お正月も終わり、
きのこ谷のお食事&甘味処満月庵の松家にも、
日常の日々が戻ってきておりました。
何でも大量に作ってしまう松子ちゃんでありましたので、
松家では、昨日までおせち料理とお雑煮を食べていて、
小松ちゃんと松五郎ちゃんは、もう飽き飽きしていたところでした。
そこで、そろそろ何かフレッシュなものを食べたいと、
朝市にむかっておりました。
小松 『さすがに、おせぢはもう飽ぎだなぁ。』
松子 『なにを贅沢さ、言っでるんだ!
作っでもらっだもんに、文句言うもんでねぇ!
だまっで、食っでろ!』
松五郎 『・・・・・。』
小松 『だども、姉ぢゃんも飽ぎたから朝市行ぐんだろ?』
松子 『朝市行ぐんは、そんだら理由じゃねぇよ!』
松五郎 『・・・・・。』
こういう状況の時は黙って、
どちらの側につかないで、身を守るすべを、
もうすでに身につけている松五郎ちゃん。
松五郎 『・・・あんれ?!姉ちゃんたぢ、
なんか、どんぶらこどんぶらと流れでくんど!』
松子・小松 『へ?』
?!
?!!
松子 『おぉ~~~!
でっけぇ桃っこさ、流れでくんど!
この雪さ積っでる時期に、めんずらしいなぁ。
松五郎!
おめぇ、川にへえっで、
桃っこさ、とっでごいや!』
松五郎 『えぇ~~~っ!
おらぁ、やだべぇ~~~!
川の水さ、冷てぇべさ。』
松子 『何が、冷てぇだ!
おめぇ、おとごだろ!さっさと、とっでごい!』
小松 『・・・・・。』
松五郎 (渋々・・・・・。)
『ひぇ~~~、冷てぇよ~~~(;;)(;;)(;;)。』
小松 (気の毒になぁ・・・。)
松子 『おぉ~~~、とっでぎた、とっでぎた。』
松子 『ほ~~~ら、見ろ!
やれば、でぎるじゃねぇか!』
松五郎 『・・・・・。(;;)(;;)(;;)』
ブルブル・・・。
松子 『ほれ、この籠さ入れろ。
いやぁ、見れば見るほど、でっげえなぁ~~~。
たいした、たまげだ!』
松子 『さぁ、こんなでっげい桃っこさあれば、
朝市行がなくでもいいだろ。
さっさと家さけぇっで、食うっぺ!』
小松 『だども、桃だげじゃ腹の足しにもならんだろ。』
松子 『まだ餅さのごっでるだろ。
火鉢で焼いで食うべ。』
小松 『又、餅がよ~~~。
もう、飽ぎただよ~~~。』
松子 『うるせぇ。』
松五郎 『・・・・・(・・・寒い)。』
・・・こうして、
2016年の松家も、
去年と何も変わらない日々が始まったのでありました。
このお話には、お家に帰ってからの続きがあります。
もう、オチは分かっちゃったかなぁ?(笑)
(出演者:マダムアレクサンダー 松子&小松&松五郎ちゃん)