みなさまいつもありがとうございます。
このたびの大地震にて被災なさったみなさまへ心よりお見舞い申し上げます。避難所での生活も10日目に入り、ご高齢の方、ご病気の方への特別な配慮、そして、大きなものを失われた方々への心のケアが早急に必要になってきたようです。
計画停電などで不便を強いられている関東地域のみなさま、そして、被災地以外の地域のみなさまにも、徐々に疲れが目立ってきているように感じます。どうぞお身体ご自愛ください。
今日はうれしいニュースも飛びこんできましたね。80歳の女性と16歳の少年(女性のお孫さん)が、倒壊した家の中から救出されたそうです。さきほど、女性がしっかりとお話なさっている姿も拝見し、喜びに胸が熱くなりました。
わたしにとってもうれしい出来事がありました。被災地域にお住まいの大切なお客様と、一昨日の夜、電話でお話することができたのです。もう何年も、当店でお買い物をしてくださっている大切な政子さま、地震があった直後から、政子さまのことを案じておりました。だから、政子さまのご無事を確認することできて、本当にうれしかったな・・・。
政子さまのお宅は、高台に位置しているので、津波の被害からは何とか免れたそうですが、もうすぐそこまで、津波が押し寄せてきていたそうです。津波の恐怖もさることながら、本震と見まがうほどの強さの余震が何度も何度も、しかも長時間続き、非常に怖い思いをなさったそうです。また、政子さまはご出産なさったばかりで、産まれて一月未満のお子様を抱えていらっしゃいました。一週間が過ぎ、少し落ち着かれたご様子でしたが、ガソリンがなくて外へ出られないストレスなどを抱えていらっしゃいました。わたしは、そんな政子さまのお心に寄り添わせていただきたいな・・・・。何ができるかわからないけれど、政子さまはこのブログをご覧くださっていますから、政子さまのお気持ちが少しでも和むような、楽になれるような、そんな話題もこれからたくさん書かせていただきたいな、と思っています。
わたしたちは、亡くなった方の尊い命を惜しむと同時に、助かった方々の命を心から喜び、彼らが罪悪感を感じずに生きていけるようサポートしていかなければならない、と思いました。
昨日、シスター高木にお会いしてきました。誰より会いたかった人、誰の話よりも話を聴きたかった人。シスターに会いたくて会いたくてたまりませんでした。ようやく会えて、そしていろいろなお話を聴かせていただきました。
シスターのお顔を見た瞬間、つつつ・・・と涙がこぼれ落ちました、何だかわかりませんが、わたしもとても人恋しく、そして不安で、怖かったのです。シスターは、わたしの手をぎゅっと握ってくれました。そして「大丈夫よ」とおっしゃってくださいました。
日本におけるグリーフケア(悲嘆ケア)の第一人者であるシスターは、阪神大震災の被害者遺族、JR脱線事故被害者遺族のみなさまの心のケアをはじめ、わたしたち最愛の人を亡くした人たちの心のケア、そして、末期患者さんたちへのターミナルケアなどを中心に、行っています。少女のように小柄な体のシスターですが、いつも100人分の働きをなさっています。そして、わたしがシスターを大好きな理由の一つは、一般的にはシスターらしからぬ・・・と言ってもよいくらいの、ある意味での頑固さ、厳しさ、をお持ちのところです。このような大きな仕事をいくつも抱えていると、様々な人から、様々な意見が出てきます。権力に呑みこまれそうになることもあります。けれども、シスターは、断固として権力に立ち向かい、てこでも動かない強い意志を持って、ただひたすら、弱者のために働いていらっしゃいます。とにかくシスターご自身には、弱々しいところが一切ないのです。
「わたしのすべては神様のものです。わたしは神様の操り人形になりたいのです。神様がわたしを通して、みなさまにお伝えしたいことを、わたしは伝えてまいります」
そんなシスターから聴いた、今回の震災に関連するお話を、みなさまにご紹介させていただきたいと思います。メモを取ってきましたが、言葉遣いなどは正確でない箇所があるかもしれません、内容は正確に伝えているつもりです。
「みなさま、こんにちは。みなさま、ずいぶんお疲れのことと思います。いかがですか?
