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埼玉女子短期大学 エアライン・ホスピタリティコースの活動を紹介していきます。

卒業レポート2023〜機内食の今後の需要〜

2024-01-24 15:37:00 | 卒業レポート
皆さんこんにちは☀️
2年の永井です🤍🦥

今回は私が作成した卒業レポートについてご紹介します🎓🌸
私の卒業レポートのテーマは、今後の【機内食の需要】です🍴🍱

皆さんは今後機内食はどうなっていくと思いますか🤔💭

昨年、ANAケータリングサービスにお勤めの方からお話をお伺いしたことをきっかけに機内食について興味を持ちました✏️






機内食は、今からおよそ100年前1919年イギリスの航空会社ハンドリー・ページ・トランスポート(現在のブリティッシュ・エアウェイズ)のロンドン発パリ行きの便で提供されたものだったといわれています。この機内食はサンドイッチとフルーツにチョコレートというごく簡単なものだが有料。現在の貨幣価値になおすと900円ほどだったと言います。

国内初の機内食はいつだったのでしょうか?世界に遅れること12年、1931年に東京航空輸送社という航空会社が提供したものです。東京の鈴ヶ森海岸(大森駅近く)から静岡県の下田を経て清水までを結ぶ4人乗りの愛知式AB1型水上輸送機の機上で、エアガールとよばれるキャビンアテンダントが乗客に軽食や紅茶を出しました。このサービスを初めて受けた乗客は小泉又次郎逓信大臣(小泉純一郎元内閣総理大臣の祖父)とその娘の芳江(小泉純一郎の母)、秘書官、記者の4名です。機内食を用意するスペースであるギャレーが備わったのは1937年のことです。これは戦前の傑作機といわれるダグラスDC-3に搭載されたものでした。このギャレーにはコーヒーや紅茶などの保温庫が搭載されていたが、食事そのものを温めることはできませんでした。戦後の1958年、アメリカン航空を皮切りに機内にオーブンが導入され、ホットミールを楽しむことができるようになりました。

現在では、クラスごとに様々な食材を使用した機内食を楽しむことができ、搭載設備も充実しています。








時代は変化し続け、蔓延し続けたコロナウイルスをきっかけに航空業界には大きな影響がもたらされました。海外への渡航は難しくなった中、国際線などで提供される機内食は、大きく打撃を受けたと共に、SDGsが重要視されるようになった現代において機内食についての考えが変化しつつあります♻️

私は、様々な変化を経ても今後の機内食の需要を高めるための案を出すべく、10代〜70代の男女100名に機内食に対するアンケートを実施しました。

飛行機に乗ったことがあると答えた人が88%、そのうち機内食を食べたことがあると答えた人は44%でした。故意に食べなかった人もいると思いますが、機内食が出るのは、国際線が主であるため、国内旅行で使用した人が多いと考えました。

機内食を食べたことがあるという人にどんなものだったかアンケートをとったところ、様々な航空会社で提供されたメニューを書いてくれた人がほとんどでしたが、中には、『冷たかった』・『美味しくなかった』・『少なかった』などマイナスな意見もいくつか見受けられました。

機内食を食べたことがない人には、どのようなものが食べたいか聞いたところ、『肉類』と答えた人が圧倒的に多くいました。また、メニューを答えるのではなく、暖かいものが食べたいと答えた人も何人かいました。

対象者全員に機内食に対してどのようなイメージを持っているか聞いた所、『美味しそう』・『楽しみ』というプラス意見と反対に『魚か肉しかない』・『冷めてそう』・『少ない』・『べちゃべちゃしてそう』などマイナスな意見を書いてる人が多く見られました。

機内食とフライト時間に関する意見が知りたかったため機内食を食べなくても良いフライト時間を調査したところ、『4時間』と答えた人が最も多かったです。国際線の機内食では近いアジアなど短くてもおよそ2時間程度から提供されるが、それを超える4時間でも食べなくても良いと答えた人が多くいたため、機内食の需要の低さを感じた。また4時間程度ではなく、長時間フライトとされる8時間以上でも食べなくても良いと答えた人もいたため課題であると感じました。

最後に、今後飛行機を利用する際に、機内食を食べたいか聞いた所、食べたいと答えた人が大多数を占めたが一方で食べなくても良いと答えた人も2割程度いました。両者の理由として、食べたいと答えた人の中で最も多かった意見は、『空腹になるから』というものでした。機内食が出るフライトは多くが長時間であるため、そのフライト時間中の空腹を紛らわすために食べたいという意見が多かったですが、逆の視点で捉えると空腹でなければ食べなくても良いということになると考えました。空腹を凌ぐための軽食などを持ち込み食べれば、機内食はいらないということになります。この意見が多数だったため、機内食だから食べたいと思ってくれる人が増えなければ機内食の需要は低下し続けると考えました。また、食べたいと答えた人の中に『客室乗務員と話したい』と答えた人もいました。機内食という1種のツールを利用して、普段なかなか話すことが出来ない客室乗務員と会話ができる楽しみを見出す人もいました。

食べなくても良いと答えた人の中での意見は、『好き嫌いが多いから』・『持ち込みができるから』・『美味しくないから』・『ゆっくりすごしたい』などの意見がありました。今回記述式のアンケートを見たところ1番多くあった意見が、機内食の温度に対するものでした。冷たくて美味しい料理もありますがやはり暖かいものを食べたいと答えた人が圧倒的に多かったです。味よりも温度を気にする人が多かったことは予想していなかったため、今回のアンケートで新たに発見したものでした。冷えてしまうと美味しくないメニューも多くあるので温度は大切だと感じました。またまずいと考えた人の中には、昔食べてそのようなイメージだったと答えた人も多く見られました。1番若い年代の人の子供の頃の記憶でも、現在は多くの試行錯誤が行われ、機内食も美味しいものへと変わりつつあります。もっと食べたいと思ってもらうようにするためには、機内食が美味しくなかったと言う意見を払拭し美味しいという認識に変えていかなければならないと考えました。そして、それを周りに伝えたり、自分の子ども達の代へと繋げていくことが機内食の需要増大に繋がると感じました。



今回アンケートを取り、自分が思っていた以上に機内食の需要が低下傾向にあることがわかりました。このままでは、いつか機内食はなくなってしまうのではないかとも考えました。機内食を食べたいと思っていただくには、飛行機内のみならず、他の場所での提供を行うことや、暖かいうちに提供出来る工夫を施さなければならないと感じました✏️



機内食に対する認識が変わりこれからも普及し続け、機内食の可能性を広げていきたいです✨


最後までお読み頂きありがとうございました🎶






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