今日はバッハコレギウムジャパン定演「トーマス・カントル 就任300年記念」でオペラシティ。
バッハは人生の半分を聖トーマス教会の音楽監督(トーマス・カントール)として過ごしたが。
その就任時の頃、ライプツィヒの人々に初めて披露したであろう作品を集めたので、聴きながらそれを想像してみてください。
鈴木優人マエストロは演奏の前にプログラムについてそう語った。
前半はカンタータ75番《貧しい者たちは食べて》。
始まってすぐいいなぁ。音楽がグッと入ってくる、って感じ。
前回5月公演「ヘンデル復活」がほとんどソロで合唱が少ししか聴けなかった不満が残っていたのかも。
後半が23番《汝まことの神にしてダビデの子よ》、147番《心と口と行いと生活が》。
いずれも素晴らしい。カンタータはBCJの王道だ。
ソリストはアレクサンダー・チャンスが素晴らしかった。BCJ初だ(と思うが)がすごいカウンターテナーだ。
松井亜希さんも聴かせた。ピュアな美しい声、溢れる情感、好きだなあ。
木曜日に東京二期会椿姫の会場で松井さんを見かけた。へえ、こういうの観るだって。
ヴェルディの素晴らしいアリアを聴いたことが今日の松井さんに影響をあたえたのだろうか、って楽しい想像をした。
それはともかく今日も最高に素晴らしいBCJでした。