この何年か 11月に入るとポツリポツリと
喪中はがきが届く
私たちの年齢では親を見送る人が多い
今年も先日 私宛に2通喪中はがきが届いた
1通は同級生の義父
もう1通は、、、あれッ
最初 差出人の名前を見て
誰?知らない名前だ
文面を見たら「姉」の文字
その後に続いた名前に驚いた
同級生が亡くなったのだ
差出人は弟さんからだった
「68歳」は今の時代 早すぎるよ
ショックと共に 彼女の声と思い出が蘇ってきた
彼女とは短大の寮が一緒だった
違う科だったので 特に親しかったわけでは無かったが
イベントに一緒に行く事も有った
卒業して以来 交流は途絶えたが
東日本大震災の時 彼女が福島県の人だったことを思い出し
心配で寮生の名簿を出して調べ 電話を掛けた
大変だったけれど 無事で何とか元気に暮らしている事が解りホッとした
それを切っ掛けに年賀状のやりとりが始まった
彼女の年賀状は全て手書きで必ず干支の絵も描いて有った
今年貰った年賀状には「昨年12月怪我をして今も痛み続けています
今年こそ元気で過ごしたいです」
他にも能登地震の事や福島の近況などが記されていた
親が高齢になれば別れは覚悟しているが
こんな早い同級生との別れは辛いものが有る
そして 自分の命も永遠では無いことを痛感した
次の日 寮で一緒だった鹿児島の同級生からも連絡が来て
彼女との思い出を語り合い偲んだ
最後に 「こうして私たちが久しぶりに電話をして
お互いの近況や健康の事などを話す切っ掛けを作ってくれたのは
彼女の置き土産だね」
「お互い彼女の分まで元気に長生きしようね」と言い合った
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