我が家の庭に、で~んと存在感を出している松はアカマツだ。
夫婦なのだろうか、2本、植わっている。
舅が、盆栽として育てていた松だ。
昭和7年に、杉並に越してきて、新生活を始めたとき、庭木として庭におろした松だ。
だから、痛めつけられてた所為か、形がちょっと、いびつな松だ。
盆栽のころから勘定すると、優に100年は超えている。
今では、鳥やカラスなどの水飲みの順番を待つ樹となってしまった。
最近、主人が昔話を、よくしだすようになった。
ふんふんと、適当にあしらっていたのだが、あまりにも真剣に話すので、私も、ちゃんと向き合って、話を聞いている。
何やら、ご近所が、世代交代で、相続ラッシュの模様だ。
昔は、皆、80~100坪単位の敷地だった。
が、今の世の中、この辺りは30坪が平均だろう。
20坪でも新築住宅が売られてるご時世だ。
次から次へと、小間切れ住宅が増えてくる。
隣同士の付き合いは、全く、消えていく。
おかしな世の中になったものだ…。
我が家とて、他人事ではない。
私たち老夫婦が居なくなったら、息子二人はどうするだろう…。
とても維持できるものではない。
売却するだろうな…。
舅の愛した樹木は、どうなるだろう…。
ブルドーザーで、消えていくのだろう…。
主人は、「お前が居なくなったら、俺は何もできない…」と、初めて、私の【存在】を口にした。
「一緒に消えたいけれど、そうもいかないでしょう。 生きてる限り、あなたのお世話はするからね!」
夫77歳・妻80歳の老夫婦。
でも、あちらこちら青色吐息の私だけれど、なんだか、死ぬ気しないのよね~。
(⌒▽⌒)アハハ!🌞
後、10年は頑張れる気がする…。
一生懸命、主人の面倒見なくちゃ!
主人を見てると、なんだか、可哀そうになってきたもの…。😢