このたびの地震による被害は、とてつもなく大きなものでした。被災者のみなさまは、今、この時も、身も心もぶるぶる震わせながら、不安と恐怖に向き合っていらっしゃいます。わたしたちは、被災者の方々に、あなたがたは決してひとりぼっちではない、ということをお伝えしなければなりません。
今回の地震の直後から、わたしの元へも、シスターはどのようにされますか? 生と死を考える会はどのような活動をされますか? とたくさんの問い合わせがきております。わたしは今すぐ、被災地へ出向く予定はありません、と言いますのも、現地ではまだ受け入れ態勢が整っておりませんし、迷惑になることも考えられます。これから数ヵ月後、今はまだ考えられないような様々な問題が起こってきます。被災者の方から、悲しみや苦しみ、怒りの感情が、吐き出されるのは、しばらく経ってからのことです(阪神の時もそうでしたね)、わたしはできればその時に、みなさまのお手伝いをさせていただきたいと思っています。
みなさまもテレビをずっとご覧になっていたのではありませんか? 連日連夜のあの報道に対して、わたしは、ある危機感を持ちましたので、関係先に、直接、わたしの気持ちを申し上げました。けれども、テレビを観る観ないは個人の自由です。でも、みなさま、あの報道を一日中観ていたら、心身ともに壊れてしまいます。どうか、このテレビ報道に対しては、節度をもって、対応してくださるようにお願いいたします。
わたしは、阪神淡路大震災の被災者でもありますが(シスターは六甲修道院でお暮らしなのです)、今回の報道を観ていて、あの時の恐怖が、封印していたつもりのあの時の感情がわっとこみ上げ、未だに自分自身が、あの時の思いから立ち直っていないことを知らされました。多くの方も同じではないでしょうか。
今回の自然災害に対して、東京都知事が、「これは天罰だ」とおっしゃられました。もしかすると、都知事は言葉を誤ったのではないでしょうか。決して「天罰」などではありません。神様はこのようにして罰などお与えにはなりません。被災なさった方々が「これは天からの罰です」と聞かされたとき、みなさんはどれほど傷つかれるでしょう、決して天罰などではありません。
それでは、わたしたちは、今回の大災害をどのように受け止めればよいのでしょうか。「自然からの警告・そして教訓」これがわたしの答えです。都知事も、本当はこのように言いたかったのではないでしょうか。
わたしたちは、このような自然災害が起こるたびに、人智を超える偉大な力というものの存在を認めざるをえません。わたしたちは、その存在に頭を下げなければなりません。そして、この偉大な存在から与えられた「教訓」を、今後に向けて活用していかなければなりません。
原発問題、これは人災です。わたしたちの責任です。電気のない生活はできないかもしれませんが、この機会に、原発への依存を少しでもなくすため、一人ひとりの努力が必要です。節電は、このような時以外にも努めるべきですし、寒さ・暑さにも耐えられる丈夫な体作り、心作りをしていきたいと思います。
今回の大地震で、多くの方が亡くなられました。この方々について、わたしたちはどのように考えるべきでしょうか。わたしは修道服を着ております、ご存知のとおり、クリスチャンであり、神様を確信しております。ですから申し上げますが、亡くなられた方々は、不幸ではないのです、亡くなられた方々を不幸だと思うのはわたしたちです。
神様は、こういった形で、あの方々に「さあ、かえっておいで」とおっしゃられたのです。今回のことに限らず、災害や事故、ご病気で亡くなられた方々は、その一瞬は、苦しまれます。けれども、それはほんの一瞬の出来事で、気がつくと、神様の元にいらっしゃいます。そして、神様から「おかえり」と優しく迎えられ、抱きしめられています。小さな子供たちは、マリアさまに、強く強く抱きしめてもらっています。ここまで信じることが「信仰」なのです。ここまで信じる、ここまで確信する、それがわたしの信仰です。ここまで信じられなければ、この世はあまりにつらすぎます。ここまで信じることができなければ、わたしは修道服など着ていません。わたしは、天国でも極楽でもよいのですが、死の向こう側の世界、神様を確信しているから、ここまではっきりと言えるのです。必ず、彼らは、神様の元で、癒されています。
