甲府市岡島百貨店様にて、合同ミニワークショップを開催しました。

2022-08-06 15:29:47 | イベント
8月5日(金)に甲府市の岡島百貨店様の7階催事場で、
山梨県立博物館と合同でミニワークショップを開催しました。
お知らせしていたとおり、信玄ミュージアムでは
「消しゴム花押印づくり」と、「ミニ掛軸づくり」を出品しました。
山梨県立博物館では、現在開催中の企画展「たんけん!はっけん!南極展」
の関連グッズ制作や、江戸時代のおもちゃづくりをご用意して
元気な子どもたちの来場をお待ちしました。
受付に置かれた大型ペンギン。
南極といえば、イメージするのはやっぱりペンギンですね。
県立博物館では、このペンペンのサイズダウンしたクラフト制作がメインでした。
大型ペンペンは某氏の愛蔵品にて、壊したら激怒疑いなし。取扱い注意品。
開店前の静かな会場です。

信玄ミュージアムでは、初の館外出張イベントでしたので、
実際にどのくらい参加されるか未知数でした。
どこまで子どもたちに興味を持ってもらえるかも不確定でしたので、
材料はやや控えめに用意していったのですが、蓋を開けたらあらびっくり。
岡島百貨店様の開店と同時にたくさんの親子で会場は大賑わい。
こちらも初めての企画でもあり、徐々に慣らしながら始めようと思っていた
矢先のご来場で大慌て😵 
午前中早い時間帯にお越しになった方には丁寧な説明、対応が間に合わず、
大変失礼をいたしました。
おまけに消しゴムも用意した数は、午前中でかなりなくなってしまい、
慌てて買い足す始末で、嬉しい誤算でした。

お昼前くらいからようやく少し落ち着いたものの、
それでも来場者は途切れず、待ち人も出るほどで。
消しゴム花押印づくりでは、彫刻刀を使っての作業。
小学校高学年からを対象としていましたが、弟、妹世代も一緒に作りたいと、
保護者の方に手伝ってもらって参加いただきました。
かなりかっこいい花押印を作っていた小学生を発見。
あまりに本格的なサインに思わずびっくりしました。
こちらはミニ掛軸づくり。
丁寧に塗っている人もいれば、色鮮やかに豪快な塗りの人まで個性豊かな
作品がたくさん出来上がりました。
武田信玄、山本菅助がメインでしたが、飛び入りでかわらけ君も参加。
最初は、かわらけ君はおまけだから少しあれば大丈夫と、
担当者は思っていたようですが、
別のスタッフの助言で数量は戦国武将と同等の扱いに。
そして、結果的に参加者が選んだのは、かわらけ君が第1位。
ちゃんとキャラの説明をしてから制作いただきました。
ちなみに、本人の希望で非公認ゆるキャラですよ〜😅 

コロナ感染拡大で開催も不安視されましたが、何とか無事終了し、
夕方には材料はすべて売り切れ。
大盛況のうちに終わることができました。
ご来場いただいた皆様に感謝です。
岡島百貨店様も移転や建物の解体などが発表されていますので、
こちらの会場で開催した最初で最後の出張イベントとなりました。
会場をご提供いただきました岡島百貨店様にも改めて感謝です。

こうしたイベントはあまり多くないのですが、信玄ミュージアムでは、
10月に昭和の香り漂う旧堀田古城園で蓄音機の音色を楽しむ企画
そして、11月3日には昨年も開催した戦国パフォーマンスや甲冑の試着体験
などのイベントも予定しています。
また、お知らせいたしますので、ぜひ、県外の方もご参加ください。
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かわらけ君ふたたび! 甲府市8月5日ミニワークショップのお誘い

2022-08-04 14:44:17 | イベント
全国的にとても不安定なお天気です。
とりわけ東北、北陸では大雨警報などが出ており、心配です。
こちら甲府も、雨が強く降ったかと思えば止んだり。
もう一雨降ってもおかしくない空模様です。

ただ、雨が降れば、気温、体感温度ともに下がるので、
8月入って早々、39.5度を記録した甲府市民にとっては、少しほっとするところ。

ほっとするといえば、やっぱり、当館・非公式ゆるキャラ・かわらけ君♪
せっかくなので、かわらけ君の近況を、ちょっとご報告。

「かわらけ」は素焼きの器。儀式饗宴には欠かせない器。
戦国時代の館跡、城下町跡を発掘すれば、出土品の9割が「かわらけ」で、
信玄公が拠点とした武田氏館跡も同様です。
まさに館跡出土品代表であり、そんなかわらけ君は、自称「信玄公の大ファン!」
ご縁あって、これまでの夏のお楽しみ企画、「武田24将総選挙」「ドラフト会議」にエントリーし、
素晴らしい記録を打ち出し、多くの武将の追随許さぬ快進撃を続けてきました。

↑「ソーシャルディスタンスのお願い」にも登場!

