オリジナルインテリア「Rose Party~Since 2003~」マキとスタッフのブログ♪RueRueと薔薇♪

20周年!オリジナルインテリアと大人可愛いファッション、高橋真琴の生活用品を少女のココロを忘れない女性たちへ。

サプライズ速報♪ &『女の一生』遠藤周作

2010-12-23 | 遠藤周作、エミール・ゾラ、ロシア文学・英国児童小説などマキの図書館
まいどです。

まずはお知らせ。
Rose Partyは12/30まで、営業・発送ともに行います♪

オリジナルホワイトラタンオンリーハッピィバッグ、昨日より発送開始いたしました。
今回、土台をみなさまにお選びいただきましたので、
ご希望に合わせて、作家軍が、一台一台お作りしております。
作家軍より届くまで、発送ができないため、多少お時間をいただいております。
どうぞよろしくお願いいたします。

サプライズなお知らせです
明日、12/23木曜日より、
Rose Partyクリスマスボックス・スカートオンリー
発売いたします
今回は、期間内ご注文受付ではなく、限定27点ですのでお見逃しなく(^^♪

「スカートだけのハッピィバッグを作ってください♪」というスカート大好きなみなさまからリクエストをいただいておりました。
メーカーに行き、その件を相談したところ、返事をもらえなかったので(-_-;)断念していたのですが、
本日突然、メーカーの担当さんが、素敵なスカートばかりを選んで、
お店に持参してくださいました^_^;
びっくり・・・!
親友の身内がオーナーなので、ここのメーカーさんには本当に良くしてもらっております。
人気アイテムで、通常値引きができないものを値引きしてもらったり、
無理を言って数をそろえてもらったり・・・本当にありがとうございます(^^♪

素敵に可愛いスカートがそろいましたので、
リクエストどおり、スカートのみのハッピィバッグ
Rose Partyクリスマスボックス・スカートオンリーを発売させていただきます
この時期ならではのスペシャル企画です!

販売期間・・12/23木曜日より限定数にて販売。全サイズの合計で限定27点!

内容・・・通常価格7140円~15750円までのスカートを
3-4着お入れして(通常価格によって変動いたします)、
なんと10500円にて販売
送料・税込、ただし、北海道・沖縄・離島地域へは、送料別途800円を頂戴いたします。

中身について・・・今回は、細かいご希望はお受けできませんが、
いつもRose Partyにて扱っている雰囲気の素敵なスカートをたくさん用意してもらいましたので、ご安心くださいませ。

・お色は、ベージュ・ミルクティ系、ホワイト系、ブラック、ローズ柄・・・などございます。

・素材は、ツイード、ニット、ベロアなどございます。

デザインは、基本的にフレアライン、着丈は50-65までの膝~膝下丈でご用意しております。
膝下丈をご希望の方は、身長を明記くださいませ。

デザインは、20種類くらいご用意しております(^^♪

サイズについて・・・MサイズとLサイズをご用意しております。

Mサイズ(ウエストゴムの場合約64-70)
Lサイズ(ウエストゴムの場合約70-76)

ウエストゴムが中心となりますが、クチュールの上質スカートもございますので、クチュールスカートご希望の方は
「ウエスト実寸サイズ」をお書きください。

クチュールラインは素敵なものが揃っています♪
例えば、チョコ色上質ウール素材&裾フリル&チュールレースとか、
ホワイトツイードふんわりラインとか、ベージュウールフレアラインとか・・・♪

お伺いするご希望について・・・
今回は、細かいご希望はお受けできませんが(信じられない破格値ですのでご了承ください^_^;)、
備考欄にお好みをお書き添えください。

例)色はブラック、ベージュ系を希望、ベロア素材とニット素材が好きです、
身長156、ウエスト58、膝丈スカートを希望します。

例)色はホワイト系、ベージュ系、フレアラインの上品デザイン、クチュールスカート希望、身長160、ウエスト63、膝下丈を希望します。

などなど。

大人気でメーカーに1-2着しか残らず、通常販売できなかったデザインを含め、
デザインは、20種類くらいご用意しております(^^♪

・発送は、12/25よりお振込み順にてお送りしてまいります。
通常よりお時間をいただく場合がございます、ご了承くださいませ。

限定27点のみ
どうぞお見逃しなく。

明日は、18:00-19:00の間で更新予定です♪♪
お楽しみに(*^_^*)^m^(^^♪


遠藤周作情報

本日12/22水曜日、NHK教育にて四回に渡って放映された周作特集の最終日でございます。
本日は、瀬戸内寂聴さんが周作を語ります。とっても楽しみです。
今夜22:25より、どうぞお見逃しなく!

