流行らせたのは予備校では無いらしい。
最初にこういうのを作ったのは「蛍雪時代」という旺文社の雑誌の編集長らしい。確かに馬鹿げた文化だ。ただしそれ以前に大学の序列を作っていたような話を聞いた事があってひょっとしたらこの文化を作ったのは日本人じゃないかもしれない。といっても別に陰謀論では無い。何処かの国が日本の大学を序列化しようとしたかのような話では無くて、単純にそういう目で日本の大学を見ていたという話。で、最初に大学に序列を持ち込んだのは誰かというと意外にドイツ人なんじゃないかと。グスタフ・フォスという栄光学園という高校の校長がひょっとしたら最初にやりだしたような気がする。その昔、谷口清という歯医者が出した本で、この人が栄光学園出身で何度か浪人して日大ようやく受かって校長から「日大ならまあいいか」みたいな事を言われたみたいな話が書いてあった記憶がある。少なくとも当時の栄光学園では既に大学の序列のようなものが発想としてあって他の栄光学園出身者からも似たような話を聞いたので似たような発想があそこの学校にはあったんじゃないか。しかもあそこの校長の影響力はある時代にはそこそこ大きかったという話も聞いた事がある。それはそうとこういった序列ができた事で大学が単なる就職予備校になってしまったわけで、また大学側もバブル期にそれに乗ってしまった。この状況を変えないと日本の産業だけでなく日本社会が世界の多様性について行けなくなるかも。とはいえ、序列の付け方を止めれば急に世界が広がるわけでも無く、社会的なイメージもあるだろうからすぐには多様な価値観は育たないだろうし大学の評価も変わらないだろう。これが日本を駄目にしたとは言えるのだが、解決策を考えるのは難しそうだなあ。