四季に暮らす

季節の着物、食卓、ベランダの植物たち
和と洋が仲良く並んでいるような衣食住の風景

草月展のち錦繍十月大歌舞伎②歌舞伎座*夜の部

2024-10-27 | 着物コーディネート

木曜日。
草月いけばな展@日本橋を後にし、都営浅草線で歌舞伎座@東銀座へ。



泉鏡花 作
成瀬芳一演出
一、婦系図(おんなけいず)
    本郷薬師縁日
    柳橋柏家
    湯島境内

竹柴潤一 脚本
坂東玉三郎 監修
今井豊茂 演出
二、源氏物語(げんじものがたり)
    六条御息所の巻

婦系図・源氏物語、どちらも悲恋話。
婦系図のお蔦も、源氏物語の六条御息所も玉三郎さんでした。

出自が結婚の妨げになるお蔦の切ない悲恋は、明治時代の物語。
そんな別れ話を湯島天神の境内で仁左衛門と玉三郎が始めると、息を呑んで見守るしかありません。

高貴な女性ゆえ?の自尊心が怨念に変わってしまう六条御息所の哀しさと苦悩が描かれるのは、
平安時代、壮大な五十四帖の源氏物語の中で、おどろおどろしさが際立つ六条御息所の巻。
雅やかな設えと、音楽や照明からも醸し出される凄みが対比的でした。

とりわけ源氏物語は、いろいろな側面から興味が尽きない奥深い物語。
私的には「男女の愛」「季節と植物」「季節と色彩」という要素で読んでいます。

*20年以上前に購入して読んでいた文庫本2冊 →
 ・『源氏に愛された女たち(渡辺淳一)』
 ・『源氏・拾花春秋 〜 源氏物語をいける(田辺聖子+桑原仙渓)』

*これもまた20年近く前に購入して以来時々開いてみる本→
 ・『源氏物語の色辞典(吉岡幸雄)』

 

昨日は久しぶりにこの3冊を本棚から手にとり、頁をめくりながらまた新鮮な感想を持ちました。
いろいろな読み解きができるからこそ、いつまでも色褪せない源氏物語なのでしょう。
他にも、瀬戸内寂聴さん訳の源氏物語も読んだことがあります。 

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外に出ると、夜のとばりも下りていました。
終演後の夜の歌舞伎座は、そこらじゅうに充満している観客の高揚と余韻で立ち昇る蒸気のようなものに包まれているようでいい雰囲気。

 

木曜日は、お昼過ぎに家を出て帰ってきたのは21時過ぎ。
「着物の秋」も満喫できた一日でした!

 

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*さあ、今日はこの後選挙に行ってきます!

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