四季に暮らす

季節の着物、食卓、ベランダの植物たち
和と洋が仲良く並んでいるような衣食住の風景

九州帰省と大分の旅②「或る列車」に乗って・・

2024-03-28 | 旅行(*国内)

福岡への帰省日程を決めたのは1月。同じタイミングで一泊して足を伸ばせる先を検討。
いつもの旅のように鉄道を組み込みたく、目に留まったのが『或る列車』でした。
以前は、長崎エリアでスイーツのコースの列車だったはず・・
コース料理を提供し始めていて、2023年12月〜2024年3月期間は、博多〜湯布院を運行しているのを知り、或る列車のHPから即予約した次第です。
2両編成、定員38名の列車なので。
私達にはちょっと贅沢でしたが、夫の退職祝い旅行ということで^^

*「或る列車」のコンセプト(HPより抜粋しました)

明治39年(1906年)、当時の「九州鉄道」がアメリカのブリル社に豪華客車を発注したものの、
「九州鉄道」が国有化されたため、活躍する機会のなかった「九州鉄道ブリル客車」、通称「或る列車」。当時の日本で最も豪華な設備を備えていた“幻”の豪華客車が2015年夏、九州に蘇ります。鉄道をこよなく愛し、世界的な鉄道模型の神様といわれた故・原信太郎氏が作成した模型。これを元に、水戸岡鋭治氏がデザイン・設計。「原鉄道模型博物館」副館長を務める原健人氏が監修。
クルーズトレイン「ななつ星 in 九州」に次ぐラグジュアリーな空間の中、自然環境をテーマにした料理をつくり続けるシェフ、成澤由浩氏がプロデュースするコース料理をいただける至福のD&S列車です。

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そもそも、駅弁以外で「食事をしながら列車に乗る」という私の原体験は学生時代に遡ります。
鹿児島の高校を卒業して、父の反対を押し切り東京に進学した私の帰省の足は、飛行機ではなく寝台列車のブルートレイン「はやぶさ」でした。
帰省時期になると父親同士が示し合わせ「同じ学生寮に住む高校時代の同級生と一緒に帰ってくるように」と、同じ寝台列車の切符を並びの席で2枚送ってきていたのです・・^^;

航空会社に就職したというのにおかしなことですが「飛行機はあぶないから!」というのが父親の主張。
就職の時は、、
「そんな地に足のつかない仕事は絶対に許さん!(ノ`o´)ノ-=≡≡≡ ┻━┻  」って猛反対するのを押し切りました。

そんなこんなで帰省はいつも東京から確か22時間?かけて当時の西鹿児島駅まで「はやぶさ」。
寝台列車のリズムで眠りに落ち、夜中にガッシャーンという連結の音で時々目覚め、朝は友人と一緒に食堂車でサンドイッチとコーヒーがお決まりでした。
ちゃんと白い食器に乗せられたサンドイッチとコーヒーの香り。
厨房でカシャカシャと食器の音がするのを聞きながら、貧乏学生の私がなんとも贅沢に思えた朝のひと時だったのです。

ノスタルジーを感じる食堂車が日本では次第になくなっていき・・私の50代にはまだ当時はたくさんあったヨーロッパの寝台列車や食堂車に懐かしさを重ね、鉄道パスで乗りまくり!
そんなヨーロッパの鉄道でも、食堂車はずいぶんと廃止されていっています。。
鉄道の高速化に伴い、寝台列車も少なくなってきましたね。

再び日本で食堂車が登場し始めた時には、ちょっと贅沢感を楽しむ「レストラン列車」に変身していたのですヽ((゚o゚;)

私も60代からは「おれんじ鉄道」「伊予灘ものがたり」そして今回の「或る列車」・・と乗り始めています。
 
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3月25日
博多駅発 10:58 → 湯布院駅着 14:08



 
乗車時にスーツケースは預かって下さり、席へ案内されました。
出発までの時間、他の乗客の皆さんも列車内を撮影したり、荷物を置いた後車外に出て列車と撮影を楽しんでいました。私も♪

私は旅先に着物や浴衣を持って出ることも多く、今回も夫の実家から着て出ました。
着物一式、本だたみにしたのを三つ折りにし風呂敷に包むと大してかさばりません。
帯は半巾帯にしました♪
ご自分で着られる方は、是非着物で旅を楽しまれたらいいと思います。(^。^)

 
1号車は開放的で明るいメイプル材のインテリア。
2号車はウォルナット材で「ななつ星」と同じ大川組子の引き戸で半個室のようになる落ち着いたコンパートメントタイプ。
私は、コンパートメントの2号車を予約しました。
 
 

2号車では、この扉 の先が洗面所エリアでした。



 
 
水戸岡デザインの列車は、窓とテーブルの位置がずれてしまうことも多いので、座席を予約するときは座席配置図と睨めっこ。^^
2号車であれば、25番か26番がテーブルにぴったり合っています!☆
さらに、博多 → 湯布院での車窓は、進行方向右側に見所が多いので、この場合「25番」がいいかと思います。
予約時にすかさずここを押さえました!
ただ、この列車・・車窓もですが優雅な車内で食事をするだけで満たされるので、窓の位置にこだわらなくてもいいのかもしれません。

25番の窓位置はこんな感じ  組子の引き戸と簾を開閉できるようになっています。
 
 
 
天井は「格(ごう)天井」。このインテリアデザインを予めネットで見ていたので、当日の羽織は手持ちの中から市松文様「桃山天井」の羽織に決めたのでした♪♪

 
鳥栖駅に停車。 
2022年5月に「SL人吉」に乗りこんだ駅で懐かしかったです。
 
 
筑後川に沿って久留米から大分を結ぶことから「久大本線」と名付けられた路線を走ります。



食事は九州各地の春食材を使ったメニューで、お酒を含めドリンク類も九州産だけをラインアップ。
ドリンクは飲み放題で、夫も私もアルコールではスパークリングワインから始まり、赤・白ワイン、日本酒、焼酎、梅酒をおかわりしながら全制覇☆(^-^)/ 大酒飲みは自慢にはならないですね?

 

  

 

 

 

途中、田主丸駅でしばらく停車し、乗客はホームに降りて駅を散策したり写真を撮ったり。
  

あ、1号車の車内はこんな雰囲気です。↓



席に戻ってしばらくするとデザートが始まりました。

 

流れる車窓に桜は時々、ちらほら。


天ヶ瀬駅を過ぎると、慈恩の滝が見えました。

  

豊後森機関庫公園



メニュー最後のミニスイーツ。
「退職祝い旅行」と伝えていたらデザートプレートがメッセージ付きに。^^
他にもクルーと私からのカードも添えられてあり、夫は大感激。(^^)
よかったね!



定刻に湯布院に到着!\(^-^)/
クルーの皆さんに温かくおもてなし頂き、素敵な旅時間をありがとうございました。
「或る列車」で、思い出深い列車旅になりました。

 

 
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駅前に、湯布院での宿の方が15時に迎えにきて下さることになっていました。
それまでの時間、反対側のホームから撮り鉄三昧☆ 📷
湯布院駅に停車する「或る列車」を思う存分撮って過ごしました♪(*夫は待合室で荷物番 ^^)







次回は、■『九州帰省と大分の旅③湯布院♨️です。(。。 )

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