平成23年11月29日(火)
高松市は、朝から昨日と同じどんよりとした曇り空でした。天気予報では昼過ぎから晴れ間となるとのことでしたが、午後もずっと曇りで夕方にやっと晴れとなりました。
高松市の最高気温18.7度、最低気温は12.7度で日差しが無い割には暖かな一日でした。
今朝の光景
夕方の光景
先日、ロタウイルスによる感染性胃腸炎のワクチンが発売されたというニュースがありましたが、同じような「ノロウィルス感染性胃腸炎」の原因ウィルスの「ノロウイルス」の名前と同じ読みの「野呂」さんが、「ノロウイルス」の呼び名の変更をウィルス学会や厚生労働省等に訴えているそうです。
「ノロウイルス」は、元々は小型球形ウイルス(SRSV)もしくは1960年代にアメリカのオハイオ州のノーウォークの小学校で集団発生した際に地名から付けられた「ノーウォークウイルス(NLV:Norwalk virus)」(「ノーウォーク様ウイルス(Norwalk-like viruses)」)と呼ばれていたそうですが、2002年に開催された国際ウィルス会議で「ノーウォーク」の「Norwlk」の「NOR」の部分を取ってラテン語文法(生物等の学名のほとんどはラテン語を使用するらしい。)に従ってオー「O」の文字を追加して「NORO」(ノロ)として学名「ノロウィルス」(Norovirus)とした。ちなみに同じ会議では、札幌で集団発生した胃腸炎の「サッポロウイルス(Sapporo virus)」は、Sapporoの「SAP」+「O」で学名「サポウイルス(Sapovirus)」とされました。
さて野呂氏の主張は「野呂という名字の子供たちが不快な思いをするので正確に「ノーウォークウイルス」と言うべき」とのことです。
ところで「ノロウイルス」は、学名的には「カリシウイルス科・ノロウイルス属・ノーウォークウイルス種」となるらしいのですが、学名の属名「ノロウイルス」という名前が広く一般に周知されており、感染予防等に貢献している点もあるので野呂氏のお気持ちも十分に理解できますが、その辺も考慮しないといけないのと。あえて属名で言っているのはノロウイルス属内には、色々な「種」やその「変種」が存在するので感染性胃腸炎の原因ウイルスの全てが「ノーウォークウイルス種」ではないということ。代表的なのが「ノーウォークウイルス種」ということだけなので種の確定には不確定要素が多々あるので大きなグループの属名で呼ぶのが無難かも。