「ロミオとジュリエット」は、ウィリアム・シェクスピア作の戯曲で、それをもとにジェラール・プレスギュルヴィック氏が新たにミュージカル化した、フランス発の、ロック・ミュージカルです。
日本では、宝塚が初演でした。2010年星組梅田劇術劇場と博多座で小池修一郎氏が潤色・演出したものです。
今回は、星組では3回目となり、演出に稲葉太地氏も名を連ねています。
映画で、「ロミオとジュリエット」を観たことがある方は、イメージとしてはあの雰囲気だろうと思いますが、ストーリーは同じでも、ロック・ミュージカルのお衣裳もヘアスタイルなども斬新です。
宝塚では人気演目の一つだと認識しています。
今回主演の礼真琴さんは、7年前の大劇場公演の「ロミオとジュリエット」(柚希礼音主演)の際、新人公演で主役のロミオを演じた方です。
見た目が、どちらかというと可愛らしい方なので、まだ少年ぽさの残ったロミオ役は、ピッタリです。
この方は、お歌もダンスも素晴らしいので、見応えありますし、相手役の舞空瞳さんは、可愛らしくてダンスやお芝居がお上手だと思っていましたが、今回はお歌も素晴らしいです。
主なお役には、それぞれお歌がありまして、それぞれ見応え聴き応えあります。
ところで、朝ドラ「おちょやん」の今週は、お茶屋の岡安の一人娘のみつえちゃんと、元お茶屋の福富の一人息子福助の恋物語。日本版ロミジュリではありませんか!
モンタギューとキャピュレットのように、犬猿の仲の両家。
朝ドラは、両家の母親(父親達は仲良さそう)から大反対されて、昨日の放送では、駆け落ちをしようとしていました。
今日の放送では。
みつえちゃんの気持ちを知り、心を動かされたみつえちゃんの母(篠原涼子さん)が、自ら福富の福助の母(いしのようこさん)に頭を下げに行き…両家の母が子ども達のために、今までの無益な争いに終止符を打つことになりました。一気に結婚式まで話は進み、揉め事の発端となったお家さん同士の争いも終わりました。よかったー

娘と息子によって両家は和解できたんですね✨
ロミオとジュリエットだって、こういうハッビーな方向に向かわせることも可能だったのに、愚かしい軋轢を繰り返し、大切な命をいくつも犠牲にし、そして愛する恋人達は死してようやく結ばれるという結末に。そういう話なんだから、まあ当たり前の流れw
天国で結ばれたと思います?誰もそれを知ることはできないですよね。生きているもののこうあってほしいという願いですよね。でないと、残された者は救われないですもんね。
そして、美しく儚く幕を閉じるのが宝塚の美の表現…。
まあ、泣いて感動できるので夢見がちな宝塚のファンにはぴったりではあります…。
ロミオとジュリエットが、ハッピーエンドになるストーリーの舞台観てみたいなぁと思ったりします。
宝塚の演出家の先生方、今は、転生モノのストーリーが流行していますし、過去に悲恋に終わった二人が転生して結ばれる話などいかがでしょうか?
小さめの箱…バウホールなどで下級生のスター候補生を主演にして。