「帝王切開で生まれた新生児は母親の産道(膣内)の細菌叢に接する機会がないため、喘息やアレルギーなど様々な問題を生じるリスクが高い」という説がまことしやかに語られていますが、最近いくつかのグループが帝王切開出生児に母親の膣内細菌を塗布するという研究が行われています。結果は今後出てくると思いますが、必ずしも新生児の細菌叢形成に出産経路だけが関わるわけではなく、胎内にいるときからすでに細菌叢が形成されてくる可能性も示唆されています。また膣内細菌を塗布することが新生児に感染などのリスクを高めることも指摘されています。
Nature. 2019 Aug;572(7770):423-424. doi: 10.1038/d41586-019-02348-3.
Do C-section babies need mum's microbes? Trials tackle controversial idea.
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