うちのお客様は本好きな方がたくさんいらっしゃるので書き甲斐があり、
また、ご紹介したい本は山ほどあるのですが、
いかんせん時間がなくてなかなか・・・^_^;

今夜は、数ヶ月ぶりに、三冊をご紹介したいと思います(^^♪

マキのミニミニ図書館も開館中☆彡
貸し出し希望はお気軽にどうぞ。



遠藤周作『女の一生・一部・キクの場合』
遠藤周作『女の一生・二部・サチ子の場合』

この二冊は、純愛文学の最高峰と言ってもよいでしょう。

現代とは違い自由ならぬ恋を、ただただひたむきに、
そして激動の時代をただただ必死に生き抜いた、
キクとサチ子という二人の若い女性の物語です。

わたしが、この二冊を読んで、キク、サチ子、二人の女性から学んだものは
何と大きかったことでしょう。

ただただひたむきに人を愛し、そして散っていった彼女たちの想いを
ここまで描ききった遠藤周作はやはりすごい作家です。
書き手にこそ、究極なる愛がなければ、このような作品は生まれなかったでしょうね。



『女の一生・一部・キクの場合』

舞台は長崎。
活発で美しい少女・キクが恋した人は「クロ」(当時クリスチャンはこのように呼ばれていた)だった。
悲惨極まる拷問にて棄教を迫るキリスト教弾圧時代、
キクの恋した清吉は、その信仰のために流刑になった。
清吉の身を案じたキクは、少しでも清吉さんに楽になってほしい、と、
自分の体を売り、金を作る。
だが、その金を託した役人の伊藤は、キクが死ぬ思いで稼いだ金を着服する・・・

クリスチャンではないキクは、キリスト教など信じてはいません、
それどころか、清吉に、早くそんな信仰は棄ててほしい、と訴えます。
この信仰のせいで、清吉は苦しい目に遭わなければならないのです。
けれど、清吉は、信仰を棄てず、ついに流刑となってしまいます。
取り残されたキクは、その苦しい想いを、
天主堂の聖母マリア像に吐き出すのですが、その場面が何ともせつない・・・。


*キクが幾度もその足元に立ち、語りかけた、大浦天主堂の聖母マリア像。
何とも愛らしいお顔をなさっています。幼いイエスさまをお抱きになっています。
西欧では、神ではないマリアのことをあまり重要視していないように感じますが、
日本人信徒と聖母マリアの関係性は深く、それはなぜか、ということを
調べると面白いんですよ。


清吉さんに少しでも楽になってほしい・・・、そのために体を売りながら、身も心もズタズタになってしまったキクは、
ついに肺病を患い、喀血します。

「よろめきながら南蛮寺の石段をのぼった。
そして真白な人形のような姿のまま、扉を押して中に入った。
(中略)
彼女はあの女性の像の下に倒れるように座って咳き込んだ。
咳き込んだとき、また少し血が出て口にあてた手を汚した。
そして聖母の像は咳き込むキクを大きな眼で見ていた。

(やっぱしここに来てしもうたよ。清吉さんのことば話す相手はあんたしかおらん。
うちはあんたば好かんやった。
清吉さんがうちよりもあんたのほうば大切に思うとったけんね。
うちは清吉さんの心ばこっちに向けようて焼餅焼いたこともあるとばい)

そして彼女は烈しく咳をした。

(もうだめんごとある。うちは負けてしもた。あんたと違うてこん体はよごれきっとるけんね)

訴えながらキクの眼から泪が流れ出た。伊藤に犯されたあの日に流した泪と同じ泪がながれた。

(もう・・・・・・うちは清吉さんには近づかれんよ。ばってん、うちはほんとに清吉さんば好いとった)

