Sing Listen Travel 〜歌って、聴いて、旅をして〜

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びわ湖オペラ「ばらの騎士」を観て思った。

2024-06-15 22:17:00 | Opera
森谷真里さんのファンだからびわ湖オペラにはずっと行きたかったのだが、コロナ終息とともにわたしのオペラ熱
はだいぶ冷めてしまい、琵琶湖までいく気はなくなったのだが。
日曜日にプレミアムシアターが「バラの騎士」放映してくれたので、念願の森谷琵琶湖オペラを観ることができた。
ラスト近く、元帥夫人、オクタヴィアン、ゾフィー3人の最高の見せ場は本当に素晴らしかった。森谷さんの元帥夫人は最高。ルチア、ルル、バタフライ、ヴィオレッタにも劣らず。

でも、実はこのオール日本人のキャスト、中村敬一の演出、幕が開いてしばらくはしっくりこなかった。八木寿子さんも石橋栄実さんもとても良かったんだけど。いや、ばらはこんなもんじゃない、って感じがしてしまって。

新国立は2022年シーズンにアンネッテ・ダッシュのばらを観ている。森谷さんはこのときマリアンネ。ダッシュ以外はオール日本人。ウィーンの雰囲気をただ1人体現していたダッシュと日本人キャストにはギャップがあったと、わたしはブログに書いた。

それで、2020年2月ベルリン国立歌劇、メータ指揮のばらを観てみた。
これは素晴らしい、やっぱ違うと思った。森谷さんはカミラ・ニールンドには負けてないと思う。ここで元帥夫人をやっても素晴らしいだろう。ま、ひいきだからそう思う面はあるけど。
でも全体の雰囲気、キャスト、演出などのいわば本場感かなぁ。

新国立オペラは、主要キャストにはほとんど日本人を使わないことで、日本で観ていることを忘れさせるような本番感がある。2022年のばらは、コロナだったからあのようなキャストにしたのだ。
とりわけこの“ばら”や“こうもり”といった演目ではオール日本人では感じがでないんだなぁ。
とはいえ、新国立が呼んだ外国人キャストがみんな素晴らしかったかといえば違う。

大野和士氏は素晴らしい芸術監督だと思うけど、日本人の歌手には好みがあるから正直わたしには不満もあります。
新国立では超一流の外国人と、森谷さんや先日の大西宇宙さんや藤村美穂子さんら世界的な日本人との、最高に組み合わせを見せてほしいところです。
きょう琵琶湖のばらを観ながらそんなことを思いました。


























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