徒然草庵 (別館)

人、木石にあらねば時にとりて物に感ずる事無きに非ず。
旅・舞台・ドラマ・映画・コンサート等の記録と感想がメインです。

鍵泥棒のメソッド 雑感 (ネタバレあり)

2014年05月16日 | 舞台




15日の木曜日、もともと食事の約束をしていた舞台好きの友人(観劇に関しては大先輩vでもあります)を誘い、予定外の【白版】夜公演を観てきました。
意外にもキャラメルボックス初参戦、という話。個人的には【黒版】キャストの方が好きそうな気配を感じましたが、ちょっとスケジュールが合わず【白版】になりました。

勧める側としては、いくら自分がハマっているとしても「気に入ってくれるかな?」とドキドキするものです(^_^;) なので、マイルールとして、声をかけた友人が「観に行く」と言ってくれた時は、都合がつく限り必ず一緒に行って&観て、終わった後は必ず飲むなり食事するなりしながら感想を語り合うことにしています。後から「どうだった?」「あー、うん、あれね、面白かったよー」だけで終わってしまってはちょっと寂しいじゃないですか!もちろんあまり気に入って貰えなくても、それはそれで話のネタになるし酒の肴にもなります。

演劇や映画に関しては基本的に一人で観た方がいろいろと気にせず(!)楽しめるので好きですが、時にはライヴのように「空間と時間を共有する楽しさ」があってもいいと思います。また舞台好きであったり役者経験のある友人たちからは自分の思いもよらなかったポイントについて感想を聞くことができて、これもまた楽しいものです。

昼休みにいそいそとチケットを買いに出かけ、今度はみごとセンターブロックのど真ん中!を手に入れました。平日の当日半額券、侮れません…!w(これでダンスが目線の高さで真正面から楽しめるっ♪)


☆★  ☆★


ところで。
公演2日目からちょっと予想外に【黒版】【白版】と立て続けに観るわけです。この「立て続けに観る」のが「危険」のひとつ…どんなに面白い/良い舞台でも、毎日観ていると(オチやひねりも当然わかっている)自分の中で「慣れ」みたいな感覚が生まれてしまって、新鮮な気持ちで舞台を味わえなくなる、そんな危険性があると思っています。最初の何回かを過ぎて、落ち着いた頃に陥りがちな罠。私は記者や役者や業界人ではなく、ただの素人&一観客に過ぎないので、毎回一期一会のまっさらな感覚で観るというのはとても無理な話です。

それに、たとえどんな大好物でも毎日食べていたら飽きることもあります!w 学生時代に「焼きそばパン」にハマって、ほぼ毎日買って食べていたのに、ある日突然パッタリと食指が動かなくなってしまった…それ以来10数年食べていないのですが…そういうことになってしまっては、元も子もないですよね?!

どんなにイイ男でも毎日顔を合わせていればアラも見えようというもの。
そうならないためにも、適度の距離感とか会う頻度というのは必要です! ←そういう問題か?

(↑ 書いてから「私の中では舞台も、焼きそばパンも、イイ男も【同じカテゴリー】なのか!?」と気づいて戦慄した…orz)


戯言はさておき。幸いなことに金曜は全く違うコメディ系のお芝居が入っているので、一旦五感をゼロクリアにして土曜日に備えたいな、と思っています。


☆★  ☆★


センターで観るお芝居はやはり王道の面白さがありまして。出だしから銭湯シーン、ダンスまでじっくりガン見!さすがに3度目となると、舞台上の登場人物の「ここはアップで観なきゃ!」というポイントが自分の中にできるので、そのシーンでは素早く「サッ!」と双眼鏡!!!…ただ隣の(一人で来ていたらしき)女性のお客さまが、見事に私と同じタイミングでオペラグラスを上げ下げ…しかも向けてる方向から言ってお目当てのキャスト同じだし…違う意味でドキドキしてしまいました。