彼女は血を吐き、うつ伏した。

この時、聖母の大きな眼にキクと同じように白い泪がいっぱいにあふれた。
彼女はうつ伏して動かなくなったキクのために、一人の男を愛して愛しぬいたこの女のために、
おのれの体をよごしてまでも恋人に尽くしきったキクのために今、泣いていた。

(いいえ、あなたは少しもよごれていません。なぜならあなたが他の男たちに体を与えたとしても
それは一人の人のためだったんですもの。
その時のあなたの悲しみと辛さとが・・・・・・すべてを清らかにしたのです。
あなたは少しもよごれていません。
あなたはわたくしの子と同じように、愛のためにこの世に生きたのですもの)

(中略)

そして聖母はキクを促した。
(いらっしゃい、安心して、わたくしと一緒に・・・・・・)」

その後、自分の喀血で窒息死していたキクを、プチジャン神父が見つけるのです。
すべてを察したプチジャンは、彼女のために祈りました。
クリスチャンではない、けれども愛のために、それだけに生きたキクのために。

「レクイエム・エテルナム・ドナエイ・ドミネ」
主よ、永遠の安らぎを、彼女に与えたまえ。


*実在の人物も多数出てきます。プチジャン神父。

ラストに、
彼女を犯し、彼女が死ぬ思いで稼いだ金を着服していた役人の伊藤が年老いた姿で
出てきます。
「自己嫌悪」に胸をえぐられながら重ねた年月の中で、伊藤は、洗礼を受け、
自ら拷問を与えていたキリスト教信徒となっているのです。

のちに周作は、
「書き進めるうちに、この非情な人間に私は同情し、同情しただけでなく愛情さえ抱くようになった。
私は彼を最後まで見棄てる気持ちにはなれなかった」と書いています。
周作が真実書きたかったことは何か、
最後までお読みいただくとわかります。




『女の一生・二部・サチ子の場合』

ここにも、愛に生きた女性がいます。
同じクリスチャンであり幼なじみであった修平を、心から慕い愛したサチ子。
しかし、一部と違い、わたしが心をつかまれたのは、
クリスチャンでありながら戦争で人を殺さなければならなくなった修平の
心の葛藤です。
「人を殺すなかれ」というのは、神から与えられた十戒です。
まず、クリスチャンは、人を殺すな、傷つけるな、と教えられます。
敵を憎むな、すべてを与えよ、と教えられます。
それができるか否かは別として、そのような教義を与えられてきた修平が、
それらの教えと真っ向から対立する戦争というものに、
その戦争に自分が参加しなければならないということに、苦悩するのは当然のことでしょう。
真正のキリスト者であればなおさらのこと。
だけど、その苦しい想いに、教会も神父も答えを出してくれない。

しかし一人だけ、
その答えになるようなもの・・・答えかもしれないもの・・・を出してくれた人がいた
(ぜひ本をお読みください)。

そして修平は、サチ子へ最後の手紙を遺し、
特攻隊員として空高く出撃する・・・。

二部には、アウシュビッツで自ら申し出て他人の身代わりとなり、
拷問の中でも一番苦しい「飢餓刑」(食べ物はおろか、一滴の水さえ与えられません)
に処された聖コルベ神父も登場します。
周知のとおり、コルベ神父は、一時長崎で布教活動をしていた実在の人物です。
周作は、いろいろなところで、このコルベ神父のことを書き残し、
また、長崎には、周作の願いが聞き入れられて建てられたという
「コルベ神父記念館」があります。





こんなんまで持ってるもんな、あたし^_^;
『沈黙』読後に、『沈黙』の時代背景を事実確認とともに知りたくて
買ったんですけれど、長崎を舞台にした周作の小説を読むにはゼッタイ必要ですよ。



ガラッと変わって『スウ姉さん』

エレナ・ポーターは『ポリアンナ物語』が有名で、児童文学ファンのあたしももちろん読みましたが、
こちらの『スウ姉さん』も絶品、隠れた名作です。





アンの翻訳者でもある村岡花子さんのお言葉です。

村岡さんが翻訳したもので「ハズレ」はありません^m^
ぜひ読んでみてください^m^

それではみなさま、
明日の発売をお楽しみに♪
ご注文お待ちしております\(^o^)/



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