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第2弾:蒼い時のドリームキャッチャー48話

2023-04-25 09:43:53 | 第2弾:蒼い時のドリームキャッチャー


「みんなの力をあわせて解決していこうぜ、いいな!」と直也が仲間達に声をかけます。いよいよ他のグループのチンピラ達と戦う計画した作戦が始まります。直也の笑顔と柔らかく強い言葉は仲間達の持っていた12人のチンピラ達に抱いていた恐怖心を取り除きます。直也と真一の言葉を聞くと仲間達は自分の役割を考えながら動き始めたのです。喫茶店の「LALALA(ららら)」にいた学生達にも声をかけに行った情報屋は喫茶店で働くお姉ちゃんにも話してしまった。お姉ちゃんの近藤恵美は店のカウンターにいた妹の紀華に直也の事を話す事になります。
「紀華、直也君の事気にしてるんでしょ公園にいってみなよ直也君の事もしかしたら良く分かるかもよ」
「別に気になんかしてないよ男子なんてみんな同じでしょ」
「そうかな、何で直也君の噂が流れてるんだろうね噂がみんなを守ってたりしてね」
「ちょっと用事があったんだ、もう行くね」
「素直じゃないよねー素直になれないのかな、まったく」
話を聞いたあと紀華は電車で一駅先そして近くにある公園に向かいます。その途中ではラーメン店「どんどん屋」の看板を見てそっと店の中を覗いて見ると直也達の笑い声が聞こえます。本日休業の紙が貼られていました。紀華は店の外でしばらく待っていると、そこに典子も来たが互いを気にしながら離れて立っていました。直也の仲間達や知り合いぐらいの学生達が店の前に集まっています。仲間の1人がラーメン店のドアを開けると直也と真一や仲間達がゾロゾロと店を出てきます。紀華と典子は直也と真一や集まった学生達に見られないようにしていました。
「ほぉ?良く集めたねー何人いるんだ」と笑いながら直也は仲間達に皆に声をかけます。直也の笑顔と声かけは仲間たちを安心させます。
「100人位いるな4つの学校から来てるよアイツらは四谷学園や松校に崔校と尊王寺は直也と俺と情報屋だけじゃん、はぁ?」と真一はまいったねという顔をしながら直也に答えます。「尊学は関係ないからね連絡とってないし、いいんだ真一」と直也は真一に答えます。公園の様子を見に行った仲間達の中の情報屋は戻って来てチンピラのヤツラ12人集めたと言うと直也と真一は楽しそうに笑みを浮かべ公園に向かいます。その後を100人位の仲間達がついていきます。
「みんなは分かってるよな誰も手を出すな手とケリを出すのは俺だ」
「けどよ直也、みんなでやっちまえばアイツら喧嘩売ってこねぇじゃね」
「お前ら、まだ無駄な喧嘩したいのか?」「いや、そうじゃねぇけど」
直也は暴力は暴力を生む事を経験で良く理解していた。直也は1人で歩いていた時ナイフで腕を切られた事を考えれば暴力は使えない。卑怯な連中であって自分らの事しか考えていない。でも許す気持ちを直也は持つ事が出来たのです。公園の周囲を囲むと一騎(かずき)ら5人が待っていて直也は一騎の肩を叩いて見つめ合い「ゲーム」だと耳元で直也は囁きます。直也の囁きは一騎に土下座させる為に一騎の気分を楽にしていたのです。一騎は直也の顔をちらりと見つめ下を向いて笑った。12人のチンピラ達は情報屋を囲み一発殴った時に直也と仲間達は100人の内の50人がチンピラ達を囲みます。直也と真一は正当防衛だと判断していたようです。チンピラ達の動きは止まり情報屋は直也達の中に入り立ち血が流れた事を確認します。「大丈夫か?血が出てるよ」「うん、大丈夫」
直也と真一と一騎は前へ出て12人のチンピラ達の前へ立ち一騎は何も言わずに正座をして頭を下げます。ここまでは一切誰も声を出す事が無くなり静かになった。眼(ガン)を飛ばしイラついていた表情をするチンピラ達でした。表情を見ると何も話す事なく仲間同士見つめ合っていた。静かになったところで最初に声をかけたのは直也でした。
「もう終わりにしねぇかぁ、俺ら面倒くせいの好きじゃねぇんだよ!一騎も反省してるし見てみろよ土下座だぞ!お前らにできるか?」
「反省してるだぁ、だがよ退学させられた気持ちが、わかるか?」
