比良探検隊閑話

琵琶湖をのぞむ比良山系の主峰 武奈ヶ岳を中心とした山行記録「比良探検隊」番外編。

徒(いたず)らに百歳生けらんは恨むべき日月(じつげつ)なり

2006-03-01 | よもやま話
我が家の宗派は道元が開祖とされる「曹洞宗」です。

先日、法事があり、道元の著書「正法眼蔵」の要点を抜粋した「修証義」第5章「行持報恩」を読経していただきました。

その中の言葉が「徒(いたず)らに百歳生けらんは恨むべき日月(じつげつ)なり」です。意味なく100年生きても、無駄な歳月である。ということでしょう。

「消化不良」の日々が続く自分に「グサッ!」と来る一言でした。


最後に、お坊さんの講和があり、そこで面白かったのは、幽霊の特徴は何ですか?
というもので、その答えは、

1.髪が長い。
2.手を前にだらんと垂らしている。
3.足がない。

ということですが、これには意味があって、

髪は毎日、伸びて行くもので、すなわち、過去をあらわし、それが長いわけですから、「過去にとらわれている」ということで、

手を前にだらんとしているのは、未来に対する不安をあらわす。

そして、足は勿論、現在をあらわし、地に足が着いていない状態。

人間そのものをあらわしているようです。


なるほどね。坊さんの言葉は結構ためになる。

・・・

ところで、私が「比良」にはまった、最初の山行をアップしました。
当時は、スキー場も、リフトもロープウェイも、そして、江若バスも走っていました。それが今では・・・

私の髪は長くはありませんが、めちゃくちゃ過去(比良の山々)にとらわれています。

詳しくは「初めての武奈ヶ岳」を下さい。

また、比叡山へ向かう道元も通ったであろう「雲母(きらら)坂」は「大比叡、延暦寺、日吉神社、そして鶴喜そば」で紹介しています。
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