野山の萌えるような新緑も盛となり、日に日に初夏を感じさせる風が吹き始めました。
父は私に、「二十になったら酒とタバコはやめろ」と言い死んでいった。
華道の先生は、「四十になったら自分の好きなことだけをやって行くようにしなさい」と言い死んでいった
家族は、「酒もタバコもやめて、最後まで働いて」と言う。
で、タバコと仕事はやめ、好きな酒は続けることに。
時々何かで稼がなきゃ、と思いつつも
寝そべっては、空からお金が降ってこないかな~なんて思っても
お金が降ってくるはずもないので
道端で夢を拾うことと。
道端にはいろんな夢が落ちている。
あまりにも膨大な夢を拾ったため
全て忘れてしまった。
夢は、拾えば拾うほど大雑把になり
また最初から拾い直さなくてはならなくなる。
時々、狐やイタチやカラスが私の夢を摘んでいく。
その繰り返しを道端でしているような気がする。
なんて。