四季に暮らす

季節の着物、食卓、ベランダの植物たち
和と洋が仲良く並んでいるような衣食住の風景

甕覗(かめのぞき)に万寿菊

2022-06-17 | 着物コーディネート

水曜日の東京はしとしと雨で梅雨寒の一日でしたが、今日は気温が30度近くまで上がる予報でした。

いつも誕生日を一緒に祝い合う友人と久しぶりにランチ
今月は私の還暦の誕生月なのです。_

コロナ禍の慣習で友人たちと誘い合って出かけることがめっきり減ってしまい、私自身もここ数年、家時間での楽しみを広げました。
それでもやっぱり、親しい友人と共に過ごす時間はかけがえのないものです(^^)/

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蒸し暑くなりそうだったので着物は少しフライイング、夏大島にすることに。
帯は「先取り」なので、この時期に夏帯を締めるのは大丈夫。

万寿菊(光琳菊・饅頭菊)絽塩瀬の染帯を合わせました♪
万寿菊にはその名の通り長寿の意味も込められていますが、さすがに私も万年生きる気はありません。それでは妖怪になってしまいますよね〜 ^^;

万寿菊の園芸名はマリーゴールド。
明るく元気で可愛らしい花は私も好きで、昔住んでいたマンションのベランダに植えていたこともあります。
琳派の手で意匠化されたマリーゴールドは丸みが強調され、洗練された花に。

お気に入りのこの帯、理由は万寿菊の風情だけでなく帯地の色も素敵なのです。

和名「甕覗(かめのぞき)」は、藍染の中で最も薄い色。
藍甕の中にほんのわずかな時間浸けて引き上げ甕を覗いただけの色とも、甕に張られた水に映った空を覗き見た色とも言われています。

その中に滲んだように描かれた万寿菊は「明るく元気」というよりは、しっとり淑やかに描かれているような・・

この夏大島は、亀甲で葉陰のような文様が織り出されています。
袖を通すと夏の木陰に包まれたような心地よさ、私の大好きな大島。

水に映して見たものにも、地面に投影された陰にも、不思議な影かたち色の美がありますね。風さえ感じます。



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友人とのランチはフレンチのランチコースでした。 🇫🇷
お互いの家から近く、お祝いランチの時はここに決めているのです。

毎度のことながら、どのお料理もとても美味しく繊細な美しさは感動もの。
こちらは デザートの後、お茶と一緒に出して頂いた小菓子。
私は珈琲、友人はハーブティ。
偶然ですが、ルイボスティにマリーゴールドをブレンドしたお茶でした♪

楽しい一日をありがとう。

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