この年になっても、まだ、父が恋しい。
母も、勿論、恋しいのだけれど、もう、あちらに行って長いものね~。
思い出すのは、父のほうが多くなったみたい。
父は、器用な人だった。
特に大工仕事は好きで、小さな木材を見つけると、何かしら作っていたようだ。
カステラの木箱などは、格好の材料で、嬉しそうだった。
父が器用な人なので、男の人は、皆、器用なのだと思っていた。

主人も、器用な人だ。
世間様が見たならば、驚くほど器用な人と言うだろう。
でも、私の基準は父だ。
だから、主人をあまり褒めることが無く、主人にとっては不服のようだった。(笑)
私の部屋には、主人渾身の作である、黒い厨子が置いてある。
仏壇でなく厨子だ。
木材と和紙で作られている厨子の中には両親の位牌と遺影が収められている。
毎日、そこに向かって話しかける。
心が、す~っと、清々しくなって、落ち着いてくる。
「頑張れよ!」
と、言われているようで、力がもらえる。
(人''▽`)ありがとう☆! 私は元気で暮らしてます!