丸みを帯びたポットの中で、
紅茶の葉っぱがゆるゆる開
いてゆく様を思い浮かべな
がら、わたしは、高鳴る胸
の鼓動を聞いていた。この
お茶を飲んだあと、もう
一度抱かれる。
三本のマッチ一つ一つ擦る
夜のなか
はじめはきみの顔をいちど
きに見るため
つぎはきみの目をみるため
最後のは君のくちびるを
みるため
残りのくらやみは今のす
べてを思い出すため
きみを抱きしめながら
丸みを帯びたポットの中で、
紅茶の葉っぱがゆるゆる開
いてゆく様を思い浮かべな
がら、わたしは、高鳴る胸
の鼓動を聞いていた。この
お茶を飲んだあと、もう
一度抱かれる。
三本のマッチ一つ一つ擦る
夜のなか
はじめはきみの顔をいちど
きに見るため
つぎはきみの目をみるため
最後のは君のくちびるを
みるため
残りのくらやみは今のす
べてを思い出すため
きみを抱きしめながら