【駅前の家で保護されていた飛べないカラス】
カラスの姿が消えてから数カ月経つ。
のり丸が尼崎に来てから5年間、毎日のように接していたカラスじゃった。
のり丸が尼崎に来てから5年間、毎日のように接していたカラスじゃった。
カラスといえば、ゴミをあさるとか、ズル賢いとか……一般的には害鳥のイメージが強いようじゃの。
【特にハシブトはこんなイメージ↑】
けれども、世の中にはカラスが大好きな人達がいる。
「カラス友の会」 吉野かぁこ さん
http://karasu.petit.cc/banana//
(余談じゃが…)のり丸は全冊持っており、『CROW'S』第4号も先ほど注文したばかりじゃ!
のり丸は新神戸で暮らしている頃にカラス好きになったらしい。
【布引ハーブ園】
神戸市は南が海、北が山、とハッキリ目印があって方向がわかりやすい。
新神戸はカラスやイノシシがしょっちゅう出没していた場所。
のり丸が出会ったのは山に住んでいるハシボソカラス。
クチバシが細いタイプのカラスじゃ。
https://www.torinozukan.net/hashibosogarasu.php
【出典:鳥の図鑑】
【出典:鳥の図鑑】
新神戸でカラスと仲良くなったいきさつは(やたら長くなる為)ここでは省略するが…。
そのハシボソカラスは上空からのり丸の姿を見つけると急降下してきた。
のり丸が歩いている傍らの塀に着地して、真っ黒いまん丸の目をクリクリ動かしながらのり丸を見つめていたそうじゃ。
のり丸が歩いている傍らの塀に着地して、真っ黒いまん丸の目をクリクリ動かしながらのり丸を見つめていたそうじゃ。
最初は「何か食べ物でもねだっているのだろうか?」と思ったのり丸だが、回数を重ねるうちに(どうやらカラスはただのり丸に挨拶をしているだけという)驚愕の事実が分かってきた。
カラスは毎回好奇心いっぱいの目でのり丸を見つめた後、飛び去っていった。
それまでカラスに対して何の感情もなかったのり丸じゃったが、それを契機にカラスに興味を持つようになったのじゃ。
熱心に観察しているうちに次第に惹かれていった…という、まぁよくあるパターンじゃの。
熱心に観察しているうちに次第に惹かれていった…という、まぁよくあるパターンじゃの。
尼崎のカラスは猛暑の日も極寒の日も、日中は外の檻にいた。
檻の中で過ごすことがカラスにとって幸せだったのかは誰にもわからない。
そもそも幸せという概念自体が「人間的」なものじゃ。
あの環境の中で、あのカラスは何か楽しみを見つけることができたのだろうか…とのり丸は時々考えていた。
ウチに言わせると、それもひどく人間的な捉え方じゃ。
人間はあのカラスを見て「かわいい」と言ったり「かわいそう」と言ったり「面白い」と言ったり「うわっ」と言ったり、普通に無視したり…まぁ、いろんな反応をしておった。
のり丸が檻をのぞき込んだ時、新神戸で会ったハシボソカラスと同じように好奇心溢れる目をしていた。
その目を見たのり丸は、その「恐竜の子孫」に敬意を払わずにはいられなかったのじゃ。
「ウチはカラスを狙う、だって本能じゃからの」
と、言ってはみたが……ウチはたぶんカラスは怖い。
ウチはこのオモチャの毛虫でいいかもしれん…
人間は孤独じゃが、猫だって孤独じゃ。
けど、動物は「孤独だから」とは考えない。
自分を分析するのは人間という種だけ。
猫はずっとシンプルじゃ。
さて今回も、「題名」と内容が違うような気がするのじゃが…。
じゃあ、またの。