最近のネタではありません。ずいぶん昔の書庫を探したら、残っておりました。
こちらも、こっそ~り上げておきます。
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ミュージカル『ロックオペラ・モーツァルト』
2013年2月 アフタートーク
2月13日(水) Indigo Version
ゲスト:山本耕史 中川晃教 高橋ジョージ (敬称略)
山本「お待たせしましたー♪今日は司会もいないんで形式ばらずにとw多分みなさんもそう思ってるでしょ」(笑)
高橋「待たせたのはアッキーがトイレ長いからw」(爆笑)
中川「すいません!…ってそうじゃなくて!この(サリエリの)衣装、脱ぐのも大変なんですよ!」(再度爆笑)
高橋「耕史くんは(プレビュー以来)初モーツァルト!(拍手)そして初サリエリだよね、アッキーは。そして僕が初舞台ってことでw」
高橋「毎日来てくれてる人いるよね」
山本「ちなみに何回目か…今日で2回以上観てるって人?!」
なんとw会場の3割近くが挙手w
もちろん我々も元気よく手を上げるw
高橋「うおおおッ!」(驚)
山本「すげええ!!!(素で驚いている山本様w)」
高橋「すっごいねえええ!アレ(お金、のジェスチャー)持ってんだねえ!」(爆笑)
山本「ほんとにねwでも僕たちは毎日違うモーツァルト、って気持ちで演じてはいるんだけど…二人の息子持ってみてジョージさん感想どうですか?」
高橋「いや~、二人とも個性があってね!ラストとかガチで泣いちゃうもん!カミさん(アンナマリア)は笑ってるんだけど、天国で迎えるシーン本と泣けちゃいますよ」
山本「(生と死の)境界線はあるんだけど、そこをスーッとね、なんか満たされていくような」
中川「サリエリとモーツァルトのシーンは最後しかないんですよね…」
山本「そうだね、ちゃんと目を合わせてね、お互い訴えあうような…」
高橋「そこも泣けるんだよ…もうダメだ俺、泣いちゃう(会場爆笑)…ってわっかりますよねえ?!もー思い出しただけで涙が。ホント素晴らしい作品ですよ!自分で出てて言うのもなんですけど、俺客席から見たいもん!」(笑)
会場に同意を求めるジョージさんwてかホントに涙目w
いつも通りクールな山本氏と楽しそうなアッキーのトークはさらに続く…。
山本「アッキーのサリエリもPV以来だよね、どう?」
中川「あれ?初日って6日でしたっけ?」(素。観客席どよめきw)
山本「(クールに)いや、PVは9日」
中川「あれ~?そうだっけ」(爆笑)
高橋「そーいうとこホントにB型だよな!(レオポルド声で)何でA型の父親からB型の息子が生まれるんだ!女房は何をしていたんだ!」(会場内大爆笑)
山本「二人で交互にモーツァルトとサリエリを演じるというこの『ロックオペラ モーツァルト』なんだけど、今日は昼と夜と公演2回あって、なんかプレビュー以来のモーツァルト役だから久しぶりな気がするな~w」
中川「そうそうw」
山本「楽屋で『久しぶりィ~』なんて言ってた。GLAYのTERUさんみたいな顔で」(会場内大爆笑)
高橋&中川「似てる!」
山本「やわらぁかな~風がぁふく~♪(モノマネ)」(場内大喝采)
高橋「まあ、でもモーツァルトもロックンローラーだからね!w」
山本「そう。あの時代にドイツ語でオペラを書こうだなんてねー」
さて、舞台にはナゾのサイコロが。
山本「で、これ何?なんか書いてある」
高橋「『ごきげんよう』かよ!」(場内爆笑)
中川「何が出るかな♪何が出るかな♪」←歌いだすアッキーwww
そしてサイコロトークに…。
全員「ウワッ!!!」(ドン引き)
山本「なに?何?…フィリップ・マッキンリーはどんな人だった?って…」
中川「いやあ~…キツかった…」←心底ため息のような声でw
山本「あはははwもうアメリカに帰ったからねーw」
中川「ホント。コレ(フィルが)帰っちゃったから言えるんだけどねw」
高橋「そうそうw」(場内爆笑)
山本「アッキー苦悩してたw」
中川「してました。すっごいいっぱい厳しく言われて…で、稽古中フィルに一度聞かれたんです『俺が何でそんなに厳しく言うか分かるか?って!『わかりません』って言ったら『お前にはそれができると思っているから言うんだ』って