でも、今年の夏の投票テーマは「決戦・川中島!」で、
かわらけ君の出番はなく、かわらけ君自身、がっくり肩を落としていたところで・・・

「博物館を利用した!夏休み自由研究・プロジェクト2022・ミニワークショップ」に
登場することが決定🎉
  日時 8月5日(金) 10時〜18時
  場所 岡島百貨店(山梨県甲府市)7階特設会場
  参加費無料

当館のブースは2つ。
(1)かわらけ君が登場する「ミニ掛け軸作り」ヽ(^。^)ノ
掛け軸の絵は、かわらけ君の他に、信玄公と山本管助バージョンも。

(2)消しゴムハンコで、ステキな「花押」印を作るブース。
戦国大名も、大切な書状には自ら筆を取り、描いた花押、サイン以上のサイン✨です。
どんな「花押」印になるかは、お楽しみ😉

あなただけ、わたしだけの「花押」印と掛け軸をぜひ作りに来てください。
お待ちしてます!
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川中島の戦いに思いをはせる🍦

2022-08-03 17:11:25 | 紹介
暑い夏がやってきました🍉
感染症の再拡大で、ちょっと心配しつつ、何はともあれ夏休みです!
当館でも、夏休み恒例のお楽しみがいくつか?
いえいえ、いくつも!

夏の企画として、こちらのブログでもご紹介しております通り、
武田氏家臣の中でも、その人気ぶりは不動のもの、
そんな「山本菅助」が、満を持して、特別展示室に登場!

菅助といえば、戦国大名・武田家の伝説の軍配者。
特別展示室では、菅助の実在を裏付けた「市河文書」と
山梨県立博物館所蔵の「山本勘助像」を展示し、
ご見学記念として、菅助の武将印も期間限定でプレゼント♪
(武田氏館跡の御城印と武将印のどちらか1枚をお選びください🙇)

そして、もう一つのテーマは・・・川中島の戦い!

展示中の文書も川中島の戦いに関わるもの。
川中島の謙信公と信玄公の一騎打ちの錦絵も展示中です。
「川中島大合戦之図」(個人蔵)

さらに、常設展示室(無料)では、毎夏恒例の投票企画をご準備。
テーマは「決戦 川中島!」
川中島の戦いの勝者は上杉か武田か、議論が分かれるところ。
ぜひぜひ、あなたの考える「どっち?」を投票してください。
投票方法はとっても簡単。「上杉箱」か「武田箱」のどちらかに投票用紙を入れるだけ。

↓投票の様子はこちら😃

・・・
世界三大〇〇、日本三大〇〇といろいろありますが、
日本三大合戦といえば?
皆さまそれぞれお好みがあるとは思いますが、
ほとんどの日本三大合戦に、関ヶ原の戦いに次いで選ばれるのが川中島の戦いだとか✨

「関ヶ原」はまさに天下分け目の戦い。
この戦で東軍が勝利。そして、日本は徳川氏による幕藩体勢へ進んだワケで、
日本の歴史においても、非常に影響力が大きい大戦であったことは確か。

一方で、「川中島」は戦国時代を代表する激戦の一つ。
越後の龍こと上杉謙信公と、甲斐の虎と賞された我らが武田信玄公が
5度にわたり、川中島エリアをめぐって、時ににらみ合い、時に激突した一連の合戦。

でも、ちょっと素朴な疑問。
「川中島」は、越後と甲斐の戦国大名が北信濃をめぐって争った合戦。
国の行く末を決めた「関ヶ原」の規模や、影響力とは比べものになりません。
でも、どうしてこんなに人気があるの?