「させられただと?ふざけんな!退学したのは自分自身だろうが!退学届けだしたのはテメーらだろテメーらのしてる事は見当違いだねぇ人のせいにしやがって」
「お前、誰だ!」とチンピラ達のリーダー格の1人が直也に聞きます。
「おれか?大島直也って言うけど何?何かあんのかな、卑怯ものめが!」
そして直也は上半身裸になり左腕を見せると10人のグループ達が12人のチンピラ達はナイフで切りつけた事を聞いていて思い出していた。直也はチンピラ達に眼(ガン)を飛ばしながら言います。仲間達は直也が眼(ガン)を飛ばす姿は初めて見る事でした。チンピラ達も直也も全く動かない。むしろ12人のチンピラ達はひいているような感じです。
「もし喧嘩してるほど暇してるなら本田興業に話をしてやってもいいぜ!取立ての仕事だろうがな」
「本田興業・・・?」と言われ12人のチンピラ達は黙ってしまいました。
直也は本田興業の話から叔父が組長をしていた「暴龍会」の話をすると12人のチンピラ達の表情が変わります。
「今なら、話を聞いてやってもいいよ」
直也が軽く話をすると仲間達をかき分けて本田興業の2人が入って来ます。仲間達はビックリ!ザワザワし始めます。
「ほらどけや、どいつだ、うちに入りたいやつらは直ちゃん、こいつらか?」
本田興業の1人が直也に声をかけると12人のチンピラ達は逃げるようにその場を立ち去りました。
「あらら、居なくなっちゃったね、しょうがねぇな、帰ろうか」
本田興業の人が話を直也がすると、その場を去ってから100人の仲間達は「直也すげぇ」と思っていたようです。直也の叔父が本田興業の人に頼んでいたようです。
「直ちゃん!また頼むよ」「どうして?」「いたずら電話があってねー」
直也は叔父が本田興業へ連絡したとは思っていませんでした。真一ですら驚くばかりであった。
「直也、お前、関係してたの?」「ううん、まぁな」
出前で関係してたから軽く答えたが今後また噂話が大きくなっちまうよと直也は心の中で思います。この日の出来事から12人のチンピラ連中は喧嘩を仕掛けてくる事は無くなった。この姿を見た紀華と典子は緊張が解けてため息をして典子は公園の隅の方でじゃがんで紀華は直也と真一になったところまで歩き直也の顔を見つめます。典子の所には真一が近寄っていき肩に手を当てています。お互いそれぞれ声をかけたが紀華と典子は話をした内容はあまり覚えていなかった。典子は静止状態で見ているだけで怖かった。紀華は直也の眼を見つめ何かを考えていたようだった。次の日から2日間の出前のアルバイトをして明日から3日間、海へ行く準備をします。直也と真一は偶然なのかもしれないが紀華と典子に同じ事を話していたようです。直也は紀華へ真一は典子へ声をかける。
「明日から3日間は海に行くんだ良かったら一緒に来るか?」
私鉄電車の駅の改札口での待ち合わせ直也と真一はサーフボードを持ち着替えは最小限にした。
「2人とも一緒に来るか?」
紀華と典子は、その日は眠れずにいた。典子は直也の事を引きづりながら真一から声をかけられ迷っていた。紀華は直也とはまだ何回も会った事のない直也に声をかけられても直也の顔を見ている時が休まる感じを受けていたのです。駅の改札口に最初に来て待っていたのは真一であり、その後に典子がやってきた。直也と紀華は一緒に楽しそうに会話をしながら真一と典子の前にやってきた。この時に直也だけは重苦しい感じはなかったが他の3人には重苦しい雰囲気があった。
「さぁて、みんな揃ったし切符買ったか?楽しんでこなくちゃな」
直也の笑顔の言葉で紀華と典子の重苦しい雰囲気もなくなった。誰からも言われている事がある直也です。直也の言葉で救われたり気分が楽になると今まで思ってきた真一の思う直也ではなくなっていた。自然体で時の流れに寄り添いながら生きている感じ男子女子の差は全くなかった。直也は楽しむ時は楽しむ前向きに真っすぐな思い後悔をしない生き方を見つけていました「春樹のようになりたい」と直也の胸の内に涙の一粒がポツン。これまでの苦しんで来た事が直也を成長させ春樹の持っていたものを手に入れたのかもしれません。


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