朝 リビングのこたつで寝てしまった三男を発見。
何やら 唸る。
「母さん 俺 もう大学行かん。」
「父さんにあんなこと言われて。」
「もう 何もやる気にならない。」
そう言い捨てて
自分の部屋に籠ってしまった。
カーテンも開けず
何にも飲まず 食べず
暗い部屋で寝ている。
その後 夜10時を過ぎて、
リビングに降りてきた三男。
今度は、
「父さんは、ひどい。
俺は ちゃんと考えて 私立大学に行くって言ったのに、
国立大を目指して頑張れって。
何にも 考えていない。
ひどい。謝ってほしい。」
「俺のことなんか 何もわかっていない。
軽々しく 国立大に行けとか。」
三男は、テストを受けて 追試になってと
勉強不足を認識している。
国立大となれば、勉強する教科は多く、自分には無理。
私立大学ならば、
特定の科目に絞って 勉強すれば どうにかなるだろうと思うようになってきたところだった。
三男には
父さんがどう言ったとしても、
自分が決めたようにすればいい。
母さんは、どこの大学に行ってもいいと思っている。行った大学で頑張れば、それでいいって思っているから。
「俺だって そう思っていたのに
父さんは、国立大なんて。
もう やる気失くした。もう 俺なんて
どうでもいいんだ。」
泣きながら、リビングのテーブルの上にあったティッシュを出しては投げ散らす。
そして、テーブルをドンドン叩く。
今度は、うつ伏せに寝転び
泣きながら、
「父さんに謝ってほしい。」
何にも言わず ソファーに座っていた父さんに目配せする。
父さんは、謝った。
「軽々しく言って すまなかった。」
三男
「そんな風に謝ってもらっても
父さんは、本当は そう思っていない。
口だけ。」
全然 納得しない。
父さんも元気になってきた三男の様子に油断して 本音が出たのだ。
それも 三男にはわかっている。
三男は、
「父さんは、そんな年になっても 何にもわかっていない。」
そんなことないよと言っても、
「もう 嫌だ!俺はダメだ。もう何にもしない。」
三男は泣き続ける。
大丈夫よ。〇〇(三男)は大丈夫。
なだめながら 涙が出てきた。
やっと落ち着いてきて、
夕ごはんを食べ出した。
その後も グチグチ言ってるが、
そのうち 落ち着くと思う。
落ち着いてほしい。