ー出水ー汲み上げるー、、、完成。
でもその直後からひび割れ、出水が起こり、ゴミを包んだキャスクとかコンクリートとか粘土とかを侵食し、内容物が環境中に漏れ出て、地下水を汚染する。
やがて生き物と放射性物質が接触し、、、となるでしょう。
伴さんは、頭がどうかしちゃったのだろうか?
チェルノブイリの頃には既に情報室に居て、都内核燃料輸送車の追っかけなど、精力的に動いていた。(若かったしね)
長年、反原発、脱原発に向けて尽力して下さった方なのだが、、、
政府の委員も務めているが、、、
よく分からない。