おてんば魔女の修行日記

ペルテス病の娘。魔女の修行だと、2ヶ月の入院、装具と車椅子の生活。そんな中、リハビリのプールで水泳と出逢う。母の日記も…

北島選手と泳いだ!

2011年09月10日 | LOVE
今日は、「アクエリアス 未来への夢はじめよう。」プロジェクトの本番。
お天気が良過ぎて、暑過ぎるくらいだった。

混乱も騒動もなく、スムースに案内される。
受付を済ませ、そこは、コカコーラ。まずは、ドリンクをいただいて、くじを引く。
何のくじなのか、最初はわからなかったが、後になって、第二部の「スイミングセッション」のギャラリー席のくじだということがわかった。
母の番号は、1組⑥
なかなか良さそうな番号で、嬉しい。

さて、会場は、なみはやドーム。
係員の誘導で、魔女っ子と離れた母。
メインプールが良く見える席を選んで座ったのだが、プールに水が入っていない。
「どうするんやろう・・・」
「今から、水、溜めるん?」
同じスイミングクラブのお母さんと、顔を見合わせていたら、どうやら、メインプールは使わず、サブプールで、北島選手と泳ぐらしい・・・、と、だんだんとわかってきた。

なるほど。
というわけで、子どもたちの見える席へ移動する。
「どこにいるんやろう?」
子どもたちは、ロビーに置かれたイスに座り、正面にステージが作られている。
見に行くと、魔女っ子、しっかり、最前列に座っている。

スタンドで、しばらく待っていると、母たちも呼ばれ、子どもたちのまわりに立つ。
と、まずは、第一部の「夢と目標設定」

司会進行されて、北島選手の登場。
水泳を始めたときから今までの画像が映し出され、その説明を、北島選手がしてくれる。

その後は、夢と目標設定の発表。
北島選手の夢は、「金メダル」
「これしかないでしょう」
と、北島選手。
子どもたちといっしょなんだなぁ・・・、と、母、思う。

司会者に選ばれた子どもたちも、夢の発表をしたのだが、みんな、
「オリンピックで、金メダル」
なので、可笑しかった。
司会者と目が合ってしまって、つい、笑い合ってしまう。
今回、4年生から、6年生の子どもたちが、200人集まったのだが、そんなにたくさんの金メダルって、すごい数。

それに、質問も、みんな同じで、
「どうやったら、速くなれますか」
そして、その答えは、やっぱり「練習」で、北島選手は、もう、速くなる時間が限られているけど、
「みんなは、きゅうに、何秒も縮んだりするから」
と。

そのあとは(といっても、かなり興奮していたみたいで、記憶があいまいになってしまって、後先がわからなくなっているかもしれないが・・・)、アテネと北京のオリンピックでの泳ぎの画像を見て、その違いを子どもたちに考えさせたりもした。
(答えは、北京では、大きな泳ぎになっているが、そのひとかきに最大限の力が発揮されていた。
力の配分も、アテネでは、最初から飛ばしていたが、北京では、最後まで力尽きないように、考えられていた、と・・・)

「試合が終わったあとのよろこび方が違っていた」
なんていう意見をいう子もいて、それも可笑しかったのだけど、とにかく子どもたちは、こちこちに緊張していた。
まるで、ひとりの子を押したら、ドミノ倒しができそうなくらいだった。
魔女っ子も、恐る恐る挙手していて、ちっとも当ててもらえなかった。
そんな中、北島選手は、たっぷりと話をしてくれた。

次は、第二部の「スイミングセッション」
100人ずつ、AとBのグループに分かれて、セッションを受ける。
魔女っ子は、Aグループで、先。
預かっていた魔女っ子の荷物を渡すと、誘導されて着替えに行き、母たちは、遅れて、ギャラリー席へ案内される。
母の番号、1組⑥は、やっぱり最前列だった。

まずは、子どもたちの入場。
準備体操。

それから、北島選手の登場と、北島選手が設立したスイミングスクールのインストラクター、細川大輔選手をはじめとする4人の紹介。
それから、子どもたちは、水に入り、水の中から、北島選手の泳ぎを、見学させてもらう。
母たちも、北島選手の泳ぎを、間近で見せてもらう。
感動・・・。

そのあと、最初に教わったのは、蹴伸び。
「一番、大事」
と、北島選手。
耳の後ろで、腕をしっかり伸ばして、お腹を引っ込めて・・・。

インストラクターの先生たちのお手本の後、順番に、子どもたちも、蹴伸び。
魔女っ子の順番も来る。
魔女っ子の位置は、ちょうど、細川大輔選手のいるところで、指導もしてもらう。
北島選手も、4人のインストラクターののことを、順番にまわって見てくれる。

次は、「かかとを意識した」蹴り。
その次は、腕のかき。
と、平泳ぎを教えてもらう。

それから、北島選手と競争するリレー選手の選抜。
7コースを横切って泳ぎ、タイムを競い、上位16名が選ばれる。
魔女っ子、タイムは、10秒5
3位で、リレーに参加できた。
北島選手と一緒に泳げるのだ。

インストラクターの先生がそれぞれ入った4つのチームと北島選手が競い合う。
魔女っ子のチームは、女性の先生。
魔女っ子は、2番手で、真ん中を泳ぐ北島選手のすぐ隣。

インストラクターの先生は、3番手で、50メートル泳ぐ。
子どもたちは、みんな、平泳ぎだが、インストラクターの先生は、クロール。
と、その後を泳いだ魔女っ子のチームの子が、つられて、クロールで泳いでしまう。
魔女っ子のチームは、北島選手を抜いて優勝。
「ステージへ上がってください」
といわれて、
(えっ、いいの?)
と、思いつつも、胸がいっぱいになるくらいよろこんでいたのだが、司会者の、
「ちょっと待ってください。ただいま、協議に入りました」
の声。

結局、魔女っ子のチームは、負けになってしまい、すごく、がっかり。
あまりにもよろこんでしまったので、ほんとうに、かなり、がっかりしてしまった。
優勝は、北島選手で、4チームの中で一番だったチームの子たちは、北島選手に、金メダルをかけてもらっていた。
うらやましい・・・。
でも、リレーに出られただけでも、よかった。

北島選手から、全員に金メダルが贈られる、ということで、帰りに受け取れることに。
とても、立派な金メダル。

最後は、4つのグループに分かれて、プールの中での記念撮影。
魔女っ子、北島選手の隣で撮ってもらい、しかも、北島選手に触れたのだとか・・・。

スイミングセッションが終わると、メインプールのスタンド席へ戻り、昼食を取りながら、流れている北島選手の映像に、釘づけになった。

猛暑の戻った土曜日。
家に帰って、北島選手のツイッタ―を見ると、
「アクエリアス未来への夢始めようプロジェクトin大阪終了。たくさんの子供達と触れ合えて最高の時間でした。ありがとう。
と、書いてあった。

北島選手の大事な大事な一日を、子どもたちのために、魔女っ子のために、使ってくださって、ありがとうございました!
すごく大きな宝物をもらった気持ち。

魔女っ子は、あたりまえのように、夜練習に行き、母は、これを書いている。