山本&高橋「おおおぉー!(驚)」
中川「でもさーボクそういうの余計なプレッシャーになっちゃう。燃えないのwそんなことよりボクは普通にみんなと一緒に楽しくやりたいの!もー最後の方はフィルと目も合わせたくなくなるくらい・・・な気持ちだったの(涙目)」(皆こらえきれず爆笑)
山本「確かに厳しかったw」
高橋「だろ?!俺なんかさ、PV初日前日にフィルが皆に一人ずつダメ出ししまくってたじゃん?あのときなんて言われたと思う?『ジョージ、お前の歌はそこそこ聞けるようになってきた。だけど、お前の滑舌の悪さはこの舞台で致命的だ!』(会場大爆笑、そしてなぜか起きる激励の拍手w)・・・もう、その晩前日なのに全然眠れなくってさ!すっげー落ち込んだけど、そのあと風呂に入りながらチクショーって思ったよね。何でアメリカ人に滑舌のこと言われなきゃいけないんだよって!(会場再度大爆笑)…でもさ、フィルのすごいとこは、そうやって人を押し潰して、それでもナニクソって這い上がる奴にしか言わないんだよ。この野郎、見てろよ!って俺は思ったわけだから」
高橋「フィルは耕史さんにはあまり何も言わなかったでしょ?」
山本「それはまあ…オレなんかやっぱり、そういうの遠くから見てたからw(会場爆笑)」
中川「そんなことないよー!」
山本「いや、だからさ、フィルが『コージ、こんなのやってくれ』って言ってきたら『OK』とか『大丈夫』とか答えてね」(会場爆笑)
そんな「B型な」主役ふたり。
高橋「同じB型でもアッキーは猪、猪突猛進でまっすぐ進んではぶつかりまくってるw 耕史くんはマイペース。もっと距離置いてみてるというか、自分のエリアちゃんと守ってるし、『ここからは入ってこないでね』っておしとやかに断りそうw」
おしとやかwwwww ←ツボ
高橋「(アッキーが猪みたいなキャラだという話の流れで)あのね、一幕の冒頭にモーツァルトが娼婦さんたちと戯れてるシーンあるじゃないですか。あそこでコノヒト(=アッキー)、娼婦さんたち置いてきぼりにして真っ直ぐ舞台突っ切って走ってちゃいましたからねえw」(場内大爆笑)
山本「まさにイノシシ…w」
高橋「稽古の時には最初の父子バトルシーンで『ありがとう!いつか父さんのこと、見下してやるよ!』って間違えるしさあ…」(会場内がひっくり返るほどの大笑いwアッキー、流石に照れ笑いw)
山本「『見てて父さん、父さんのためにも!』のとこでしょ?w」
高橋「そう。『そっか俺見下されるんだー』ってwww」(爆)
山本「すごい間違いだwwwでもアッキーのモーツァルトならそれもあり得ると思えちゃうところがまたwww」←観客全員腹筋崩壊!w
高橋「おととい(=本公演初日)オレ耕史くんの出待ちしたんだよね!(爆笑)来るの待ってて声かけたらちゃんと車の窓開けて、握手してくれたから。そーいう『いい子』なんです彼はwww」 ←場内再び爆笑の嵐
山本「そりゃ開けますよ!ジョージさんが待っててくれたら!!!」
高橋「ミュージカルじゃなくってロックオペラなんだよね!これは!で、今回本家のフランス版のプロデューサーとスタッフの方が連日見に来てくれてるというので…ここでひとつwelcome to Japan!」(場内騒然)←しかし彼らはすでに退席した後だったらしく、全力で空振ってしまったお父様でしたw
中川「ジョージさんに(舞台セットの)上から歌いかけられるシーン、僕はあれホントに迫力感じるんですよ。声で舞台の全てを制覇する…そんな感じ。あれこそロックオペラだよね」
山本「なんかそういう気持ちになっちゃうよね」
高橋「オレほんとは『何とかなるさー』のバカボンのパパ的なキャラなんだけどなあw」 ←爆笑
この日は高橋ジョージ様の日、とでも言うべき「お父様オイシイ所全部持ってったw」なトークで、私たちも大いに楽しませていただきました。そして人間観察+表現(比喩)の絶妙さに思わず「上手いこと言うなーw」と唸ることしきり。息子たちw二人もそんな絶好調お父様にタジタジ?!でしたwww時間がもっとあればよかったのに!
