婆のたわごと♬

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万年筆♬

2024-10-05 06:52:19 | 日記
昨日、息子夫婦が面白いところに連れて行ってくれた。
私が文房具が大好きなことを知ってるからだ。
そこは、多摩川をはさんですぐのところ。
いわゆる、「ほぼ東京」と言われている川崎市の青葉台にある。
緑豊かな、暮らしやすそうないいところだ。
館内は、文房具と本屋さんに分かれていて、ドトールが入っているから、疲れた足を休めることもできる。
大きな窓の外には、駅に行く道があるのか、お散歩とは違った歩き方の人を見ることができる。
私は、そこで、「万年筆」を買った。
持ち手がボールペンとは違って、太く、手に優しい。



「万年筆」と言えば、父は入学するたびに、お祝いとして贈ってくれたものだ。
初めは、高校入学の時。
デパートの文房具売り場で、パイロットの万年筆だった。
そして、高校卒業の時は、銀座の伊東屋で、パーカーの万年筆を。
なんか、大人になった気がして嬉しかった。
パーカーの万年筆は、書体もやや、太く、持ち手もがっちりとして、いかにも万年筆…と言った感じだった。
ちょうど、松本清張氏の原稿を本で見たときだったので、原稿用紙から、はみ出んばかりの書体に、憧れたものだ。

私としては、ちょっと女性向なシェーファーの万年筆が好みだったが、父の選んでくれたパーカーも、重厚感があってよかった。
後年、仲良しさんと、お互いの万年筆を交換することになり、父の大切な万年筆は彼女のもとに。
大人になってから、「なんて浅はかなことを!」と後悔したけれど…。
父には、とても言えなかった。

昨日、文具売り場で、久しぶりに、パーカーの万年筆を見た。
そこには垂涎物のモンブランもシェーファーもあって、しばし、高級な万年筆を眺めていた。
今の私に買えるのは、パイロットの万年筆。
手に取って、まんざらでもない触感に、即、購入決定!

また、いつの日か、父の選んでくれたパーカーを買おう…。
お父さん! 馬鹿な私を許してね!
コメント (8)
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