だからと言って、遺された人たちの悲しみがなくなるかというと、決してそうではありません。ですからわたしは遺族の方々の心に寄り添うケアを続けているのです。みなさまも愛する人を失いましたから、お分かりだと思います。わたしたちは、遺族の方々に、あなたたちは決してひとりぼっちではありません、ということを伝えなければなりません。悲しみに暮れる方々の心にそっと寄り添い、黙って話を聴いてあげる、手を握ってあげる、抱きしめてあげる・・・。悲嘆に暮れる方々の言葉に評価は一切つけず、ただ丸ごと受け入れてあげることが大切です。
お話は変わりますが、わたしはこのような状況の中で、まるで何事もなかったかのように平常心を装いながら、仕事をこなしていくことがどれほど大変なことかを感じています。きっとみなさまも同じだと思います。何もなかったような顔で仕事や家事を続けていかなければならないのは本当につらいことで、一人ひとりの肩に多大なストレスがかかります。今回のような大災害が起こると、被災なさった方々だけではなく、その国のすべての人たちが悲しみと苦しみの中に陥ります。関西だけではありません、中部の方々も四国の方々も九州の方々も沖縄の方々も・・・すべての方々が、今、とてもつらい思いをなさっています。
けれどもみなさま、わたしたちはみんなで、この大きな悲しみを、共に乗り越えていかねばなりません。そのために、今、わたしたちがすることは二つです。食べること、そして、睡眠をとることです。みなさん、食べてくださいね、何でもいいのです、好きなものを好きなように食べてください、ケーキが好きな方はケーキを、お菓子が好きな人はお菓子を。嫌いなものは食べなくてもいいのですよ、体が疲れているときは、食べられるものを好きなものを食べてください。そして、ゆっくりと眠ってくださいね。
わたしは、ずっと祈っています。わたしのもっとも大切なお勤めは、みなさまのことを、神様に祈ることです。」
以上がシスターからのメッセージでした。
このたびシスターが、PHP研究所より、新刊を出されました。
『大切な人を亡くすということ』
この本は、愛する人を亡くされた方、喪失体験をなさった方はもちろんのこと、そうでない方も含めて一人でも多くの方に読んでいただきたいな・・・。
シスターの著作の収益はほとんどすべて、シスターが支援なさっているアフリカの子供たちへの寄付に使われますが、今回は、その一部を、東北大震災への義援金として寄付なさるそうです。
書店でもお買い求めいただけますが、Rose Partyミニミニ図書館にて無料貸し出しもいたします♪
Rose Partyミニミニ図書館では、『ミニミニ図書館』カテゴリ内にてご紹介した本を、すべて無料で貸し出し中です。みなさまのご負担は、返送時の送料のみです(こちらから発送する際の送料はこちらで負担いたします、メール便あるいは定形外郵便)ので、気楽にご活用くださいネ(^^♪
目次を並べてみました^_^;↓
推薦文は、シスターの大親友でいらっしゃる、クリスチャンで、聖路加国際病院の理事長、100歳現役医師(!! 確か先日100歳になられたはずです^_^;)の日野原先生(つい最近も朝日新聞で、若々しくいるための秘訣を披露なさっていました^_^;)です。
「この著書は、過去二十数年の長きにわたって大切な家族をなくされた遺族の方々のグリーフケア、悲嘆の受け皿となってこられた高木慶子修道女によって書かれた書です。
(中略)
高木シスターは、限りある人生にいのちを注ぐ上でのケア、愛する人をなくした方や自分の終末をどう選択するべきか迷いのある方の魂のガイドを長年務めてこられました。
(中略)
本書の中に紹介された具体的な経験例には読者の魂を強く引き寄せる力が感じられます。そしてこのような啓示的で感動的な著述は、他に類を見ないものとわたしたちは信じます。愛する人のおくり人になるみなさんは、何時の日かは送られる人にもなるのですが、シスターにより示された人生の秘儀は読者に大きな感動を与えるものと思います。
本書により、死を超えて現存するスピリチュアリティを、ひとりでも多くの読者が感じることをわたしは期待し、本書を推薦します」
みなさまぜひ読んでみてくださいネ。
あ、ちょっとお知らせです。
スプリングハッピィバッグインテリアにはたくさんのご注文をいただきましてありがとうございます。コラージュ二点ご希望の方がとても多くいらっしゃるのですが、一度目の入荷分はすべてホワイトドレスでした^_^; 水曜日までにピンクドレスが入荷いたしますので、素敵なピンクと白でお入れさせていただきますネ。お楽しみに。
21:00から書き出して、ただいま23:00・・・毎度のことながら時間かかりすぎ^_^;
それでは♪
バイバイ(*^_^*)