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今日の記憶を一言半句

映画「麦秋」を思い出す麦畑

こんな広い麦畑があったのを最近まで知らなかった。

先月、通りすがりに発見。

その後は通るたび、畑の傍に車を止めて成長ぶりを眺めたり。

 

5月10日

 

どのぐらいの広さなのか、車の走行メーターで周りの農道をぐるり、370m×130mでした。

約4.8ha、昔ふうで言えば約5町歩の広さ。

 

5月28日

 

以前は何を作っていたか分からないが麦ではなかったのでは。

麦の価格が高騰しているのもあって、麦の生産に切り替えたのかも。

 

6月6日

 

まもなく刈り入れの時期でしょう。

眺めていて映画を思い出した。

小津安二郎作品の「麦秋」を。

 

 

小津作品が好きなので、何度か観ている映画の中の一つ。

小津安二郎作品に、原節子主演の法子3部作「晩」「麦秋」「東京物語」がある。

その2作目が「麦秋」。

 

父(菅井一郎)、母(東山千栄子)、兄(笠智衆)、兄嫁(三宅邦子)と子どもたちまで加わった賑やかな家族。

ストーリーは、婚期が遅れた法子がメーンだが、子どもたちのはしゃぎぶりや、ずる賢いところなど、法子役の原節子が、お茶漬をズルズルと音を立てて食べるシーンなど、思わず笑える場面などもある。

小津作品特有の家族が中心の映画です。

 

 

最後は、この家を離れ法子は結婚して秋田に行く、その後両親も北鎌倉の息子の家を離れ田舎の大和に移住する。

両親のしんみりとした日常、その大和はちょうど麦秋の時期でした。

ラストシーンの両親の背中が、人生の終わり方を示しているかのようで寂しさを感じた最後でした。

映画のタイトル、なぜ麦秋なのか最後に納得・・・できるか。

 

 

原版はモノクロだが、YouTubeにリマスターカラー版があるのでご覧下さい。

時間のない方は、1:56分頃から最後までの数分をどうぞ。

オルゴールから流れる、埴生の宿(ホームスイートホーム)が印象的です。

 

麦秋 / Early Summer (1951) [カラー化 映画 フル / Colorized, Full Movie]

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