赤一色に包まれたスタジムにいた。
軽快な音楽が流れ、一糸乱れぬ応援の中で、言い知れぬ違和感を感じた。
スタジアムの片隅では、紫の軍団が奇声をあげる。
昨日、見た清々しく、感動する気分は味わえないだろうという予感が消えないまま、
ホイッスルが吹かれ、試合が始まった。
これに負けると降格するという危機感が感じられない試合展開。
昨日見た、最後まであきらめず、何がなんでも勝ってやる!という、強い意思がみなぎる
試合風景は既に過去のものとなり、今の虚しさが際立つ。
それに拍車をかける、赤い軍団。熱狂的とも言える応援、そして罵声。
圧倒的な赤、少しだけの紫。
どちらかのサポーターしか、いられないような息苦しくなるこの空間。
Jリーグの魅力はこんなものだったのか!
高校ラグビーに負けてしまうのか!
後半、途中出場の背番号10。彼の華麗な得点は見事だ。
だが、テクニックだけを見に来たのか。
昨日感動したのは、テクニックではなく、対戦相手を称え、共に涙する姿だ。
Respect!
対戦相手に、味方の選手たちに、コーチに、レフェリーに、ファンに、そして、サッカーを愛する人びとに。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます