Sho's-Blog/PoemStory/illust

MessagePoem/LoveStory/youngStory/SFfantasyStory/illust

第2弾:蒼い時のドリームキャッチャー52話

2023-05-23 09:27:18 | 第2弾:蒼い時のドリームキャッチャー


7月20日までは授業があり7月21日から8月31日までは夏休みになります。7月の前半では男女混合の週に2日まで90分ずつの水泳の授業(自由時間)が室内プールなので雨が降ってもこの授業はなくならない。特に水泳を教えるという事もなく自由に体調を崩さないように教師は生徒を見守るだけです。1年の時この授業はなく2年生と3年生の授業で昨年の夏休みは様々な面倒な出来事事があって休む暇もないくらい。100メートル×100メートルを半分ずつにして男子と女子に分かれて泳ぎはじめますがプールに座っておしゃべりするのが一般的です。泳いでいる学生は殆んど見る事はありません。殆んど泳ぐ生徒がいない状況で真ともに泳ぎ始めたのは直也と真一です。ザワザワ騒がしい中2人は飛び込み水しぶきを上げた時にクラスメイトの視線は直也と真一の泳ぐ姿にありました。教師は口を開けたまま目を見開き又驚いていたのはクラスメイトも一緒でした。真一はクロールで直也は背泳ぎやクロール泳ぐ速さには目を疑うものがありました。教師はタイム(時間)を計り始めて男子の中には、どちらが速いかお金をかけていたり女子はプールサイドで応援をはじめています。水泳の授業1日目でクラスメイトを釘付けにした2人であったのです。2回目以降は水泳部の顧問や他の部の顧問も少し立ち寄るようになります。中学からの報告は水泳の事は全く知らされていなかった。教師たちは中学へちょっと確認をしていたようです。直也は小学校では記録保持者であったが理由も話され中学ではただ泳ぐだけで選手にはならなかった。転勤族であった真一は水泳に関しては全く情報はありませんでした。水泳部の顧問教師は1年の時だったら直也を水泳部に入れたかったと教員室でもらしていました。けれど直也は水泳部に推薦されても入部する事はなかったろう自分自身の事で精一杯の時期(とき)だったからです。直也と紀華は必ず生徒会の集会の日は学校帰りには会うようになっていき典子と会う時間よりも長くなっていきますが典子は駅の改札口辺りで会うようになっていました。この時期の直也と真一と紀華と典子には自分を見つめ直すようになっていきます。いつもの直也ならば真一に声をかけ海へ行く事だが、この時は距離をおき真一に声をかける事はありません。学校の屋上で崎山源一との出来事から直也と真一はそれぞれの道を歩くようになっていました。夏休みになると直也は紀華と私鉄電車に乗り海へ向かいます。真一は出前のアルバイトを始めていたが、いつもなら直也も一緒のはずなのに直也は夏休みに入ると姿を消していました。日中多くの出前の仕事が多かったので叔父さんや叔母さんに直也の事を聞く事が出来なかった様です。
「あいつは、もしかしたら実家にでも戻ったのかもしれない」
何かが変わった直也を考えると真一は、そう思いながら笑顔を見せながら出前のアルバイトに集中しています。典子は自宅の焼肉店でホールの手伝いをしています。叔父のラーメン店屋や叔父の舎弟分の焼肉店は学生達や以前よりも客数が多くなり忙しくなっていました。真一や典子はアルバイトをしながら考えるのは変わってしまった直也の事でした。直也が旅館を予約したのは7月21日から4泊5日。初日から海を眺め波乗りを始める直也の姿を見つめる紀華が海辺にありました。気分によっては紀華も海へ入り波乗りをしたり浜辺で寝そべり鬼ごっこのように追いかけあったり子供に戻ったような純粋な気持ちを抱く事とになります。紀華は常に表情を変える事はない。でも直也の姿を見ている時や直也にからかわれると笑顔を見せていたのです。直也の存在が大きく紀華の心の中を埋めつくすようになっていきます。直也は海で一緒にいる時は紀華の過去の出来事を考えお節介な事に心を開かせようかと思っていました。
