久しぶりに、近所の町医者に行ってみたら…。
長らく、街の「赤ひげ先生」として親しまれてきたS先生が、今月限りで閉院する旨、張り紙がされていた。
お年を考えると、無理もないけれど、寂しかった！
御年８５歳。 まだまだ、頑張ってもらいたかったのに…。
お若い時のS先生は、夏の暑いさなかも、冬の木枯らしが吹く中も、🚲に黒い鞄を載せて、西から東、懸命に走っておられた。
S先生がいらっしゃることで、どれだけ、安心していられたことか…。
私の脚も、大きい病院へ紹介状を書いてくださり、早めに治療を受けられた。
巷では、紹介状を書くのに、なにがしか取られるそうだが、S先生は、まるで意に関せず。
無料で、きちんと紹介状を書いてくださった。
有難いことだと、感謝している。
長い間、診ていただいたことへの謝意を述べ、お別れしてきた。
「何か、あったら電話くれよ！ 薬ぐらいなら、まだ、出せるから…」
先生も、どこか寂しそう…。
もう、先生と馬鹿話もできないのかと思うと、私も、胸が詰まった！
