三男 かかってきた電話を
リビングから 出て 廊下でとり、
神妙に
「はい。」
・・・「はい。」
・・・「はい。」
なに?
その後も
「はい。」しか聞こえない。
母の妄想始まる。
通信制高校の担任の先生かなぁ
レポート提出 できてないし、
三男 落胆して、
もう 学校辞めるって言い出すんじゃない。
ドキドキ モヤモヤする。
もう 話している気配無いんだけど。
自分の部屋に篭ったか。
そのうち リビングに戻ってきて、
「参ったよ~!」
そんな暗い声でも無い。
ひとまず ホッとする。
どうしたの?
「クレームだよ!
私語がうるさいって!」
どうやら、バイト先で、
仕事中に、話をしていて、
その声が大きくて 気に障ると。
三男が言うには、
一緒に喋ってた人の声が大きくて
自分は巻き添えを食らっただけ。
クレームを受けた店長さんからの
注意を促す電話だったみたい。
三男 強くなったわ。
クレームを受けても
冷静に整理してた。
一緒に喋ってた人は、クレーム二回目。
しかも 同じお客さん。
懲りてなかったのね~。