ちょっとした演出の変化やネタ差し替えがいくつか。いっそ日替わりでやっちゃえばいいのにw しかし、あの「エキストラ面接シーン」さらに破壊力がハンパなくなっていて、私はもう阿部さんのイメージが黒&白で別人のようです。ダメだ、早く【黒版】観て、あの怜悧で実直なコンドウに会いたい…!w あと多田さん@桜井の「死に演技練習」もヒートアップ!お客さんも大爆笑!もう続く台詞が聞こえないくらい。熱演?に拍手が出てましたw あのまま行ったら最後はどうなっちゃうんだろう…ちゃんと戻って来てね(^^; 心配といえば土屋とリュージはこれからどうなってしまうんでしょうか…あそこも【黒版】と真逆の展開が待っていそうな(苦笑)。

※多田さんはもうちょっとカテコまとめてくださいw わたわたしてるの可愛かったけど…w そこに来ると岡田さんの〆は、流石でした!カッコイイ!


☆★  ☆★


終演後、都内某所のビストロで舞台を肴にあれこれ飲んでおりました。
私の感想はこれまでに山盛りで書いたので、折角だから友人に感想を聞いてみましょうw


≪初CB&舞台について≫
☆面白かった!すごく良く出来てた!私は映画版を観ちゃってたから、どうしてもコンドウは香川さん、桜井は堺さん、香苗はヒロスエの演技が頭に浮かんじゃうんだけど、舞台ならではの面白さがあった。特に桜井は堺さんのイメージを完全にぶち壊して塗り替えて、舞台の桜井としてキャラが出来上がってたもんね。コンドウは映画の雰囲気を上手に流用しながら、ちょっと俳優さんの個性に合わせてここは変えてきてるな、とか、声の出し方とかも違うし、比べてみるのも楽しかった。

☆ただ、オチとか分かってるのが自分でも勿体なかったな、って。今クールのドラマで原作本をたまたま読んでて『あ~失敗した!』って思ってるくらいだから。文字で読むと、やっぱり自分の中にそれなりにイメージが作られるから、イメージに近ければいいけど、外した時は『これじゃない感』で観る気が失せちゃう。今回はそれはなかったけど、CBという劇団そのものをじっくり味わうには、オリジナルの作品を観たほうが良かったかな?それにしても、あれだけの映画をどうやって舞台化するんだろう、って思ってたけど、ああやって左右に舞台を区切って、上手く場面転換してるのは素直に凄い!と驚いた。だって丸ごとセット転換してたら絶対に追いつかないテンポだもんね。キャスト総がかり感があったのもすごいな、と。劇団の持つエネルギーが桁違い! 

☆フライヤー見て驚いたけど、年間すごく沢山作品上演してるよね…私の知ってる小劇団はメンバーもせいぜい10~15名だし、あんなに女優さんいないし!オリジナルだと1年に1本やればいい方。どこからあんなパワー湧いてくるんだろう?って思ったけど、今日舞台を観てみて少しわかった気がする。劇団員の役者さんをロビーで見かけたけど、前説も含めてあの観客との距離感がすごく良いね。すごくあったかい空気がロビーに漂ってた。

☆前説があったのはすごく良かった。最近の舞台観劇マナーの悪さにはちょっと辟易としてるけど、やってる本人たちが「知らない」「NG行為だと気づいてない」こともある。映画館と同じノリで物食べたり、部屋でDVD観てる感覚で隣とおしゃべりしたり。観劇カルチャーって作品だけではなくて、こういうところからも広めていくものなんだなって思った。観客同士では言いにくいことでも、興行側からちゃんと注意してくれるのは有難い。それにしても、社長が直接前説するなんて!(笑)

☆ところで「ファン層若い!」って思ったんだけど、あれが普通?今日は20代後半~30代くらいの女の子が多くてびっくりした。(私:今日はちょっと変な盛り上がり見せてたグループもいましたねw でも私の印象ではそうでもないかな…いつもだと40~50代くらいの男性も結構いますし、週末はそれこそ高校演劇部の女子生徒が大挙して来てますよ。親子連れも珍しくないです)――そういう劇団も珍しいのかもしれないね。私たちは大人だから鬱芝居でもアングラでも残虐エログロでもアリだけど(私「え~っw」)…子どもに見せたい、となると途端に難しくなっちゃう。(私:基本的に根っからの悪人がいないし、人が死なないし、過激なラブシーンもない…私もあまり知りませんが、家族で楽しく観られる作品は確かに多いかも)…小さいころからそうやって舞台に親しんで育つって恵まれてるよね。CBのファンってそういう意味でもいいね。羨ましい♪ ^^


