鮒寿司に関しての第二回目ですが、第一回目は9月9日の日記を参照してください。
http://blog.goo.ne.jp/sakura448/d/20100909
さて、なぜ私が鮒寿司を食べられるようになったかということですが、もともとあまり好き嫌いはなく、ほとんど何でも食べられる人間でした。
くさやなんかもOKだったのですが、納豆は食べられませんでした。
私が就職した時わけあって、しばらくの間会社の上司の家に下宿していたことがありました。その時食卓に納豆が出たのですが、あまり好き嫌いを言うわけにもいかず(小心者ですから)、頑張ってなんとか食べきることができ、そしてそれ以来納豆は食べられるようになり、時には吉野家で納豆を注文するようにもなりました。
それで食については多少に自信がついたのですが、その頃読んでいた本に、有名な「美味しんぼ」がありました。そのなかである食にうるさい日本人とフランス人が、自国の食材は優れているが、相手のは臭いだのなんだの文句を言うという話があり、仲介に入った中国人と共に鮒寿司を食べるといったシーンがありました。
文化の違う三カ国の人間が鮒寿司を食べると、それぞれ異句同音に「美味しい」と言うのをみて、「これは美味しいに違いない」と思ったのと、やれフォアグラだステーキだ京料理といった皆が美味しいといい、比較的食べやすいもの「だけ」を旨いと言うことに抵抗があったのですから、
「鮒寿司を美味しい」と言える人間になれたらカッコイイな!という、いささか不純な動機も含まれておりました。
しかしなかなか口にする機会がないまま(あたりまえだが)、数年が過ぎました。
私は前職が広告関係の営業を大阪でしておりましたが、たまたま滋賀県の石山にクライアントが移転し、そこまで行くことになったのですが、駅から会社まで行く途中に「鮒寿司あります」の看板を発見し、帰りがけかなり迷ったのですが、買って帰りました(金額は忘れましたが、安くはなかったと記憶してます)。
会社に帰り、「珍しいものを持って帰ってきた」とのことで社員が集まってきましたが、袋を開けたとたん蜘蛛の子を散らすようにいなくなり、結局滋賀県出身の先輩社員二人と私の三人で食べることになりましたが、それほど苦もなく食べられました。
昨今、琵琶湖在来種の現象が問題になり、最も大きな理由である護岸開発や水質汚濁を隠すためにブラックバスが悪者にされています。
私はバスも在来種も大好きで、鮒寿司はニゴロブナという種類の鮒で作る食べ物です。自然とは懐が深いものなので、人間の勝手な放流という摂理に反することがあったとしても、結果バランスの取れた環境に落ち着くことになります。
愛してやまないブラックバスと鮒寿司を育む琵琶湖が、人間の勝手な解釈や利益のために壊れていくことだけには、なって欲しくありません。
まあ、これでようやく「鮒寿司の味がわかる奴」になり、今に至っております。
http://blog.goo.ne.jp/sakura448/d/20100909
さて、なぜ私が鮒寿司を食べられるようになったかということですが、もともとあまり好き嫌いはなく、ほとんど何でも食べられる人間でした。
くさやなんかもOKだったのですが、納豆は食べられませんでした。
私が就職した時わけあって、しばらくの間会社の上司の家に下宿していたことがありました。その時食卓に納豆が出たのですが、あまり好き嫌いを言うわけにもいかず(小心者ですから)、頑張ってなんとか食べきることができ、そしてそれ以来納豆は食べられるようになり、時には吉野家で納豆を注文するようにもなりました。
それで食については多少に自信がついたのですが、その頃読んでいた本に、有名な「美味しんぼ」がありました。そのなかである食にうるさい日本人とフランス人が、自国の食材は優れているが、相手のは臭いだのなんだの文句を言うという話があり、仲介に入った中国人と共に鮒寿司を食べるといったシーンがありました。
文化の違う三カ国の人間が鮒寿司を食べると、それぞれ異句同音に「美味しい」と言うのをみて、「これは美味しいに違いない」と思ったのと、やれフォアグラだステーキだ京料理といった皆が美味しいといい、比較的食べやすいもの「だけ」を旨いと言うことに抵抗があったのですから、
「鮒寿司を美味しい」と言える人間になれたらカッコイイな!という、いささか不純な動機も含まれておりました。
しかしなかなか口にする機会がないまま(あたりまえだが)、数年が過ぎました。
私は前職が広告関係の営業を大阪でしておりましたが、たまたま滋賀県の石山にクライアントが移転し、そこまで行くことになったのですが、駅から会社まで行く途中に「鮒寿司あります」の看板を発見し、帰りがけかなり迷ったのですが、買って帰りました(金額は忘れましたが、安くはなかったと記憶してます)。
会社に帰り、「珍しいものを持って帰ってきた」とのことで社員が集まってきましたが、袋を開けたとたん蜘蛛の子を散らすようにいなくなり、結局滋賀県出身の先輩社員二人と私の三人で食べることになりましたが、それほど苦もなく食べられました。
昨今、琵琶湖在来種の現象が問題になり、最も大きな理由である護岸開発や水質汚濁を隠すためにブラックバスが悪者にされています。
私はバスも在来種も大好きで、鮒寿司はニゴロブナという種類の鮒で作る食べ物です。自然とは懐が深いものなので、人間の勝手な放流という摂理に反することがあったとしても、結果バランスの取れた環境に落ち着くことになります。
愛してやまないブラックバスと鮒寿司を育む琵琶湖が、人間の勝手な解釈や利益のために壊れていくことだけには、なって欲しくありません。
まあ、これでようやく「鮒寿司の味がわかる奴」になり、今に至っております。