1.初めに
私が、新型コロナウイルスが流行する前そしてパンデミックを乗り越えつつある現在の自動チェックイン機・オンラインチェックインの需要について考察するきっかけとなったのは、約6年前の8月、家族旅行に向かうために訪れた羽田空港では、新型コロナウイルスが広まる前である。当時は、まだ有人チェックインカウンターが主流だというイメージがあり、自動チェックイン機の需要は限られていた。私の父もその頃、有人カウンターを選び、チェックインを行っていた。
しかし、昨年の8月、同じく家族旅行に向かうために再び羽田空港を訪れた際、状況は大きく変化していた。自動チェックイン機は以前よりも一般的で便利な手段として認識されるようになっていた。父もその変化に対応し、昨年は有人カウンターではなく、オンラインチェックインを済ませたあと少し心配だからと私と共に自動手荷物預け入れ期を選んで旅行に出発した。父以外にも他の旅行者もパンデミックの影響なのか、自動チェックイン機を利用する旅行者が多く見受けられた。
このような経験から、パンデミックを経て自動チェックイン機の需要が急速に拡大しているように感じられた。安全性や迅速な手続きが求められる中で、自動チェックイン機・オンラインチェックインは旅行者にとってますます重要な存在となっているように思えた。
昨年の父の行動、そして、長期休暇を過ごす旅行者の行動がきっかけとなり、実際に自動チェックイン機にはどのような利便性があるのか、なぜパンデミックが開け需要が増えたのか、アンケートを取り考察した。
2.本論
実際の自動チェックイン機・オンラインチェックイン利用度を調べるため、SNSのアンケート機能を使いアンケートを行った。
<アンケート内容>
「あなたが空港でチェックインを行う際、有人カウンター・自動チェックイン機どちらを利用しますか?またその理由をお答え下さい。」
<アンケートの結果>
127人中64人が有人カウンター、36人が自動チェックイン機という結果がでた。なんと、有人カウンターを選ぶという回答が約70%を占めていたのである。
それぞれを選んだ理由には、
有人カウンター:人間ならではの暖かさが感じられる。
自動チェックイン機でやると間違えてしまいそう。
わからないことをすぐに聞けるから安心できる。
自動チェックイン機:時間短縮ができる。
AIを使うことで言葉の壁がなくなるのではないか。
人との会話を避けるために自動チェックイン機を利用している。
中でも最も多かった意見が有人カウンターの「人間ならではの暖かさが感じられる。」という意見だ。私は、人と会話をすることわからないことをその場で聞くことができ安心感や暖かさを感じることが大きな理由だと考えた。一方、自動チェックイン機を選ぶ方の意見で最も多かったのは、「言語の壁が無くなる」という意見だ。実際に私は、今年10月韓国に旅行に行った際、金浦空港で自動チェックイン機を利用したが、有人の時は選択できなかった、言語を選択することができ、言語に困ることがないと感じた。
3.結論
上記の結果から見ると、利便性の多い自動チェックイン機が導入された空港では、経験豊富な旅行者やビジネスマンは、チェックイン時において有人カウンターよりもスムーズで効率的に旅を開始できることは明らかだ。
ただし、自動チェックイン機・オンラインチェックインの利用に不安を感じる層や高齢者などの旅行客は、人間の温かさを感じながらのチェックインが依然として必要とされていると言える。
また、現代は様々な分野でAI化が進展している一方で、自動チェックイン機・オンラインチェックインの利用に慣れていない旅行客が多いという状況がある。そのため、一定層の旅行客には、はじめの一歩を踏み出すきっかけを作り出すことで2回目以降、自動チェックイン機があることの利便性に目を向けてもらいやすくなり自動チェックイン機の需要がより高まる。
そして、新たな効率化を生み出すためには、自動チェックイン機と有人カウンターの適切な割合を検討し、利用者の利便性と心地よい旅の体験を両立させることが重要である。
最後までお読み頂きありがとうございます🙇♀️