ありがとうございました!(^-^)b 
夏は是非『TRUTH』を一緒に観に行きましょう♪ ←誘う…というか引きずって行く気満々w


☆★  ☆★


ちなみに我々の間で「今日一番ステキだった!」と意見が一致したのは、大内さんの工藤純一!v 映画版の荒川さんの怪演、ある種不気味なwビジュアルとは全くテイストが違う分、友人も楽しく素直に入り込めたようです。あの台詞声がめちゃくちゃイイ(二人とも声フェチ)、立ち姿がイイ、歩き方がイイ、あの声で怒鳴られてみたい、いや、むしろ恭しく跪いてエクレアをお持ちしたいvと赤ワイン片手に大盛り上がり。(←やっぱり何か違う!)いやはや、お酒が入ると観劇後はとんでもなく賑やかですw

特に話題になったのが「ドSさとお茶目さの匙加減がたまらない!」今回私はじっくりその「ギャップ萌え」を味わうべく双眼鏡で工藤さん(&お医者さん)の見どころはかなり追っかけておりましたが、何度目か見ていくと細かい所(プチ顔芸とかw)がホントに目が離せない面白さ!待ち伏せしてコンドウを捕まえるところから綾子の家に乗り込んでくる~ラストまで、かなり笑えますw 初見ではできなかった贅沢です♪ ←

友人「でも、ドSのギャップ萌えって…それも『胸キュンv』に入るわけ?」
私 「広義の意味では入りますっ!(キリッ」
友人「入るのかwww」
私 「普段が怖いから、ちょっと可愛い所を見せられると命は惜しいけどwキュン死するんです!」

その論理で行くと香苗のお姉ちゃん・祥子(=前田綾さん)も私にとっては非常に魅力的なキャラです。あの怪獣並みのパワフルさに加えて、カワイイ瞬間をもっとチラ見せしていただきたい、と個人的には熱望するものでありますw(←頭から飲み込まれてもいいのか?!)そこから延々と「SキャラとSキャラが出会った時は、どちらかが引かなくてはならない!でも超ハイクオリティ&ハイスペックのSキャラ見ると、文句なしにひれ伏したい!」という訳のわからない語りになだれ込み、「二次元かw」とツッコミを受けつつ、楽しく午前様になったのでしたw


☆★  ☆★


≪余談≫
この日は終演後にCB加藤社長にご挨拶させていただきまして、前回書いた内容に関連してw「こことここのバランスとか最高で…!」などと熱く語ってしまいましたが…記録するのはさすがにちょっと控えます(^^; でも「個人的なイチオシと、その理由」をお伝えした時に、どうして私がそう感じたのか、加藤さんから非常に納得のいく「理由とその説明」をお聞きできたので、大変嬉しかったです^^

そして、折角だからこんなもの作ったらどうですか?!
このへんにバーンと貼って、観客参加型で♪ などと懲りずに妄言を吐いているワタクシ。





観終わったらお好きなorイチオシのキャストにシール貼って投票!


おひとり様1公演につき1回投票可能!(^-^)b
みごと1位の方への賞品は飛びっ切りのワインとか、何か素敵なものを提供させていただきますw


 冗 談 で す !


しかしながら「いいですよ、持ってきてくださったらここに貼りましょう!^^」と想定外のお返事をいただいてしまい「えええ…!(冷汗」一応、言ったからにはちゃんと作ってみましたが、流石に劇場に持って行く勇気はちょっと…!

ご勘弁くださりませ。私が悪うございました…!(平伏) ←悪戯心はホドホドに。




※再度、関係各所の皆様に深~くお詫び申し上げます。 m(_ _)m モウシマセン!
※添付ファイル中に誤字がございました。重ねて申し訳ございませんでした。(2014.5.17.追記)