四季に暮らす

季節の着物、食卓、ベランダの植物たち
和と洋が仲良く並んでいるような衣食住の風景

クリスマス・・北極圏の空を思い出しながら

2022-12-24 | 季節のこと

この週末はブログをアップできそうにないので、夜中のうちに・・
時々思い出しては記憶を反芻している「北極圏の空」をテーマに、過去にアップした記事から写真を数枚と記事の一部をコピペしてみました。

北極圏を訪ねたのは、
①2019年12/25〜2020年1/8 →フィンランド&イギリスの旅
②2018年5/3〜5/13 →スカンジナビア半島の旅

北極圏では①は極夜、②は白夜とまではいきませんが近いものがありました。
どちらの空も、それまで見たことがない不思議で神秘的な美しさが忘れられません。

①から帰国して写真などゆっくり整理していたその1月・・
プリンセスダイヤモンド号からコロナ患者のニュース。コロナ禍が始まりました。

世界中がパタパタと扉を閉ざしていったニュースは、かなり衝撃的でした。

海外の旅を計画して実行するには瞬発力というか、気力と体力が必要。
事前にしっかり調べ上げて計画を立てることで旅費はかなり節約できます。
というか、ちょっとだけチープな旅がまた楽しい・・
家時間を充実させることで乗り切った長いコロナ禍が、私の瞬発力を萎えさせていなければいいのだけど ..

65歳までにはもう一度、鉄道パスを持って長旅に出たい!(・・と宣言すると夫が怖気づきます)







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①の旅、ヨーロッパは winter holidays のシーズン。
ちょうど25日に到着したヘルシンキではデパートもクリスマス休暇中。夜行ってみた大聖堂の中もしんとしていて、静かに祈りを捧げている人がいるだけでした。
家族で過ごすのが本来のクリスマスなのだ・・と腑に落ちました。

そういう意味では、イギリスのコッツウォルズの村々も各戸に手作りのクリスマスリースが架けられ、ひっそりとして趣がありました。

フィンランドの北極圏、北緯69度のサーリセルカという町には2泊。

>12/27には、北極圏(ラップランド)のイナリ湖、
>厚く凍った氷上にて念願のオーロラを見ることができました
>東西に弧を描くようにして地平線から現れ始めたのでした...

>この日のイナリ湖地方(21時~24時頃)の気温はマイナス25℃・・・
>満天の星が散らばるように瞬くちょうど真頭上には北極星、
>そしてそこから右下に数えること北斗七星
>北極星の左下にはカシオペア、白鳥座、そして天の川が大きく流れています
>反対側の空にはオリオンの輝き



>冬至を挟むこの時期、北極圏は「極夜」です

>一日中真っ暗なのかと思っていたら、そうではありません
>8時過ぎに起きた頃は真っ暗なのですが、10時過ぎ頃から薄明るくなり始めました
>このあと4時間弱はなんとなく明るいのです

>太陽は確かに地平線から上がることはないのですが、
>太陽が地平線近くにある時間帯の2~3時間の間に見せてくれた空の表情・・
>見たことのない美しさに感動しました

>朝焼けでもないし、夕焼けでもない
>空が好きな私が、今まで見たことのない表情に移ろっていくのです...





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②の旅は①の旅と反対の季節。
スウェーデンのストックホルムから、スカンジナビア半島を北へ縦断する夜行寝台列車「ノールランストーグ」で北極圏入り。北へ向かう列車の食堂車からの車窓はいつまでも暮れない。
ノルウェーのナルヴィークからバスでトロムソへ。



トロムソからフッティルーテン(船)で一泊。



ロフォーテン諸島のスヴォルヴァーに2泊、同じくロフォーテン諸島のレイネに2泊。
レイネからはまた船でボードーへ。・・ここまでが北極圏。
ボードーからオスロへは国内線。フィヨルドの海岸線を上空から眺めました。
オスロに泊まり、さらにその後ベルゲン鉄道・フロム鉄道で、フロム泊。そしてベルゲン泊・・という旅でした。

>訪ねた日のトロムソの日入は22:27、日出は2:52
>ミッドナイト・サンの時期にはもう少しで白夜とまではいえないのでしょうが、
>夜中も暗くはなりきらない不思議な北極圏の夜でした



>北極圏の冬はそろそろ終わりを告げ春に移ろう季節
>ロフォーテン諸島ではクロッカスが咲き始めていました
*色加工していません。そのまま水墨画のようだったのです。













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先月だったかTVで、ロシアとの国境付近のフィンランドで暮らす人々の生活を取材したドキュメンタリー番組を観ました。
オーロラを観測したイナリ湖もロシアの国境付近でした。

ガソリンを始め生活物資のほとんどを物価の安いロシアで購入していた人たちにとって、今回の戦争は生活に大きな打撃を与えています。
また、ロシアからの観光客をあてにした生業をしていた、国境付近の飲食店や宿泊施設は、行き来が途絶え経営が成り立たなくなりました。
親戚や家族が両国にまたがって暮らしている人も少なくなく、この戦争は大きな影を落としているのです。
寒い冬を乗り越えなくてはならない人々の暮らしを思わずにはいられません。

メリークリスマス!

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