Sing Listen Travel 〜歌って、聴いて、旅をして〜

リタイアしてから鬱憤を晴らすようにできなかったことをやってきた。でもマンネリ化してる。まだやり残してることをやろう。

今夜のマエストロ上岡敏之の読響と森谷真理さんは最高

2022-05-24 22:09:00 | 森谷真理
今夜は読響の定演でサントリーホール。
鬼才といわれるマエストロ上岡敏之の選んだウェーベルン、ベルク、ツェムリンスキーの新ウィーン学派プログラム。
もっともぼくはマエストロは初で何も知らず、森谷真理さんのヴォツェックを聴きたくてチケットを買ったのだが。
鬼才というのも納得のすごい演奏だった。

ヴォツェックは2020年にMETのを観ていたが、ペーター・マッティの熱演のほかはマリーも子供たちも覚えていなかった。
森谷さんはオーケストラの後ろに登場したのであれっと思ったが、オペラで歌うステージはオーケストラピットの後ろだし、マエストロの指揮が見えるからだろう。
1幕、2幕の聴かせどころだが、素晴らしかった。ルルやサロメなどが好きだと聞いたことがあるが、こういう新ウィーン学派のような作品で森谷さんの力が遺憾なく発揮される。
新国立オペラでもヴォツェックを森谷さんのマリーで是非とも早くやってほしい。

最後、ツェムリンスキーの交響詩「人魚姫」はすごかった。スリリングな、或いは夢見るようにゆったりと美しい、かと思えばものすごくドラマチックで。
マエストロは滑らかな指揮棒、身体全体の動き、表情、視線、時には語りかけて、雄弁に指揮していた。
こんな指揮をされたら楽団員の皆さんはたまらんでしょう。事実感極まった表情をしていた方も1人2人ではなかった。
マエストロ上岡敏之の読響は最高のオーケストラでした。























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