昨日、仕事の昼休みに・・・例によって四条烏丸の ”くまざわ書店”へ
全く買う気なしの、ひ・や・か・し、でしたが、こんな本に目が行きました
《何時も、飛びつきは良いのですが・・・・ でもこの本は違うのです、真実には勝てない、将に【事実は小説よりも奇なり】です》
”よくぞココまで記録が残っている” 事の驚きと、それを調べ上げた著者に脱帽です
私には珍しい事で、昨日中に約三分の一を読んで・・・感想と言えば・・まさに ”戦争交響楽” ですね
ある意味からすれば・・・全体の主役は・・・アドルフ・ヒトラーかも知れませんね
改めてナチスの権力と傲慢さに驚きです・・・それと ドイツには凄い音楽家たちが・・・・
著者は ”はじめに” でこの様に書き出している・・・・
~この本は、第二次世界大戦を著名なクラシックの音楽家たちの視点から描くものだ~と
続いて、著者≪中川右介≫(なかがわゆうすけ)さんは・・・・・
~この本での【音楽家】には作曲家と演奏家の両方が含まれている
クラシックの音楽家で著名な人は高齢者が多いので、戦場へ行った人はそう多くない
しかし、戦場へ行かなくても、戦争と関係なく過ごすことはできない。
クラシック音楽はドイツが本場である。
そのドイツは第二次世界大戦においては、ほぼ世界中を敵にまわした。
そのため、音楽界はドイツと非ドイツという二つの陣営に分断された。
ドイツ人のなかには祖国を出た者も多いが、留まったものも多い
一方、優秀な音楽家の中にはユダヤ人が多いので「戦争」ではないが、
同時期のもう一つの災厄であるナチス・ドイツによるホロコーストの犠牲者が多い
そして、この戦争交響楽の作曲者、指揮者は誰か・・・
第二次世界大戦とは、言うならば「ヒトラーの戦争」からして当然ヒトラーになる
しかし、ヒトラーの思惑通りには進まない、
~指揮棒をヒトラーから奪い取る為の戦闘が始まるのだ~・・と
登場する音楽家100名・・・本の帯にも
≪戦火の中で約100名の音楽家が直面した苦悩と歓喜≫とある
まだ三分の一を読んだに過ぎないが、大音楽家と言われても、三者三様、十人十色である
色んなエピソードが散りばめられているが、その中で、”へェ~知らなかった”が、これ1933年の事
~トスカニーニは、四月二十三日・・・ヒトラーへどのように返事するかまだ迷っていた時期
ニューヨークでのフィルハーモニックとの演奏会で、ウラディミール・ホロヴィッツ(1903~1989)と
初めて共演した。曲はベートーヴェンの≪皇帝≫協奏曲だった。
ホロヴィッツはウクライナで生まれた二十世紀最高のピアニストで、
この年、三十歳。トスカニーニとは父子ほど年齢が離れていた。
演奏会は成功した。トスカニーニは『この青年は気に入った』とコメントした
そして終演後にパーティーが開かれ、
ホロヴィッツはトスカニーニの娘、ワンダを紹介された。彼女は二十六歳だった。
ワンダは二年前にホロヴィッツの演奏会に行き、この青年ピアニストに一目惚れしていた。
その憧れの人と会ったのだ。 この二人は一瞬にして恋に落ちたのだ。
《その当時のホロヴィッツとワンダ・・・私の知ってる顔はこちらですね・・・・》
そしてこの年の十二月に、当代一の指揮者の娘は、前途有望な天才ピアニストと結婚する
あのホロヴィッツの奥さんがトスカニーニの娘だったとは、”びっくりポン” でした
まだまだ凄いエピソード満載のこの本、これからも小出しにしていきたいと
トスカニーニと言えば、NBC交響楽団ですね
このお話は、後日ゆっくりと・・・・という事で
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