企画展も大詰め。ラストスパートです。

2022-06-27 19:15:05 | イベント
関東地方は、なんと、本日梅雨明け。
最短の梅雨となりましたが、梅雨宣言の期間中、いったい何日雨が降ったのやら。
甲府は本日真夏日で、来館された方もグッタリしていました。
夕方には、今シーズン初めて旧堀田古城園のお庭に散水作業。
いつもなら勝手に降った雨で、この時期は水やり管理が楽なのですが、
今年は8月が終わるまではしばらく苦労しそうです。

さて、そんな信玄ミュージアムですが、善光寺御開帳のご盛儀に合わせて
4月1日から開催してきた企画展「甲斐国領主と善光寺」もちょうど1週間を切りました。
初のロングラン企画展でしたが、その間、長野市の善光寺大本願所蔵「栗田家文書」
6通を前・中・後期と3分割し、関連する資料とともに展示してきました。
善光寺大本願様、甲斐善光寺様のご理解とご協力により、ここまで開催できました。
本当に感謝です。
現在の展示は、6人の領主の最後、加藤光泰と浅野長継(幸長)の古文書と
甲斐善光寺様からお借りした初公開の一光三尊阿弥陀如来画像です。

企画展開催中は、多くの方にご覧いただくことができましたが、
その間、ご来館された方からは、
なぜ、山梨にも善光寺があるのかわかって良かった。
甲府の善光寺でも御開帳をやっていることを知らなかった。
戦国時代に善光寺が何度も動いていたことを知らなかった。
という声を何度も耳にし、
帰りに寄って行きたいけど、ここから車でどう行けばいいのか?
あるいは、歩いて何分くらい?という強者もいましたが、
展示を見てから甲斐善光寺へご参詣、という方も予想以上に居まして
開催した甲斐があったというものです。
中にはせっかくだから長野も行きたい、あるいは、4月の展示を見て両方行って来た、
という方にもお声がけいただき、感謝したところです。

せっかくの機会でしたので、企画段階では善光寺に足を運んでいただくことも
裏テーマとしてはありました。
実際にどのくらいの効果があるか半信半疑でしたが、
何とか役割を果たせたかな、と思っております。

信玄ミュージアムは、名前こそミュージアムを名乗っていますが、実際には
国史跡の武田氏館跡のガイダンスとして整備されています。
史跡ガイダンス施設の役割は、現地散策の手助けをするための情報提供ですので、
武田氏に関係する歴史的な場所へとご案内する今回の企画展は、
拡大解釈すれば、役割の範囲内だったかな、と思っております。
文化財も活用が求められる時代となりましたので、広域に文化財をめぐるお手伝い
ができたことは、現代のニーズに合っているのではないか、と勝手に解釈しております。

残り僅かとなり、御開帳も終わりますが、企画展に興味を持たれた方は、
まだもう一度土日の週末がありますし、ぜひもの凄く暑い夏の甲府にお越しください。
そして、来月下旬は夏休みもスタート。
今年もいろいろやりますので、ご期待下さい!
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『鎌倉殿の13人紀行』で甲斐善光寺の「木造源頼朝坐像」が紹介されます!

2022-06-27 11:47:03 | イベント
皆様、NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』を
ご覧になっていますか?
武田氏も登場し、皆様の関心も高いのではと思います。

ドラマ放送後に
『鎌倉殿の13人紀行』
甲斐善光寺にあります
山梨県指定文化財
「木造源頼朝坐像」が紹介されます。

7/3(日)放送予定 です。

お見逃しなく!!




日本最古の源頼朝像と言われ、
教科書にも掲載されています!




こちらは、修復時の写真です。
寄木造で、このように約30のパーツで構成されています。

「木造源頼朝坐像」
普段は甲斐善光寺で公開されていますが
6/30(木)から8/31(水)まで
鎌倉国宝館に出張します。

会期 7/2(土)〜8/21(日)
主催 鎌倉国宝館(鎌倉市教育委員会)

また、山梨県立博物館にて
 シンボル展 「山梨県指定文化財 木造源頼朝坐像」
開催期間 2023年1月21日(土)から2月20日(月)
を予定しています。


ところで、なぜ源頼朝像が山梨にあるのでしょう?

実は、もとは信濃善光寺にありました。
武田信玄公が、戦火から守るために信濃善光寺の寺宝を山梨に移しました。
その際に「木造源頼朝坐像」も運ばれたと考えられます。

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