2月14日(木) Indigo Version ☆バレンタインデ~
ゲスト:山本耕史 中川晃教 秋元才加 (敬称略)
だというのに…
しょっぱなから中川晃教クン(アッキー)の山本耕史愛vが炸裂!
「ストイックな方だからこっちも同じようにストイックに迫られるかと思ってた」
「もうねー、ついていきたいです!」
「こんなにリラックスさせてくれる人だってわかって今回一緒にやれて嬉しいですっ!自分もこんなふうになりたいなぁって」
「耕史さんの演出に対する『はい、やります』という受け答えが好きで自分も真似してハイハイ言ってたら大変なことになった(笑)だって耕史さんにはできるけど自分にはできないもんっ!」
等など…才加ちゃんもポカーンw我々は爆笑w
身体乗り出して語りまくるアッキー…勿論サリエリの衣装のままなので、かなり面白い絵柄だった。
可愛いよアッキーwww
以下、メモ取ってないので覚え書き。
サイコロトークお題『着てみたい劇中衣装』
秋元「ヨーゼフ2世!あのヒラヒラ羽根ついた帽子かぶって『余は、余は~!』ってやってみたい」←中川「あ~!言うと思った!w」
中川「意外にドレスとか着てみたいかな~」
秋元「似合うかも?」
山本「えええ?」
山本「僕は『運命』の衣装、あの鶴見辰吾さんの台詞がほとんどないのにすごい存在感の役、カッコイイなって思いますね、ああいう役やってみたい」
サイコロトークお題2『(この公演で)自分のライバルは?』
秋元「ライバルか~…これ一番嫌な質問だったんだよな~(苦笑)」
中川「AKBでは?」
秋元「その話はここではいいからッ!w…ライバルというのではないけど、やっぱりアロイジア。『土の下で』で一緒に歌う時は、コンスタンツェの気持ちが自分に重なるんです。こんな歌が上手くて美人な姉がいたら自分って何だろう?って。アロイジア役のAKANEさんの素晴らしい歌声に自分も一生懸命ついて行きたい、しがみついていたい、そんな気持ちになりますね」
中川「う~ん…少し違うかもしれないけど、やっぱり耕史さん!いろんな意味で、僕はこうするけど耕史さんはこう来たか!とか、うわ~!と思ったり、お互いに同じ役をやっているからすごく刺激がある!」
山本「そう?僕から見てもやっぱりアッキーは凄いと思うよ。このミュージカルは全体的にキーが高くてね~大変!(笑)でもアッキーの声は本当によく合ってるし、素晴らしい歌だと思う」
中川「え~!『キー合ってる』ってよくそんなこと言われますけど、ボクだってしんどいんだよ!あの高さは!(爆)」←秋元「え~!(驚)」
山本「もともとフランス語版オリジナルキャストの歌う声に合わせてキーがどんどん(高めに)変わっていった…とか聞いたんだけど、たぶんこの『モーツァルト』は普通のミュージカルよりも1~2音高いと思うんだよねえ。それでもアッキーは凄いね!」
中川「ありがとうございます♪(嬉しそうw)」
2月15日(金) Indigo Version
ゲスト:山本耕史 中川晃教 鶴見辰吾 キムラ緑子 (敬称略)
酒場の親父&運命の二役を演じた鶴見辰吾さん…歌以外の台詞が酒場での「お客さん落ち着いて!」しかなかったそうでwトークショーの初めに「しゃべっていい?もうしゃべってもいい?」と確認してるのがおかしかったです。
鶴見「こういうメイクだとやっぱり『吾輩は…』って言ったほうがいい?」
いきなりの発言に会場中が笑いでひっくり返るw
それデーモン閣下じゃないですか!!!wwwww ←きっとみんな思ってたw
鶴見「『運命』役に対してのフィルの演出指示はただ一言!『Don't move!(動くな!)』(爆笑)でもあのセットの上でじっとしてるのって大変なんだよ。傾斜があるから、絶えず重心は片方の足にかかってるわけで、それが数シーン続くともう…足がプルプル震えてくるんだけど、動いちゃいけないという…(苦笑)」
山本「第二幕の後半、サリエリが宮廷楽長に復帰するパーティーシーンで、後方の暗がりに立っている『運命』が、ローゼンベルグ伯爵の紹介に合わせて『ゆ~~~っくり拍手をしている』んですよね。あれ、ゾクゾクするくらいカッコいいんですよ~」
「動くな、そこに立っていろ」と言うものの、その立ち姿についてもフィルからは細かく指示があったとか。
鶴見「ロックオペラなんだけど、オレが舞台で立つ時に(腕をギターを抱えるような角度に曲げて見せて)これじゃダメだって(笑)恰好がロック過ぎるっていうんだよね。だからこう(腕を下ろして)こんな感じで…」
山本「立っているだけであれだけの存在感があるのが凄いんですよね。それに鶴見さん、ただでさえ大きい(背が高い)のに、さらにブーツで底上げして大きくなってるから余計に」
↑髪型もガンガンに逆立ててましたから、本当に見た感じでは2mくらいありそうな迫力でした!
