昨日、うなぎを買い求めたスーパーで「虫取り網」を持って店内をうろうろしてる男性を発見。
「何をやっているんだろう? 夏休みの子供向けのイベントか」などと勝手な想像の世界に入って行く。
「蝉取りでもはじまるんかい? 店内で?!」と誇大妄想が膨らんでいく。
「良いね~。夏休みは『少年時代』だね~!」
「でも、麦わら帽子を被らないとイメージ湧かないかな~」とニヤケ笑いをしているオジサンが一人。
「これから何が始まるんだ」と店内を見渡すが、イベントが始まる気配はない。
「何だろう??」とアルカリイオン水の行列に並んでいる私は、暇つぶしに店長とおぼしき男性の行動を観察することに。
その男性は私が並んでいる列に近づき、正面のイオン水の機械の背後に狙いをつけているようだ。機械は白い壁の前に置いてある。向かって左は氷ボックス、右には専用コインで使うドライアイスの機械が並んでいる。
そぉ~っと忍び寄る店長が、虫取り網をかざす先には白い壁にくっきりと黒い一つの斑点が。
男性が網を振りかざした瞬間、黒い斑点は「ブ~ン」と飛び立ってしまった。
「ハエ取り??・・・・」
「ハエ叩きを使えば良いのに・・・」と口に出しそうになった。
「あぶない。あぶない。彼なりに必死なんだ・・・」
確かに食品を扱うスーパーにハエは招かざる客に違いない。
当然、ハエも必死で逃げる。
殺さずに生け捕りにして店の外に逃がすつもりだろうが、奴等はしつこいので有名なのだ。
「温情は禁物だぜ~。だんな!」と言っても、お客の目の前でハエ叩きを振り回し「ハエ叩きショー」の実演をする訳にはいかない事だろう。
ましてや店内に殺虫剤を「ゴーストバスターズ」並みにぶちまけるなんて、もってのほかに違いない。
その店は24時間営業で、常にお客の視線に晒されている。
どうにかこうにか1匹の捕獲に成功した店長は、網の入り口を右手で塞ぎ、急いで店の外に。
その後のハエの運命は私は知らない。知る由もないのだ。
「ご苦労様です」と思いながらも「絶対にハエ叩きの方が早い」と言いたかったオジサンでした。
今朝も6時30分起床、今日も暑い一日だった・・・。