今日のダブルヘッダー初戦はみなとみらいホール。
神奈フィル定期で沼尻竜典マエストロに
神尾真由子さんのプログラム。
ベートーヴェン/ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.61
サン=サーンス/交響曲第3番ハ短調Op.78「オルガン付き」
なんとすごい、素晴らしいベートーヴェン。1楽章25分で胸を熱くしていた。まるで激しい恋をしているときにように切なく狂おしく気を昂らせた。今日も指と弓の動きは神技のようだったが、そこから繰りだされるさまざまなな音色に魂を感じた。作曲者のそして触発された演奏者の魂、心象風景を。
神尾さんはこのベートーヴェンを何度弾いたのだろう。これから何度弾くのだろう。でも今日のこんなベートーヴェンは聴けないんじゃないか。今日チケットを買ってよかった。こんなすごい演奏を聴けてよかった。
そして後半のサンサーンスがこれまた素晴らしかった。勇壮にして繊細、ダイナミックでスリリングで美しくドラマチック。サンサーンスの実演は何度か聴いているけれどこんなに感動したのは初めて。
偉大な作曲家なんだね。
それにしても沼尻マエストロはすごい。今日の神奈フィルはN響にも読響にも負けないオーケストラ、最高だった。
本年2023年はコロナに屈せず3年間あまりできなかったことにエネルギーや時間を使おう、だからコンサートやオペラはそこそこにしようって思ってたんだけど。それが揺らぐような名演だったなぁ。
さてこれから川崎で夏祭クラシックの第1回練習。合唱も3年間あまりできなかったから楽しみたいよ。ドイツレクイエムだしね。