山本さんはご自分でもサイコロトークのネタ「着てみたい他のキャストの衣装」で「『運命』がやりたい」とおっしゃってまして、凄くお気に入り♪のようだったのですが、鶴見さんの周囲ではどうやら違うコメントが寄せられていたようですw
鶴見「見に来た人が『どれがオレか分かんなかった』ってwレオポルド役だと思ってたり、コロレド大司教だと思ってたり、耕史クンの役だと思ってたりさ~」(爆笑)
ちなみに、第一幕の冒頭の仮面+マントの真赤な人たちが出てくるw「怒りの日」合唱シーン(@ザルツブルグ宮廷)で「誰もわかんないと思うけど十字架持ってるのがオレ」という思わぬ登場シーンも明かされ…「分かった人いる?」と客席に聞いたところ、たった一人前方で手を挙げていた方がいて、場内ドヨドヨ…とどよめきがw
アロイジア&コンスタンツェのお母さん役、キムラ緑子さんには別の苦労が。
山本「緑子さん、この格好(オレンジ色のセシリアの衣装)どうなんです?暑いですか?」
キムラ「え?いや~暑くはないんだけど、いろいろつけて重なってて、しかもこの下に二重くらいコルセットがwでも見た目ほど重くはないの。でもね、裾がホラ長いから、自分で踏んじゃったり人に踏まれたり、その辺はちょっと大変なのネ」
鶴見「それそれ!オレ、カーテンコールでみんな並んで出ているときに、アロイジアとお母さんの間にいるわけ。だからお二人のドレスの裾が足元埋めちゃって…だから(『Tatoue-moi 君の胸のタトゥー 』をフルキャストで合唱する時に)皆横にステップ踏んでるのに、オレだけタテノリしかできないの!どっち動いても二人の裾踏んじゃうからw」(爆笑)
鶴見さんの『運命』はビジュアルもさりながら存在感という点で主演二人(アッキー&山本さん)に尋常ではないプレッシャーを与えていたらしく…w
山本「緑子さんはサリエリと絡むシーンはなくて、モーツァルトとだけのシーンですね」
キムラ「そうですね、いっつもモーツァルトにお小言言ってるw」
中川「その点鶴見さんの『運命』の役は、数少ない、サリエリとモーツァルト両方に深く関わる、しかも正面からガッツリ絡む役ですよね」
山本「そうそう。唯一といっていい、すべての場面を見守ってるような存在で」
中川「もう舞台で立ってる姿見ると、鳥肌立つもんね。特に一幕後半、パリでの『君の胸のタトゥー』は一番モーツァルト的に明るい曲で見せ所&聞かせどころなんだけど、終盤雷鳴が鳴って、舞台が雨降り演出になって、『運命』が黙って立っている姿を見るとね、ゾォーっ!て」
山本「あははw出てくるとなんか起きるぞ的なw」
中川「そうっ!!!不吉なサイン!w」
ここで恒例の?サイコロトーク!
