白神の冬

秋田市内でも大雪に見舞われ、少し低めの窓ではあるが窓の高さまで

雪が積もったという。

昭和四八年以来の大雪だそうだ。

暖房器具をいっせいに使っても寒くてじっとしていられないと言う・・・。

「笑い話ではないんですが・・・ダンボールで廻りを囲んでいます。」

とは、秋田の義則さん。

さもありなん・・・冷凍庫の中に閉じこめられた状態だろう。

秋田市内はバスも止まったそうだ。

何故なら雪で道がふさがれて、走れないのだそうだ。


白神の森もいつになく、更に大雪に見舞われている。

クマゲラやウサギや熊は、今どうしているのだろうか。

まだ１月・・・春はまだ遠い。

去年落ちたブナの葉は、冷たい大地に生きる小さな命を寒さから守っているに違いない。

自然は支え合い、こんなにも厳しい冬をそれでも越えてゆく。



今夜から明日の朝にかけて、いっそう寒さも厳しくなると言う。

被害が出ないことをただ、祈ることしか出来ない無力な自分がいる。