それにはやっぱりワケがあるはずで・・・

地方大名の戦、とはいえ戦国を代表する大名二人の知略を尽くした合戦。
その戦いは、後の創作も手伝って、
まさに”華麗”で”芸術的”な合戦絵巻となって、ますます人々を魅了。
甲州流軍学の書『甲陽軍鑑』のクライマックスも「川中島」で、
上杉・武田双方の戦術は、近代に至っても研究されたといいますから、
大衆娯楽だけでなく、軍学においても、重要な位置にあり続けたことがわかります。

でも、そんな合戦の全貌があまりよくわかっていないんです💦

一次資料がとても少なく、「川中島」を私たちに伝えてくれる資料は、
『甲陽軍鑑』など、江戸時代以降に成立した軍記物が中心です。
例えば、今、「川中島」といえば、第5次までが定説。
でも、軍記によって、合戦の回数も、もちろん年月日も違っていて。
例えば、『甲陽軍鑑』では12回、『北越軍談』(※1)では14回戦ったと記録されていますが、
『川中島五箇度合戦之次第』(※2)はそのタイトルの通り、5回としています。
ちなみに、これ以降5回戦説が主流になります。

定かなことがわからないのは、合戦の回数だけではありません。
あの、謙信公と信玄公の一騎打ちにも諸説あるんです💦
「陣中にて、武者が現れ、信玄公に太刀で3度斬りかかった」とか、
「いやいや信玄公は、軍配で太刀を受けとめたんだ」とか、
「一騎打ちは、御幣川(おんべがわ)の中だ!」とか。
「そもそも、一騎打ちってあったの!?」という疑問の声まで💦

お二方の「一騎打ち」といえば、川中島古戦場の↓こちらの像!

そして、「川中島」よくわかってないことシリーズの極めつけは・・・・
どちらが勝ったか、いまだに意見が分かれていること💦

(※1)『北越軍談』
江戸時代、元禄10年(1697)に成立した軍学書。
甲州流軍学を伝える「甲陽軍鑑」に対し、こちらは越後流軍学の教本。
確認されない出来事なども含まれていると言われています。
(※2)『川中島五箇度合戦之次第』
江戸時代、慶長10年(1605)成立の軍書。
江戸時代に作られた多くの軍記物には、
合戦当時、または近い時期に存命であった人物に仮託して書かれたものも多いとか。
こちらの軍書も、武田遺臣が、越後に移って作成した記録と言われているけれど、
上杉家記録編纂所総裁となった米沢の郷土史家・伊佐早謙によって、
後世の偽書と判断されました。
↻『異説 もうひとつの川中島合戦 紀州本「川中島合戦図屏風」の発見』高橋修著より。

歴史も一筋縄ではいきません💦
それもまた、魅力✨

そんなこんなで、今年の夏は、ソフトクリーム片手に、
「川中島」に思いをはせてみませんか?

特別展示室ご見学の皆さまに、
「信玄ソフト+」の100円割引券、お渡ししてます🍦
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甲府市内の登録有形文化財が1件増える予定です。

2022-08-03 17:09:40 | イベント
「山梨英和中学校・高等学校講堂グリンバンク・チャペル」
国の文化審議会は、令和4年7月22日に上記チャペルを
登録有形文化財にするよう答申しました。
甲府市内の登録文化財は23件になる予定です。


1 種別 建築物
2 名称 山梨英和中学校・高等学校講堂グリンバンク・チャペル
3 所在地 甲府市愛宕町112番地
4 所有者 学校法人 山梨英和学院
5 建築年代 昭和24年建設/平成17年改修
6 特徴等   
昭和20年7月の甲府空襲により学校の建物等は戦災を受けましたが、
戦後間もなく物資・資金が少ない厳しい状況の中で、
多くの人々の寄付等により建設されたのが、
今回答申されたチャペルです。
設計者は東京タワーを設計した内藤多仲研究室出身の
塩川旭氏です。1階は鉄筋コンクリート造煉瓦貼、
2・3階の講堂は木造モルタル仕上、屋根は切妻T字形スレート葺の建築です。
講堂の天井部分はキングポスト・トラスの洗練された吹抜であり、
照明など建設当時の器具が使用されています。
※内藤多仲は山梨県出身です。


講堂(西面)外観





講堂トラスと天井
(3階座席からステージ方向を望む)
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「信玄公没後450年カウントダウン子ども歴史教室~甲府を調べる~」7/28、7/29開催しました。

2022-08-02 15:44:20 | イベント


1日目
7月28日(木曜日)は、市内の遺跡から出土した土器を教材に
考古学実習を体験しました。初めて実物を触った参加者もいて
楽しい時間を過ごしました。
休憩後に、信玄ミュージアムを見学しました。





2日目
7月29日(金曜日)は、史跡武田氏館跡(武田神社)の特徴を現地で学びました。
現在行っている発掘調査現場も訪ねました。

文化財職員の問いかけに児童たちが
スラスラ答えたり、鋭い質問が出たり
とても白熱した教室になりました。
暑い中ご参加いただき、ありがとうございました♡

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