アッキーが勢いよく投げると、舞台からサイコロが飛び出しそうになりw「おっと!」と飛びつく姿に会場から笑いが。
中川「公演中、舞台裏などでのハプニング、裏話…?!」(笑)
山本「何かあったかなあ…???」
鶴見「オレすっごく印象的なの覚えてるよ!ホラ、耕史くんのサリエリが…役名では『人影』ってなってるんだけど、モーツァルトの家に行ってレクイエムの作曲頼むとき。100ダカット持って行ってね…『だが仕上げは念入りに…その方は シ ロ ウ ト の耳をお持ちなのでな』って言った時は、もう…!」(会場内崩壊の大爆笑wwwww)
↑もちろん本当のセリフは「その方は玄人の耳をお持ちなのでな」です。
「素人の耳をお持ちなのでな…」には抱腹絶倒wでしたが、緑子さんは「滅多に台詞を間違えない耕史クンがそんなミスをしたから、余計に印象に残ってる」とおっしゃってました。←確かにどのドラマでも舞台でも「ほとんどミスをしない、NGを出さない」という評判を聞いてるので、余計にナットク。
何故か「ストイック」がキーワードの主演二人。
山本「アッキーと今回初めて一緒に舞台やってみて、本当にストイックだなって。例えば(稽古中の)お弁当とかも毎日すごく身体によさそうなもの食べてるし…」
中川「え!超ストイックな耕史さんにそう言われると、まるで自分がストイックなのか?って思っちゃいますよ!」(笑)
山本「それは…w」
中川「耕史さんも食べてるものに結構気を遣ってますよね。手作り弁当みたいな」
↑誰かそこでツッコめ!!!と思ったが何気にスル―されたw
山本「オレ今回の舞台始める前に身体を絞ろうと思って。食べないようにして2kg以上落としたんだけど、今度は稽古始まったらキツくて…こりゃ体力持たないな、と思って、そこからは食べるようにしたんだけどね」
フィルの鬼軍曹エピソード。
キムラ「今回一番びっくりしたのは、稽古が始まって間もない序盤、こっちはセリフ覚えて(お芝居の)流れを追うのでいっぱいいっぱいなのに、各キャストの舞台上での立ち位置がものすごく厳格に決まっていたことかな!普段こっちはセリフを覚えながら、共演者の空気を読んで『あ、こっちへ動こうかな』とか『もうちょっとこっちへ』と舞台上での動きを試行錯誤していくんだけど、フィルは違った。床にびっしりテーピングっていうの?番号を書いたテープが貼ってあって、『このシーンのこのセリフは1・5の位置で』って決まってるという。だから私が気分でフラッと決められた位置から動こうものなら、その瞬間フィルがもんんのすごい怖い顔で睨んできたりして…ま、帰ったから言えるんだけどネ♪w」(会場からは驚きの声)
アッキーが「ついていこう!」と決めた瞬間。
中川「あれは本読みの時だったかな?耕史さんがキャストを代表するような感じで『これからについて…(演出は)どうなるの?』ってバン!ってフィルに聞いてくれたじゃないですか。フィルは(別バージョンでも)ステージングも演出も基本的には(モーツァルトとサリエリ)二人同時。同じシーンで山本さんの演じるサリエリに出された指示だと、それは自分にとって別バージョンで自分が演じるときに対して出されたものと思わなきゃいけない。でも、さっきまでモーツァルトを演じていて、同時にサリエリに対する演出まで聞いて飲み込むのはとても難しくて…」
山本「…うん」
中川「でも耕史さんは『俺たちは別の人間で、俺たちにはそれぞれの演じるモーツァルトとサリエリがある。それを作るのが稽古場であって、同じことを俺たちに求めるな』って。」
鶴見&キムラ「・・・・・・」
中川「『だから俺たちは全く別物なんだ。それを念頭に置いて、演出の指示を出してほしい』って言ってくれたんです。ボクはそれを聞いたときに…ジョージさんがいたときにも話しましたけどもう一度言います。『ああ、この人についていこう!』って決めたんです」
アッキーの瞳がキラキラ、前のめりになって語りだすwww ←止められないモード突入w
中川「演出家がどういう舞台を作りたいか、って役者にとっては大事なことで。で、今回こういう特殊なキャスティングをして、稽古をするって時に、最初にフィルに耕史さんからそう聞いてくれたのは、凄くありがたかったんです。演出家に見えているものを、舞台に出現させるのが役者の仕事だと思います、もちろん!でも、耕史さんがフィルに聞いてくれたのは、同じように演出という仕事を経験したことがあって、なおかつ役者という立場で言ってくれたのが大きかったんですよね」
中川「もちろん、フィルの演出指示の中には耕史さんにできて、僕にできないことがあるし、その逆もあったと思うし…でも、その違いに気づいたときに、一人の演出家がどんなものを作ろうとしているのか…」
山本「そうだね」
中川「だから、最終的にはそこに対する好奇心というか、ね。どうなるんだ?って。」
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とまあ、こんな感じでした。今読み返しても懐かしい!
大人の事情が絡んで「もはや不可能」ですが、オリジナルキャストでの再演が見たいものです。