感動

写真：ブナの実


家庭の主婦が、何かに挑戦することの大変さを読むにつれ

自分の苦悩ともあいまって、とても感動をしました。

そして、その夢を叶えようとして協力してくださるご家族の

思いやりを、それぞれ皆様の作文から読みとることができます。

大塚の引き算のパン作りの理念と、白神こだま酵母のすばらしさを

誰かに伝えたい・・・家族や友人のために体に優しくておいしいパンを

焼いてあげたい・・・・。

そんな純粋な気持ちが、前に進む原動力となっているのだと思います。



サラのパン教室は、材料もシンプルで特別な機械も使いません。

お教室にそろっている機械を使ってパンが作れても、ご自宅で

パンが焼けなければ意味がないと考えているからです。

そして、あえて機械を販売することもしていません。

なぜなら、サラのパン教室は、皆さんの手の中にその技術を

お伝えすることだと思っているからです。

それが『学び』だと、私は思います。



今回、いただいた作文はほんの一例でサラのお教室にこられた

方の数だけ、きっと物語があるということに想いがまいります。

誰かのためにパンを焼いたり、誰かにその技術を伝えたり・・・

純粋な気持ちをもっていらっしゃる方に出あたったからこそ

白神こだま酵母は6年で「ブランド化」されたのだと思います。


7年前・・・白神こだま酵母の仕事を始めたときは、何の保障も

なく、財力もなく・後ろ盾もなく・・・まさに、先が見えない

状況でした。

ただ、白神こだま酵母がいつの日か絶対に日本のパン業界を

変えてくれる酵母だと、信じて疑わなかった自分の心だけが

よりどころでした。

そして、出会った以上伝えなければならない・・・という、想いが

今日まで歩き続けてこられた、エネルギーでした。



でも今、そのことを振り返って

「もう一度同じ道を歩けるか？」

と、たずねられたら

「NO」

と、答えるかも知れません。（笑


すべてが出会ったタイミングであり、環境であったり

まさに

「一期一会」

なのだと思います。


そういえば、小玉先生もこの「一期一会」という言葉が

お好きでした。

先生の場合は、相手が微生物ですから、その出会いはまさに

天文学的な「一期一会」なのかも知れませんネ（笑



今日、あるテレビで先週行われた東京シティマラソンに参加された

最高年齢の方が語られた言葉を聴き、感動しました。


「人間は最大の努力をしたら、人に感謝する気持ちを持つ

ことができる。

だからもしもまだ人に感謝できないのならば、それはまだ

あなたの努力が足りないということです。」


というような、内容でした。

なんて素敵な言葉なのでしょう・・・。



ちなみに、今回いただいた作文には、皆さん「感謝」の言葉が

あふれていました。


そして、私もこんな出会いをいただいたことに

心から


感謝！



花は一粒の実から・・・・・始まります。