おてんば魔女の修行日記

ペルテス病の娘。魔女の修行だと、2ヶ月の入院、装具と車椅子の生活。そんな中、リハビリのプールで水泳と出逢う。母の日記も…

腰椎分離症

2011年09月27日 | 病院
きのうは、魔女っ子の骨折した小指の整形の日だった。
その上、運動会の騎馬戦の練習中、上から落ちて、腰を打ったというので、腰も診てもらうことに。

小指の方は、もう、だいじょうぶそう。
腰の方のレントゲンを見たドクターが、
「・・・うん? この股関節は・・・」
「あ、この子、ペルテスなんです」
「そうですか。・・・うん?」
ああ、ほんとに、いや。
ドクターの、この疑問符。

緊張しながら、
「なんでしょう?」
訊くと、骨が切れていると・・・。
どういうことなのか、最初はわからなかった。

騎馬戦から落ちたための骨折ではなく、以前からのものらしく、病名は、第五腰椎分離症。
5番目の腰椎が、分離してしまっているとのこと。

「あの、この子、バスケのほかに、水泳の選手をしてるんですけど・・・」

医者によっては、がちっと、コルセットで固めて、運動も禁止にする、が、それをしたところで、骨がつくかどうかわからない。
「腹筋と背筋を鍛えるようにして、運動も続けていいでしょう」
成長期のスポーツ選手に多い病気だという。

そのときは、運動を続けられると聞いて、ほっとしていたのだが、家に帰ってから、不安が募ってくる。
遅くまで、ネットで、いろいろと調べた。

早期なら、コルセットと運動の中止で、骨癒合がみられるということ。
もし、それができるなら、そのほうがいい。
でも、あくまでも、早期か進行期。
画像でのレントゲン写真を見ると、骨はまだ分離していない状態。

果たして、魔女っ子の骨はどうなのか・・・。
でも、調べたところによると、普通は、腰痛が起こって、治らないので、MRIやCTを撮って、早期発見される。
レントゲンでわかるところまで進行しているというのでは、もう手遅れで、骨癒合は望めない可能性が大きい。
魔女っ子は、手遅れの可能性が高い。
それならば、コルセットなどしないほうがいい。

それと、腰椎には、左右があって、魔女っ子は、片方なのか、両方なのかも、訊いていない。
片方なら、MRIを撮ってもらって、もう片方の状態を調べてもらった方がいいかもしれない。

と、わからないことが出てきたので、今日の午前中、母だけで、もう一度、整形へ行くことにする。
魔女っ子に、
「コルセットをして、運動を中止にした方がいいかもしれんから、病院に行って、訊いてくるわ」
というと、みるみる目が赤くなって、涙がこぼれた。
ペルテス病で、さんざん自由を奪われてきたのに、なんでこんなことになってしまうんだろう・・・。

病院に行って、訊いてみると、魔女っ子の腰椎は、両方、切れていた。
しかも、分離している可能性が高い。
ということは、手遅れか・・・。

手遅れなことが、辛い半面、コルセットをして、運動中止という治療ができないことに、安堵もする。
複雑・・・。

コルセットについては、きのうと同じ説明。
ドクターいわく、
「それこそ、2年とか、コルセットで、がっちり固めてたら、もしかしたら、骨がつく可能性はあると思います。
でも、ぼくの娘がそうなったら、ぼくは、娘にコルセットはしません」

骨のことだけを考えれば、コルセットをするほうがいいかもしれないが、メンタル面など、総合的に考えれば、
「ぼくは、普通に運動させます」

魔女っ子の場合、腰痛が出る可能性はある。
が、今のところ、ほぼ、症状がない。
「腹筋と背筋を鍛えましょう」

選手も続けていいという。
「たまたま、騎馬戦で腰を打ったから、レントゲンを撮りましたが、わからないまま、大人になる人もいっぱいいます。
めずらしい病気ではないですから」

実際に、骨の切れているレントゲン写真を見ると、簡単に気持ちの切り替えはできない。
正直、落ち込んでいる。

でも、今までと何も変わらず、運動を続けられるのだから、前を向くしかない。