あおぞら文化村便り =フォト俳句 エッセイ 野菜作りと今日の一品 縄文のこと=   

何でもありの文化村から発信します。野菜作りのこと、迷シェフの今日の一品、ネイチャから路地裏まで写真三昧、そしてフォト俳句

No.15 北アルプス 初夏の岳沢

2017-06-10 20:37:15 | 

 そろそろ梅雨入りのニュースが出てきた6月の第一週、上高地の新緑が見たくて、急きょ、切符を手配、6日(月)決行です。東京駅22:40発「上高地行きアルピコ信州号」

上高地へは翌朝5:10着予定。横3列で縦10席で28人定員。2人分のスペースは階下のトイレの入り口になっています。フルリクライニング、スリッパ、ブランケット、乗客も10人程度なので楽勝。
 朝、釜トンネルが開く5:00を待って上高地バスターミナルへ定刻通り到着。
途中、カーテンを開けると眼前には朝日を受けて焼岳がどーんと飛び込んできました。ほぼ寝ころんだ状態で朝焼けの山を見たのは多分初めてです。凄い贅沢感を味わいました。そして、次には朝もやの大正池を上から俯瞰しその奥には岳沢から聳える穂高連邦、絶景です。6:00頃まで入山届を書いたり、トイレに行ったり、飲み水を確保したり。
 
これから行く岳沢を仰ぎつつ梓川の右岸(山で右、左を言う時は、上流から見た時の右、左で言うのがルールです。したがって、今、私がいるのは梓川の下流から上流を見ているので、「梓川の右岸」ということは、これからの進行方向で言えば「梓川の左岸」ということになります)に沿って、登山口入口へ。平日でもあり梅雨前だからか、観光客も登山者も少なく静かないい雰囲気です。

荷を整えて登山口を出発7:00。これから約3時間の行程です。樹林帯の中を高度を上げていきます。足元には「オサバクサ」や「エンレイソウ」など。樹木では「オオカメノキ」の白い花が目立ちます。それと「モミジイチゴ」だろうか(自信ない)、バラ科らしき薄ピンクの花が咲いていました。ぐんぐんと標高を稼ぎ、残雪がでてきます。ある程度の斜度があるのでトラバースするときなど歩きづらい。慎重に!  時々、樹林帯から抜けて沢の石ころのずーと下流をみると、今朝、出発した上高地の赤い屋根や河童橋がミニチュアのようにかわいらしく見えます。だいぶ、標高を上げてきました。GPSでは2000m。

もう一息! と、雪渓を出た瞬間、目の前に岳沢小屋が現れました。やったーといった気分です。そこからのほんのわずかな距離なのですが、また、雪の斜面を登る、これが思いのほか足が前に出なくて、いらついてしまうほどです。
 
小屋では、冷えた缶ジュースを。見上げれば、天狗のコル、奥穂とそれに続く吊尾根、その先には前穂が聳え立っています。立ちはだかっているといってもいいでしょう。ここから先は、もう、十分な体力を備えた熟達者だけが許される世界です。

 と、そのはずが、下山してきた男女2人パーティー、男性はザイルを置き、もう一人小柄な女性はヘルメットを脱ぎ、サングラスを外し、えっ、まさか? と、この方、御歳はおいくつ? 少なくとも私よりは数年上じゃ!

 へー! 会話をそれとなく聞いていると、男性の方はガイドのようだ。おばあさん(失礼、女性)の方は、シャモニがどうのこうのとしゃべっている。どうやら、近々、スイスアルプスに出かける、その為のトレーニングのようだ。いずれにしても驚きでありました。
 そして、下りでは私の方が多分15分くらいは先に降り始めたと思うのですが、意外と早いうちにサッと追い抜かれてしまいました。
 まさに、参った、参った!
 下山➡上高地温泉入浴(キャンプ場内にある)➡15:30高速バスで東京駅へ➡特急で水戸へ➡自宅着22:30

前夜発日帰りは、こうして無事、完了することができました。

めでたし、めでたし。古希の夏!!
 
コメント
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