がまぐち工房舞々奮闘記

舞々の商品企画、生地やパーツ探し、たまには気分転換に京都をぶらり!

がま口ポシェットの紐探し

2006年11月30日 | 店長日記
がま口ポシェット発売に向け材料探しです。
丸カンと紐だけなので簡単なように思えますが、
商品化するとなるとなかなか・・・
頭の中では出来ているのですが、
意外と売っていない、すごく高いなど問題があります。
紐を探す順は革丸紐→蝋引き丸紐→江戸打ち紐の順位です。
3㎜と2㎜のどちらにするか。
カンはシルバー色のCカン(楕円カン)→丸カンの順です。
サイズはハッキリ言って試してみないとわかりません。

紐から探すことにしました。
革紐って高いですね。
それに緑色が無い・・・(なんで緑?人気の唐草柄の緑に合わすためです)
値段は別にしてサイズは2㎜は少し細いように思えるので3㎜の丸紐に決定。
がま口の柄に合わせ色々と色を揃えようと思いましたが、
緑や紫は簡単には入手できそうにないので、
ヌメ革の方向で行こうかと・・・
ヌメ革のタンニン鞣しの色なら柄を選ばないので、あっさりと色付きは止め、
ヌメ革で長さは120cmに決定。しかし、革紐高い・・・。やはり2㎜か?
蝋引き紐になるかも、ところが蝋引き紐も緑が無い。
頑張って探します。

ヌメ革で思い出したのですが、話は変わりますが、
起毛革の種類でヌバック、スエード、ベロア、バックスキンとありますが区別はご存知でしょうか。
みんな同じように見えるのですが、
おおよその分け方は、
ヌバックは牛革の銀面を摩擦して起毛させた革。銀面の緻密な肌を起毛するため、非常にきめ細かな感触です。
スエードは牛革の床面を摩擦して起毛させた革。床面は銀面の裏側であり毛足が少し長くヌバックより荒い感触があります。
ベロアはスエードの銀面がないものだと・・・(自信なし)
そして問題のバックスキンですがこれは牡鹿の革(Buck skin)を非常に柔らかくなめし、摩擦して起毛させた革。バック(Buck)とは牡鹿を指します。Back skinではありません。ご存知でしたか?