佐久市 ヤナギダ 趣味の店

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ドストエフスキーの「天国」と「地獄」

2024-09-25 12:10:57 | 日記

ドストエフスキーは、思想犯と
してシベリア送りになったとき
のことを、「監獄では強制労働
に従事させられが、囚人は少し
でも急ぐ必要がなく、コスト
のことを考える必要もない。

苦役そのものも、それほど
つらいものではない。

しかし、強制されることによ
ってどんな自由な労働よりも、
比較にならないほど苦しくな
る」と指摘している。

どんな凶悪犯でも、それを聞
いただけで震え上がり、二度
と立ち上がれないように押し
潰してやろうと思ったら、

労働を徹底的に無益で無意味
なものにすればよい。

たとえば、一つの桶の水を
他の桶に移し、それをまたもと
に戻す、といったような作業を
させたら、四、五日で首をくく
るか屈辱と苦しみで変になって
しまうそうです。

ところが、作業自体が有益で価値
があり、ノルマを決めてもらえ
そうだとなると、たとえ報酬が
なくても、囚人たちの気の入れ方
がガラリと変わった。

彼らは、何かに取りつかれた
ように、少しでもよく仕上げよ
うとして無我夢中で仕事をした
という。

それが、人間の本質だと思います。

自分の仕事に少しでも価値を
認めることができれば、
人はいつまでも生き生きとして
いられるはずです。

 
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