夜のウォーキングって景色は真っ暗で何も見えないけど
満天の星空といろんな顔のお月様が見れる。
そして。。。
四季折々の花の香りが穂のかに香ってくる。
そう今の季節、あの忘れかけてたあの香り。。。
この香りを嗅ぐと思い出す楽しかったあの頃。。。
「そろそろ金木犀の香りがしてきたね。」
るいこがバイカーだった頃の連れの彼女が、毎年言ってたこの言葉。
そういえば、あの頃。。。るいこは二人だけのリーダーで前を走り
道を間違わないように必死だったから、金木犀の香りなんて気にも止めなかった。
でも彼女はただついてくるだけだったから、この香りが強く印象に残っていたんだろ
う。
先日も仕事中。。。
「そろそろ金木犀の香りがしてきたね。」って１年ぶりに言ってきた。
「ほんとだね。」
あの頃は、お互い生き生きしてたよね。
バイク降りて、何だか小さくなった気がする彼女。
私達おばあちゃんになってもバイク乗るよ～って張り切ってたけど。
段々遠ざかって行った。
でも、るいこはまだ乗りたい。
風を切って颯爽と走るバイカーに会うと振り返って見る。
駐車場に止めてるバイクを見ると跨ってみたくなる。
あの頃のドキドキだったけどワクワクしてたバイカー時代を思い出し。
金木犀の香りに包まれ又走りたい！
「私達、バイク乗ってないと歳行っちゃうね。」
そんな事をフッと思い出した金木犀の香りでした。
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