「直也って呼んでもいいのかな?」「いいよ、みんなにそう呼ばれてるから」
「こんなに笑うことってなかったんだよね、直也のお父さんとお母さんはどんな人?」
「そうか、それじゃ、もうちょっとしたら実家に連れてくよ一緒に来る?」
直也も「愛情」と言う気持ちを感じた事が無かった、もし紀華が直也の両親にあった時にどう感じるのか直也は知りたくなったのです。真一は毎日忙しく出前をこなしていきます。海へ行く為の旅費を稼いでいたのです。8月前に真一と典子は海へ行こうと改札口で約束した様です。真一は7月中の5日間のバイト代と貯金をあわせれば3泊4日なら充分に旅館でも過ごせると思っていました。ただ直也がいない事を真一は典子に伝えていました。
「どこに行ったんだろうかね?」
「アイツは変わった気がするよ、それとも俺たちが変わってないのかな」
典子は少し直也の事を気にかけながらも目の前にある仕事をこなす事を優先しています。真一は典子の気持ちを考えるようになっていきます。典子の直也への気持ちは変わっていると思うのですが典子の心の中では直也に思いを寄せている事を感じていました。直也と紀華は旅館での4泊を過ぎると直也の実家へと向かおうと思っていた様です。直也達が旅館を去った後に真一と典子は旅館に行くと女将さんが驚いた顔をしていました。真一は、女将さんに声をかけると直也と入れ違いで真一と典子は旅館に来たという事を聞いたのです。今まで直也は真一に何でも話をしていたのに直也は変わってしまったのかもしれないと思う真一です。でも「そんなはずはない?」先に止まった直也は真一には声をかける事はなく海に行くしぐさもなく直也の行動がわからなくなっていたのです。真一は寂しい感じがしたが直也はもしかしたら崎山源一との出来事から何か変った思いがあったのかもしれないと思っていたのです。真一は崎山源一との会話が気になるところでした。仲間達からも付き合いが悪いという言葉を聞いたりもしていました。典子は直也とのすれ違いは自分が作ってしまった事だと思い直也から距離を置くようになっていますが典子の思い人は直也でした。典子は勘違いしてる事に気付くのは先の話になりいます。直也は伝説や噂話を最小限にする事で興味のある紀華に何か出来ないかを常に考えるようになっていたのです。これまでの直也は仲間は多くいたし過去を受け止める事はできた「心」を満たすものを直也は見つけたのかもしれない。それが紀華の存在であったのでしょうが直也には迷いもあった様です。典子はきっと直也は色々様々な出来事を考え答えを出し1人で雲の上を飛んでいるのかもしれない。真一や典子や仲間達から少し距離を置くようにしていたのではないだろうか?真一は直也の気持ちを考えます。真一と典子の会話の中には常に直也の話が出てくるのです。心配をしてるわけではなく典子は直也との楽しかった出来事を思い出していたのです。真一の口からも典子の口からも今こうしていられるのは直也のおかげかもしれないと2人は思います。直也との出会いから典子の心境も変化し真一への気持ちには迷いもありふと浮かぶのは直也の姿ばかりです。典子は自分の本当の気持ちに迷い戸惑っていました。直也の実家には私鉄電車からでも行く事ができます。電車の中で紀華は直也にいつもと違う素直な表情を見せながら直也に声をかけるようになっていくのですが直也にとっては「妹」のように感じていた様です。そして常に直也が気になるのは典子の事ばかりでした。真一も典子の直也への思いを気付き始めた時でもあった。


編集・ライターランキング
応援宜しくお願い致します
にほんブログ村
こちらも^out_point^ポチと


最新の画像もっと見る

コメントを投稿