今夜は新国立オペラ「コジ・ファン・トゥッテ」初日でオペラパレス。
2011年初演ダミアーノ・ミキエ演出のプロダクション。指揮は飯森範親。
これはすごい。素晴らしいコジファントゥッテ。MET2018年の新演出より断然いい。
わたしは大西宇宙さんイチオシで、外人イチオシ・メーリの奥さんセレーナ・ガンベローニもでるからすごく期待してたけど。今回のキャストは大当たり。九嶋香奈枝さんも含めた6人全員素晴らしかった。
大西さんは武蔵野音大で初めて勉強したのがグリエルモだと語っていたが、アリアも重唱も見事に歌った。その上芝居のディテール、情熱的に求愛したり、スケコマシみたいに誘ったり、嘆いたり、ぜんぶよかった。観せたよ。
フェルランドのホエル・プリエトは序盤あまり声がでてなくて、なんだこんなもんって思ったけど。別人で戻ってきたところぐらいからは良くなって、2幕の終盤あたりはもうすごかった。
セレーナ・ガンベローニのフィオルディリージは文句なく素晴らしかった。2幕の長い嘆きのアリアは切なくて悲しくてもうサイコー。
でも実はドラベッラのダニエラ・ピーニにすっごく心奪われちゃった。美しい低音、あふれる情熱、美しい肢体、好きだわ。
アルフォンソのフィリッポ・モラーチェは歌は上手いしいい味だしてた。九嶋さんのデスピーナ立派。METのケリーオハラとはまた違ったキャラでよかった。
マエストロ飯森範親の東フィルは軽やかで明るく躍動していた。マエストロの新国立は2020年「夏の夜の夢」以来ですがいいですねえ。
素晴らしいモダンなモーツァルトオペラ。やはり新国立オペラはすごい。